2011年08月04日
足跡その32~撮影の合間にロケハン
2009年5月の、4日間の撮影。
その合間に、あちこちをロケハンで動き回りました。
たとえば函館ドックのあちこち。
歴史ある建物のため、玄関も廊下も食堂もすべてが創作意欲をかきたてる味わいだったのです。
トイレをお借りしたときも。
「このトイレだけで、映画が1本作れるな」なんて状況でした。
このほか、様々な場所に移動して函館山を探します。
小説「海炭市叙景」では、冒頭の物語「まだ若い廃墟」で山が出てきて、そのあとの様々なストーリーの舞台となる場所でもその山が見えています。
異なる登場人物のストーリーの中で、見え方を変えながらも存在感を示す山。
映画でも、最初のチラシのメインビジュアルに選ばれるなど、海炭市民を見つめる山が重要なモチーフとなっています。
そのイメージをロケハンで探りました。
ここからほぼ2ヶ月。
このロケハンもふまえての脚本第1稿が送られてくることになります。
「ひっきりなしに揺れる電車の中でもずっと何かがひっかかっていたのだけれど、どうして僕はあの山に魅きつけられているのだろう。
冬の陽は真上に来ている。」
( 一滴のあこがれ from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)
(続く)
そしてっ!
前回のクイズの答えです。
「化粧室(毛・消失)」でした。
ほぉ。
さて、次っ!
「犬はドッグ、鳥はバード、ならばカッパは?」
答えは次回のブログにて!