2011年05月
2011年05月31日
おかえりなさい竹原ピストルさんa.k.a颯太
6月になります。
函館市はこの6月から、工業団地の土地を10年間無償で貸与する事を始めます。
設備投資額や新規雇用者数に応じて、現行の助成制度に更に上乗せするそうです。
被災地で移転を検討する企業の皆様の、事業再建や雇用継続を後押しいたします。
特に、東北で工場を運営しながらも、仕入れはすべて北海道という場合も多いとか。
今後のメドがつくまで、もしくは函館を拠点に元の場所に新しく工場を作ることを視野に入れての移転など。
もしも函館が助けになるのなら。
海も空も鉄道も、拠点となるためのルート作りと土地は揃っていると思っております。
どうやら「これだけの優遇措置は道内でも最大規模」という状況のよう。
何かお役に立てれば幸いです。
そして6月。
竹原ピストルさんが、日本の南から一気に北に移動しております。
今夜、ついさっき北海道についたみたい。
札幌、小樽でライヴを行い、金曜日には函館に、海炭市に帰ってきます。
6/3(金)
撃つんだジョー!!
「竹原ピストル with ジョー ライブ」
出演
撃つんだジョー(竹原ピストル with ジョー)
(O.A.)西村勇紀
(O.A.)野坂 祐太朗
開場18:30
開演19:30
料金 : 2,500円(1ドリンク別)
会場 : BAR OWNGOAL(北海道函館市松風町15-1)
ご予約、お問い合わせ
TEL:0138-24-0011(BAR OWNGOAL)
そして北海道を再びぐるっと回って。
6/19は再びここに!
6/19(日)
出演
竹原ピストル
(O.A.)西村勇紀
開場18:30
開演19:00
料金 : 2,500円(1ドリンク付)
会場 : 亀しょう(北海道函館市本町7-4)
ご予約、お問い合わせ
TEL:090-1387-0363(亀しょう)
映画「海炭市叙景」が全国公開されてからのライヴです。
色んな「あの顔」が客席で見つけられそう。
ピストルさん、ノンストップのヘビーな日々とは思いますが、元気な顔を見られるその日を楽しみにしております!
そして昨日のクイズの正解です。
「消防士(小・帽子)」でした。
うんうん、まあ何も言うまい。
それでは今日のクイズ!
「筆箱に入っている、一番不思議なものは?」
答えは明日のブログにて。
来週は「大きなハードルと小さなハードル」の文庫発売
避難場所を考えるとき。
地震や火事ならばグラウンドなどの広い場所が候補かと思います。
しかし津波は、高い場所を考えなければいけません。
建物の屋上がハシゴでないと行けなかったり。
日中でも屋上へのドアにはカギがかかっていたり。
特に、小さな子供が避難する事も想定して準備しないといけません。
日本全国の小学校でも、屋上への階段を設置するように動いているところも出始めているそうです。
来週の火曜日6/7には、「大きなハードルと小さなハードル」が文庫化されて発売となります!
とりあえずの佐藤泰志祭りのゴールとなります。
2007年10月にクレイン社から「佐藤泰志作品集」が出版され。
「海炭市叙景」映画化の決定後に、少しづつ佐藤泰志の存在が最注目され。
2010年10月に「海炭市叙景」が文庫となり。
2011年4月に「移動動物園」と「そこのみにて光り輝く」が文庫となり。
2011年5月に「黄金の服」と「きみの鳥はうたえる」が文庫となり、初期の作品を収めた「もうひとつの朝」が出版され。
そして来月に、「大きなハードルと小さなハードル」が文庫化され書店に並びます。
函館でも、「配本がないので注文いただいた後に取り寄せになります」・・・なんて事がないように祈っております。
本を作って販売するという事は、たとえ地元作家でも出版元から配本されない事もあるのだと、今回はじめて知りました。
函館市の、海炭市の市民はぜひ買いたいという想いの方が多いと思います。
ぜひ、各書店に配本くださいませ。
その「大きなハードルと小さなハードル」は、6/7(火)に書店に並ぶようです。
北海道も週末には来るかな?
収められている中で、クレイン社からの「佐藤泰志作品集」では表題作の「大きなハードルと小さなハードル」、「納屋のように広い心」はすでにお読みいただけます。
いわゆる「秀雄もの」と呼ばれる、主人公である秀雄とその家族の物語。
そしてその他の短編が収められています。
未来への光を感じる短編が多い印象です。
ぜひ、未読の方は感じていただきたいと思っております。
「プレハブに入りかけた時、だしぬけに夜の底で鳥が啼いた。
幼稚園の鳥だ。
けたたましくたて続けに啼く。
キンケイかギンケイだろう。
俺は正直な人間じゃない。
再び鳥が啼く。
声が夜にたちのぼり、夜気を震わす。
『馬鹿な鳥』という酔った女の声がした。」
(夜、鳥たちが啼く from 「大きなハードルと小さなハードル」 / 佐藤泰志)
そして昨日のクイズの正解です。
「ラッキー」でした。
鍵は英語で「Key(キー)」ですものね。
それでは今日のクイズ!
