2011年09月12日
足跡その54~いろんなハードルを飛び越す
2010年2月中旬、クランクイン直前の「寝る間を惜しんで」の作業が続いていました。
場所・モノ・人員の確保。
天気を考えながらのスケジュール調整と、ロケ候補地の皆様との打ち合わせ。
事前に函館入りしていたスタッフとは、すでに「恋人か!」ってなくらいの何時間かおきの電話のやりとり(・・・男性同士ですが)。
作業のひとつひとつが、「このくらいの時間・労力で完結させよう」という予定を変えまくる不確定要素たっぷりの事柄ばかりでした。
たとえば室内シーンのための机などの家財道具をお借りする場合。
候補の方と連絡がつき。
モノを写真に撮ってメールで送っていただき。
「これはイメージぴったり!取りにいきたい」とお返事。
お伺いする日時の候補をいくつか出していただき。
取りに行ける人員とトラックのスケジュールを調整し。
段取りをつけて先方に連絡し、日時を確定。
ところが・・・前日になって撮影が1週間後に変更となり。
平謝りしながらスケジュール再調整をお願いし。
ついに当日、と思ったら先方から「子供が熱を出したので病院に行きたい。午前の受け渡しを午後にできないでしょうか」と連絡があり。
もう全力で午後に動けるようスケジュール調整し。
万事うまく予定を変更できて午後にトラックで向かい。
なんと、トラックが入ると後続車が通れなくなってしまう細い道・・・なのでドライバーを運転席に残して、一人足りない状況で家財道具を運搬。
まずは元に戻せるように、本や文具など「どこに何が、どう置いてあったか」をデジカメ撮影してから分解、トラックへ搬入。
やばい、雪が降りそうだっっっという空模様なのでスピードアップで作業。
なんとか壁などにも傷つけずにトラックに積み込み完了!
まあ、どんな職業でもよくある展開とは思います。
我々の場合、仕事や学校の空き時間を使って動いているスタッフが多いため、2~3時間の予定変更が、大ピンチになってしまう事もしばしばでした。
しかし、これもまだまだリハーサルみたいなもの。
撮影がはじまったら、天気や、演技や、機材や、周辺の交通事情や、周辺住民への迷惑や、とにかく色々な要素で終わりの時間が見えない場合が多々ありました。
特に、雪がほしい場面。
そして晴れてほしい場面。
フェリーの船上でのシーンは、「もうスケジュール上、今しか撮影できない」との理由で悪天候の中を乗船し、まさに奇跡的な一瞬の天候の変化の時に撮影いたしました。
そうやって、様々な想定内・想定外の大きな・・・もしくは小さなハードルをひとつひとつ飛び越えて行きました。
(続く)
そしてっ!
前回のクイズの答えです。
「サッカーのボール」でした。
サッカーのボール(さかのぼる)なんて言いますものね。
さあ、すぐに次っ!
「特に何もしていないのに、どんどん増える花ってなーんだ?」
答えは次回のブログにて!