「制服の帽子がなぜか小さめなのはどんな職業?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月29日
足跡その3
緊急事態にどう対応するか。
その心構えは常に持っていないと、と思いながら日々を過ごしています。
列車の火災で車掌や運転手の指示を待ち続けて危険を感じ、自主的に避難を開始した人たちがいたそうです。
家や、職場や、たまたま居合せた場所や。
何かあったらどうする、という事を常にシュミレーションしないと突発的な事に対応できず右往左往しそうな気がします。
まさに今、何かが起きたら。
それを考え続ける心の強さが必要ですね。
鍛えなければ、と思っております。
さて、菅原実行委員長が2008年の年末近くに参加した佐藤泰志イベントは。
とても心を動かされるものだったそうです。
佐藤泰志その人と、その作品について熱を込めて語る人々。
知人だからとか、地元出身だからというレベルではない、まぎれもない愛や尊敬や、そして使命感のような想いがあったのだと想像しております。
そして。
結果的にその後、映画の製作実行委員会に参加するメンバーが、そこに何人もいたのです。
「文学」の視線で佐藤泰志をリスペクトする人たち。
さて、「映画」の視線でどう語りかけようか・・・と考えた菅原さんは、結局なにも考えず思いのたけをそのままぶつけるという行動に出ました。
その相手は、函館で佐藤泰志を広めるべく活動していた中心人物。
後に映画の製作実行委員会で事務局長を務め、菅原さんとともに実行委のツートップとなって皆を牽引する事となる、西堀滋樹さんでした。
(続く)
「スタートの時間になった。
内心、広一はもし五-八が来なかった場合のことを考えて、気持ちがひるんだ。
だが来る、と念じた。
一本勝負だ。
自信はあった。」
(夢みる力 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)
そして昨日のクイズの正解です。
「にくまん(憎まん)」でした。
いえ、ほら、ねっ。
・・・今度は正統派ですよ!
たぶん。
それでは今日のクイズ!
「運がいい時しか開かないドアがあります。
このドアを開けることが出来るのはどんな鍵?」
答えは明日のブログにて。
足跡その2
本日の「バイバイ大間原発はこだてウォーク!」は、午後からの雨の予報も吹き飛ばし、終了まで悪天候にならずに無事ゴールにたどりつきました。
様々なプラカードなど、ずっと思っていた怒りや不安や理不尽さを、はっきりと表現するものばかりでした。
忌野清志郎が作った「君はラブ・ミー・テンダーを聴いたか」という曲。
RCサクセションのアルバムに収められています。
プレスリーで有名な「ラブ・ミー・テンダー」を、「何いってんだー」と日本語に置き換えた歌についての続きのようなナンバーです。
アルバムでは「あの歌は反、はん、はん、はん、はん・・・」と終わります。
そのあとのツアーでは、あろうことか「録音して多くの人に広めてくれ」という前代未聞の録音機材持ち込みOKなライヴが展開されました。
その「君はラブ・ミー・テンダーを聴いたか」を、私は東京・日比谷野音で聴きました。
そこでは、「はんはんはん」とエコーがかかった後が歌われました。
「あの歌は反原発の歌だと思ってるのだろうけれど。
ちがうよ、ちがう
あの歌は、『反核』の歌なんだ」
当ブログでは、映画や佐藤泰志作品について。
しかもネガティブな話題は避けようと思って更新しております。
・・・すみません。
でも、今は海炭市である函館市の危機的状況と思っております。
ここで食い止めなければ。
札束で頬をたたかれても。
長くなってすみません。
それでは。
昨日の続きに!
佐藤泰志の作品集を、知人の「函館文学館」スタッフから紹介され、その後に衝撃を受け映画化への構想を一気に膨らませたのは、函館市内で”市民映画館「シネマアイリス」”の代表を務める菅原和博その人でした。
実は、菅原家の「これから読む本」の積み重ねに組み込む、いわゆる”積ん読”にこの本も含まれていました。
何か気になりつつ。
気になりつつ。
気になりつつ。
なのに、ある日。
文字通り山になっている本の中から抜き出して読んでみたら、一気に引き込まれました。
おおっ!
まるでファンタジーの舞台のような「異国情緒あふれる、どこか別世界のような土地」という函館の外の人から見るイメージとは全く違う、人々のしがらみやら、海の町のむせるような匂いや、過去の繁栄が終わった後の希望を持ちにくい土地の実感が、まざまざと感じられたのです。
地元で佐藤泰志を広める活動は、もちろん知っていました。
実績も何もないけれど、会って想いを話して、映画を作る夢を一緒に見ることが出来ないか。
イベントがあると知り、まずはその主催者の人々がどんな想いを持っているのか、会場に行ってみることにしました。
(続く)
そして昨日のクイズの正解です。
「推理小説(酢入り小説)」でした。
まあまあまあ。
・・・次は大丈夫!
それでは今日のクイズ!
「『罪を憎んで人を憎まず』という想いを実践している食べ物は?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月27日
足跡その1
あの原発事故が起きてから2ヶ月以上たって、実はメルトダウンが起きていたとわかりました。
こんなに大変な事が2ヶ月間わからず、しかも終息の方法や時期がいまだに確定できないのに、ほかの原発の建設推進が進められようとしています。
函館の対岸、青森でも。
きちんと話をする事を求めるには、抗議の文章や電話やメールや、門前払いとわかっていても役所や関係機関に足を運ぶことだけでは受け入れてもらえないのでしょうか。
なので。
この土曜日に函館市内を行進しての訴えが行なわれます。
ぜひ、原発推進に不安(表現が生易しいでしょうか?)を感じている人たちが海の向こうに大勢いるのだと気付いてほしいのです。
飛び入りOK!
自前プラカード大歓迎!
というパレードです!
「バイバイ大間原発はこだてウォーク!」
2011年5月28日(土)
集合 13:30
出発 14:00
行進コース
千代台公園~五稜郭公園
主催 バイバイ大間原発ウォーク実行委員会
さて、上映予定の、とりあえずの当初の予定スケジュールが確定しました。
今後この映画作品が更に評価され、未見だった多くの方に注目していただける展開になればいいな。
そのためには、どんな行動をとればいいかな、と考える日々が始まりそうです。
当ブログの備忘録としての側面から。
これまでの事を、記憶が確かなうちに(いえ、すでにあやふやな部分も多いのですが)記していこうとも思っております。
もしも、我々のように「映画を作ろう!でも、どうやって?」という方がいて。
このブログを見て、もし何かの参考に役立つのなら幸いです。
函館出身の作家である佐藤泰志の作品「海炭市叙景」を映画化しようという集りは、2009年1月23日が最初でした。
その前までに、少しづつこの物語は動き出しております。
佐藤泰志が亡くなった後に、彼を取り巻く多くの人々の行動により、追想集が作られ、地元の文学館で大きくピックアップされ。
川本三郎さんや岡崎武志さん達が折に触れ著書やエッセイで取り上げ。
そして死後17年を経て、ついにクレイン社から「佐藤泰志作品集」が発行されるという事になったのです。
これは大きな出来事でした。
そして。
これがひとつの区切りとなったのです。
・・・いえ、なるはずでした。
このクレイン社からの「佐藤泰志作品集」は、「海炭市叙景」をはじめとする小説のほか、エッセイ、詩、詳細な年譜や著作目録も収められた2段組686ページにも及ぶものでした。
計ってみたら、750gありました。
持ち歩くのも読み始めるのも、ちょっとした決心が必要そうなこの作品集は、結果的に多くの新しい読者を生み出したのです。
その1人が、後に映画の製作実行委員長となりました。
(続く)
「これ以上、僕に何かいうことがあるだろうか。
両親のことも考える必要がない。
僕はこの、僕にとって今年かぎりの別天地で好きに時間を使う。
次々と、樹々が過ぎる。」
(しずかな若者 from 海炭市叙景 / 佐藤泰志)
そして昨日のクイズの正解です。
「ロンドン」でした。
まあまあ、怒らないで。
・・・次もなんとなく怒られそうなだじゃれクイズだな。
ま、しゃれって事で!
それでは今日のクイズ!
「佐藤泰志作品は大丈夫だけど、匂いをかぐとすっぱい香りがする本があるぞ!
さて、どんな本?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月26日
週末からは山口と佐賀で上映スタート
本日の函館は、日の入り時間が19時台となりました。
日が長くなっております。
今年は、そのことが特に嬉しく感じます。
震災後は3月の夜の長さにつらい思いをした方が大変多かったかと。
少しづつ夜が短くなり、暖かくなり。
でも梅雨が近づいているのですね。
なるべくおだやかな天気が多くなりますように。
今週末からは、「海炭市叙景」は山口県と佐賀県でも上映となります。
お待たせいたしました!
5/28~6/10
山口県 周南市
テアトル徳山
http://theatoku.com/
5/28~6/3
山口県 下関市
シアター・ゼロ
http://zero.shimonoseki.ne.jp/index.html
5/28~6/10
佐賀県 佐賀市
シアター・シエマ
http://ciema.info/
山口県では、昨年9月のコミュニティシネマ会議で、全国のミニシアターを中心とした映画館主の方々などに「海炭市叙景」を見ていただきました。
そこでいただいた非常に多くの力強い称賛に、とても勇気づけられたのです。
全国での上映が順番に行われ、あの山口県についに帰って来た、という想いです。
山口、そして佐賀のみなさま。
ぜひ劇場で海炭市民になって下さいませ。
そして現在上映中は福井県のこちら
5/21~5/27
福井県 福井市
福井メトロ劇場
http://www2.interbroad.or.jp/metro/
そして昨日のクイズの正解です。
「シ」でした。
ド、レ、ミ、ファときて「空(ソラ)」の上は、「シ」ですものね。
それでは今日のクイズ!
「『天丼』や『かつ丼』など日本独特のものと思ったら、イギリスにも有名な丼がありました!
さて、それは?」
答えは明日のブログにて。
フランス・ドーヴィルの風景です。
我々にとっては、世界の首脳が集った場所ではなく、「海炭市叙景」が上映された場所として永遠に記憶されると思います。
2011年05月25日
被災地で映画上映を
少し前につくしが姿を見せ始め。
気付いたらタンポポが綿毛になる季節となっていました。
ウグイスやらカッコウやら、キジも美しい声を聞かせています。
日本全国が、夏に向かって足を踏み出しているかのよう。
まあ、北海道ではこの時期も雪が降ることもありますが。
次の冬が来るまでに。
なるべくたくさんの状況改善を願っております。
微力ながら、できる事を更に考えております。
そして。
今週末から公開の「マイ・バック・ページ」は、函館でも上映となるそうです!
やった!
シネマアイリスにて。
スケジュールは未定ですが、7月以降になりそうです。
そしてそして。
東北の被災地で映画を上映しようというプロジェクトが先月から動き出しております。
今月中にスタートし、岩手・宮城・福島の約25ヶ所の避難所を対象に、約50回の上映を行う予定です。
東北を舞台にした「男はつらいよ」や「となりのトトロ」などを上映すべく調整中。
「シネマ・エール東北」と名付けられたこのプロジェクトでは、運営のための募金を集めております。
映画を見る事で、避難所の方々の気持がより明るくなるように。
被災して運営再開できない映画館のスタッフの力も集めての上映となります。
募金の受付先はこちら。
ゆうちょ銀行
店名 〇一八(ゼロイチハチ) 店番 018
普通預金 口座番号 3490797
口座加入者名 一般社団法人コミュニティシネマセンター
お問合せは事務局のコミュニティシネマセンター(電話050-3535-1573)へお願いいたします。
募金の詳細はこちら
http://jc3.jp/news/2011/04/post-14.html
そして昨日のクイズの正解です。
「白身」でした。
きみ(黄身)の回りは白身でおおわれている。
それが卵ってもんですものね、ね。
それでは今日のクイズ!
「五月晴れっていうけど、青空が気持ちいいなあ。
あら、空の上に何かあるぞ!
さてさて、それは何でしょう」
答えは明日のブログにて。
全国上映のファーストフィナーレ
被災地への物資は、受け取る側の作業もかなり大きなものになります。
2ヵ月半の月日がたった現在でも、届いた物資の仕分けをしきれない地域がまだまだ存在しております。
ガレキなどの撤去も。
泥の排除も。
届けられた物資を平等に配布することも。
自分や家族の生活もままならぬ方々が、懸命に日々の作業をされています。
状況を変える術を、ぜひ教えてください。
どこにどれくらい手助けが必要なのか、振り分ける立場の方に情報を。
背負わなければいけない物が、少しでも軽くなりますように。
映画「海炭市叙景」は現在、福井県福井市で上映されています。
このあと山口県の周南市と下関市、佐賀県の佐賀市で上映。
そして、今のところの予定として国内最後の上映となる東京都渋谷区での日程が決まりました。
東京・渋谷のユーロスペースにて。
6/11(土)~24(金)の2週間です。
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=328
8mmでのクランクインから2年1ヶ月で、ファーストフィナーレを迎えます。
このあとは。
7月にシンガポール国際映画祭での上映です。
そしてまた、どこかの劇場で上映できますように。
計画いただいている事が実現できますように。
第2幕はどんなかな、と1幕が終わる前から思いめぐらせております。
そして昨日のクイズの正解です。
「ルーマニア」でした。
カレーのルーにこだわってるって感じ・・・ですよね。
それでは今日のクイズ!
「あれ、きみのまわりに何かあるよ。
さて、なーんだ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月24日
クランクインから2年です
大きな地震の時に。
「あきらめない」というのは、ひとつの指針となります。
北海道南西沖地震の時に。
地震の直後に倒れてきた家具で身動きが取れなくなった方がいたそうです。
そのあとに、大きな津波。
窓を破って入り込んだ海水。
でも、そのおかげで家具が水に浮いて逃げ出すことが出来たそうです。
最後まであきらめない。
それが、とても大事なのだと思い知らされます。
当ブログを綴っていますと。
「あれから1年」という表現が多くなります。
5/23は、実はあれから2年という日です。
2年前の5/23に、8mmでの撮影が行われました。
函館の風景に特徴をもたらしていた建造物のひとつである、函館どつくのゴライアスクレーンを映像に収めるためです。
まだスタッフ・キャスト決定どころか、脚本もできあがっていない時。
取り壊しが決まってしまったゴライアスがなくなる前に。
「まだ若い廃墟」の兄妹が幼かった頃の想い出のフィルムに、ゴライアスも映り込んでいたというシチュエーションでの撮影敢行だったのです。
幼い兄妹を演じる小学生(兄は6年生、妹は1年生くらいに見えるのが条件)を探すため、スタッフが総出で知人などに声をかけました。
「実は来週なんだけど・・・」という、ほんとに急なお願い。
なかには「うちは女の子2人なんだけど、誰もいないなら姉は髪をショートにして男の子っぽくしてもいいよ」なんて言ってくれる方もいて。
ありがたい気持ちをいただきながら、写真だけでオーディションをし、あの兄妹に決まったのです。
結局は、急きょ決まったにも関わらず熊切監督の演出魂に火をつける逸材で、完成脚本ではあらたに別なシーンも2人のために用意されました。
あのクランクインから2年。
とても時間をかけた数日間の撮影中、「映画で使われるのは30~40秒くらい」とお聞きして映画撮影の大変さを知りました。
結果的に複数のストーリーの中で、2人が出てくるシーンがひとつのキーポイントとなるとは、その時は想像すらしませんでした。
あれから2年です。
そして昨日のクイズの正解です。
「カナダ(仮名だ)」でした。
まあ、だじゃれですから、ね。
それでは今日のクイズ!
またまた国名あてクイズです!
「カレーの味にこだわるのは、どの国?」
インドではなく、とんちで答えて下さいませ。
答えは明日のブログにて。
2011年05月22日
佐藤泰志と中上健次
函館の周辺にも原子力の施設が多数あります。
北海道の泊原発は、MOX燃料を作って来春にはプルサーマル発電をしたいとか。
海を挟んだお向かいの大間町では大間原発を稼動させる方向で、その説明会は「地元向けだから」という理由で函館からの人間は門前払いされたり。
「今すぐ止めろ」と言っているのではありません。
止めるべき危険なものかどうか、話し合いを重ねて見極めたいのです。
函館が蚊帳の外なのはもう慣れっこというくらい昔からですが。
いま、この現状なのだから態度を変えてもよいのではありませんか?
今年の初セリで過去最高の値をつけた戸井マグロが食べられなくなったら。
避難地域になって、あの夜景がずっと真っ暗なままになったら。
住んでいる我々以外の、たくさんの方の想いも具体的に感じるようになって来ました。
そして。
「マイ・バック・ページ」上映スタートの翌週6/4からは、これも話題作である「軽蔑」が上映されます。
原作は、あの中上健次さんです。
佐藤泰志とのつながりといえば、どうしても三島由紀夫賞をまず思い浮かべてしまいます。
1989年の第2回三島由紀夫賞の選考委員でした。
その年は、佐藤泰志「そこのみにて光り輝く」が候補作に選ばれていたのです。
「そこのみ~」は選ばれることなく。
翌年、佐藤泰志は亡くなり。
そして中上健次さんは、その2年後となる1992年に、他界されています。
「軽蔑」は、中上さんが最後に発表した長編恋愛小説で、亡くなったその年に出版されました。
映画のロケは、中上さんの故郷である和歌山県・新宮市で行われています。
「軽蔑」公式HP
http://www.keibetsu.jp/
小林薫さんも出演されています!
そして昨日のクイズの正解です。
「E」でした。
1から順番に英語にした時の頭文字。
「One」「Two」「Three」「Four」「Five」「Six」「Seven」ときたので、次は「Eight」だったのです。
やや年齢層があがりつつあるので、なぞなぞに戻しましょう!
今日のクイズ!
「漢字を使わない国はどーこだ?」
まあ、普通は漢字を使わない国はたくさんありますが。
なぞなぞとして、トンチのきいた答えを考えて下さいませ。
答えは明日のブログにて。
2011年05月21日
川本三郎さんの「マイ・バック・ページ」
海外の方の話では。
東京電力の原子力発電所が世界でも類を見ない深刻な事故を起こしたと認識されているそうです。
なので成田空港には降りたくないと。
成田空港と原発がどのくらいの距離か、ではなく。
東京電力の原発だから、東京で放射線が深刻な事態になっているという認識です。
フクシマは東京23区のどこか、という認識だと思っている方が多いとか。
海炭市では6/5(日)に、海外からのアーチストを招くコンサートが行なわれます。
ニュージーランドのクライストチャーチから。
そうです、2月に大地震があった、あのクライストチャーチから。
ニュージーランド・マオリの民俗芸術団体「イヌマエラ」のみなさんが、ラグビーのオールブラックスが試合前に踊るあのダンス「ハカ」を披露します。
彼らが先祖代々ずっと受け継いでいる民俗芸能です。
詳細はこちら。
http://www.hinokiya.com/news/?p=711&cat=3
実はメンバーの女性のひとりは、4月に赤ちゃんが生まれ、その子も連れてくるそうです。
放射線の危険を知り、悩みに悩んで、それでも函館に来ることを選んでいただきました。
全力でお迎えし、おもてなしし、ステージでの彼女達を見つめたいと思っております。
わたくし、当日の司会進行をいたします。
当日来れるというみなさま、お待ちしております。
そして!
撮影のときに「ひょっとしたら同じ時期に公開かも」と言われていた、日本文学から生まれた映画作品が、ついに来週末に公開となります。
「海炭市叙景」を語るイベントにやって来てくれた川本三郎さんの「マイ・バック・ページ」です。
撮影の近藤さん、照明の藤井さん、美術の山本さんなど、チーム海炭市が多数!
「海炭市叙景」撮影後すぐに現場に入って作り上げた作品です。
「マイ・バック・ページ」公式HP
http://mbp-movie.com/
あがた森魚さんも出演!
・・・なんと北海道では札幌と旭川でしか公開予定がないのですが。
きっとなんとかなるはず!
そしてそして。
昨日のクイズの答えです。
「6」でした。
電卓などのデジタル表示で使う、棒の数でした。
最近はパソコンやら携帯やら。
あの数字は見なくなりつつあるかも。
さあさあ、次っ!
「O、T、T、F、F、S、S
さて次に来るのは?」
またまた法則を見つける問題です。
答えは明日のブログにて。
初期の作品を集めた「もうひとつの朝」
今夜は霧の海炭市。
なにか特別な雰囲気の夜となっております。
よい子も。
そうでない子も。
いまだに以前と同じ布団で眠れていない子も。
みんなぐっすりと眠っていますように。
そして。
先週、「きみの鳥はうたえる」と「黄金の服」の2冊の文庫本が発売されました。
と、思ったら。
来週には単行本が発売です!
とはいえ、あちこちで本の話題を耳にするので、もう書店に並んでいるのかも?
北海道も少し早めに手にとることができるでしょうか。
河出書房新社から「もうひとつの朝 佐藤泰志初期作品集」が、予定では5/24(火)に発売となります。
文壇デビュー以前の未刊行作品が集められています。
高校時代に「市街戦の中のジャズメン」で第5回有島青少年文芸賞優秀賞を受賞しましたが、高校生の書いたものとしては内容的に問題があるとされ、北海道新聞への掲載を拒否されるという強烈な作品でもあったのです。
当時通っていた函館西高等学校で実際に起きた、防衛大学校入学説明会阻止闘争を素材にしています。
翌年、20枚の作品だった「市街戦の中のジャズメン」を30枚に書きなおし、「市街戦のジャズメン」と改題して『北方文芸』に発表されました。
今回の「もうひとつの朝」には、この作品も収録されるようです。
個人的には、とても密度が濃い、書くことで表現する気迫のようなものを感じる作品と思っております。
また、他の作品に通じる瞬間的な場面転換などの映像的な表現も大きな魅力です。
新しい本を待つドキドキを。
とても楽しんでおります。
「僕はこれからも、絶対に踊らないだろう、それだけは明らかだ。
少女は、跳び上がるように椅子を立って、再びあの見知らぬ友人達の中に入り込む。
黒いセーターのこじんまりとした背を見送りながら、すぐに少女を見失うだろう、と僕は思う。
僕達は友達にならないだろう。」
(市街戦のジャズマン / 佐藤泰志)
そして昨日のクイズの正解です。
「ニュージーランド」でした。
ニュージ(乳児)ーランドって言うくらいですものね・・・てへへ。
さあさあ、次っ!
「0は6
1は2
2は5
では3は?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月19日
GKさんお誕生日おめでとうございます
開催中のカンヌ映画祭で、河瀬直美監督が東日本大震災の被災者へメッセージを送る作品の製作を発表したとの事です。
3/11にちなみ、3分11秒の長さで被災者にささげる短編映画を作る。
しかも河瀬監督だけではなく、呼びかけに応じた世界の約20人の監督らが参加する予定なのですって。
それぞれの3分11秒の短編が集り「3・11 Sense of Home」(家という感覚)という短編集となって、この秋に東北の被災地を中心としての巡回上映を予定しています。
その20人の中には、中国のジャ・ジャンクー監督の名前も!
映画「海炭市叙景」を作るときに、出演者となるプロの俳優と一般市民を”誰がプロで誰が一般人かわからないくらい”溶け込ませるという点で、ジャ・ジャンクー作品のようにというイメージがありました。
そのジャ・ジャンクー監督がすでに参加を表明している!
どんな作品になるのか、とても気になります。
そして。
5/20はGeorge-Kさんのお誕生日です!
おめでとうございます!
竹原ピストルさん演じる颯太が、黒沼弘己さん演じる副島とわかりあえずに感情が爆発してしまうシーン。
その場を取り仕切る、労働組合の執行部サイドの若きリーダーを演じていただきました。
海炭市には、その後もシンガーとしてたびたび来ていただいております。
今年も9/4(日)の「黒船2011」イベントには、もちろん来てくれるのではないかと期待!
1月に発売されたニューアルバム「Live+ing」(リビングと読みます)からのナンバーが炸裂するでしょう!
とはいえ。
このアルバムは、じっくりと聴かせるナンバーも多数収録されています。
単なるパーティーソングを集めたものとは、まったく違う次元の音楽世界なのです。
じっくりと真夜中に聴きたいアルバムでもあります。
ぜひこれからも海炭市に何度も何度も来て下さいませ!
お誕生日おめでとうございます!
そして昨日のクイズの正解です。
「南」でした。
よく見ると、「幸」という字に「11(というか、たての棒2本)」をプラスすると「南」という漢字が出来上がります。
おっ。
正解した方、発想がやわらかいです!
そして、今日のクイズ!
「平均年齢が最も若い国は?」
答えは明日のブログにて。
颯太の爆発直前、角度を変えるとこういう位置関係でした。
2011年05月18日
福井県にも「海炭市叙景」がやって来る!
日ごとに気温が上がっております。
海炭市は桜もほぼ終わりの季節となり、明日はひょっとしたら今年初の最高気温20度超えになるかも!
1ヶ月前は最低気温がマイナスを記録していました。。
まだ夜はストーブを使う日もありますが、確実に季節が変わり始めております。
みなさまの気持も、明るくしてくれそうな気温の変化になりますように。
そして。
今週末は福井県で上映スタートです!
・・・・・ 5/21(土)から福井で上映スタート! ・・・・・
5/21~5/27
福井県 福井市
福井メトロ劇場
http://www2.interbroad.or.jp/metro/
・・・・・ ちなみに現在上映中はこちら! ・・・・・
5/7~5/20
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
5/15~5/21
埼玉県 深谷市
深谷シネマ
http://fukayacinema.jp/
福井県には初上陸となる「海炭市叙景」です。
大変お待たせいたしました。
劇場に来て、寒い年末の町で過ごす海炭市民になってくださいませ!
そして昨日のクイズの正解です。
「ついだ」でした。
???
なぜかと言いますと。
並び変えると「まさかりかついだきんたろう」
「♪マサカリかついだ金太郎」になるのでした。
なるほどっ。
そして、今日のクイズ!
「なんと、あっちの方にハッピーが11個もある!
さあ、それはどっち?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月17日
坂井真紀さん、お誕生日おめでとうございます
以前、大地震のその日に生まれた赤ちゃんが、すくすくと育っていることを紹介したニュースを見ました。
希望の象徴のように見えました。
いつの時代も、子供はそういう存在なのですよね。
そして!
お腹にその存在を抱えながら、坂井真紀さんが5/17のお誕生日を迎えました。
おめでとうございます!
勝手に海炭市民と思っております!
映画「海炭市叙景」の構想が熊切監督に話された2008年12月、同じく函館に坂井さんもいらしていました。
映画祭で「ノン子36歳(家事手伝い)」が上映されるので、監督と主演女優がそろって函館に来ていたのです。
クリスマスファンタジーの巨大ツリーの点灯式で、その日「坂井真紀さんがステージに立つかも」との噂が駆けめぐり。
でも実際には熊切監督のみの登壇。
集った方々がなんともいえない雰囲気になったらしい・・・なんて話しがあるとかないとか。
今なら熊切監督の函館での知名度は、その時の何十倍いや何万倍くらいです(推定)!
そして、そんな熊切監督に酔っ払いながら「作りたい」という想いだけの状態で「海炭市叙景」への出演をお願いされたのが坂井真紀さんだったのです。
当時、菅原実行委員長がしたためた新聞のコラムによると。
「熊切監督が函館を離れる前日酒席を共にした。
彼は機嫌よく酔っていて、同席していた女優の坂井真紀さんに『海炭市叙景』への出演交渉をはじめた。
坂井さんはかわいい弟を見るような眼差しで『いいよ』とつぶやいた。」
(コラム「映写室」2009,3,28北海道新聞別刷り”みなみ風”)
坂井さん!
すえながく。
すえながくよろしくお願いいたします。
母子ともに健康第一に。
お誕生日おめでとうございます!
そしてそして昨日のクイズの正解です。
「4」でした。
漢字にした時の画数でした。
「一」「二」「三」は数字と同じ画数。
「四」は五画。
「五」は四画。
ですものね。
そして、今日のクイズ!
「金田、リカ、まさか、ロウ
さてここで足りないのはどんな言葉?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月16日
深谷シネマでの舞台挨拶終了
福島原発の周辺地域で、避難が始まっています。
どうか新しい生活になじんでいただけますように。
「住めば都」という言葉のように、新しい環境が良い環境になるように。
何も状況を理解していない立場ながら、そう願っております。
そして。
埼玉では、深谷シネマで上映が始まりました。
この日曜には、熊切監督と2人のプロデューサーによる舞台挨拶も!
3人とも、以前にも撮影で深谷という町に縁がある方々。
いろいろな思い出話にも花が咲いたようです。
熊切監督は、撮影中は一切お酒を飲まないと聞いておりました。
しかし海炭市では、トキ婆さんのイメージにぴったりの方をスカウトするため連日その方のお店に飲みに行った、なんてエピソードも披露したようです。
めったにない、3人のスリーショットも撮影させていただきました。
埼玉・深谷シネマに行けるという皆様。
劇場で海炭市民に出会ってくださいませ。
そして昨日のクイズの正解です。
「O」でした。
ローマ字での、読みに変換しています。
AがE(え)
EがI(い)
なのでOはO(お)
というわけでした。
そして、今日のクイズ!
「1は1
2は2
3は3
でも4は5に
5は4
なってしまいました。
では6は?」
昨日のクイズと同じで、当ブログのクイズを毎回みていただいている方には、ピンときそうな法則にのっとっております。
答えは明日のブログにてっ!
左から越川P、熊切監督、星野Pです。
2011年05月15日
月曜22時「鈴木先生」から目が離せない!
いれたてコーヒーをお届けに!
再び函館からあのワゴン車が出発しました。
コーヒーの他にも、たくさんの本を積んで!
blog「くまカフェGO!」
http://takashimaya-coffee.info/blog/
現時点では石巻に向かっている様子がアップされておりませんが。
このあともチェックしてくださいませ。
ツイッターのほうが、リアルタイムかも。
http://twitter.com/#!/kumacafe_go
我々の想いも一緒に運んでいただいております。
そして。
月曜の夜10時から。
テレビ東京系で放送中のドラマ「鈴木先生」には、海炭市民の小山燿くんが出演しています。
しかし実は。
収録2日目にして、なんとインフルエンザにかかってしまったのです。
なんと!
ここまでもクラス全員の教室でのシーンなど、編集で映っていたりしましたが。
これからは元気になってからの、普段通り撮影に参加したエピソードになっていきます。
現在、ドラマは3話までの放送を終え(地域によって日程に違いがあります)、5/16(月)が4話目です。
そろそろですよ。
だんだんと、セリフも増えたりしてきますよ。
第1話でキーマンになりそうな生徒が何人かあげられていた中に、燿くん演じる野呂光輝くんも入っていました。
社会問題や、給食メニューの残飯量や、マナーのしつけや、異なる年代間を含む人間関係や。
とても幅の広いテーマを見せてくれる「鈴木先生」の中で、出席番号24番の野呂光輝くんはどんな楽しさや壁や悩みと向き合うのか。
とっても楽しみにしております。
そして昨日のクイズの正解です。
「まんなかに『あ』が入ったら別の言葉になる」でした。
『寿司』は『すあし(素足)』
『倍』は『ばあい(場合)』
『デイ』は『であい(出会い)』
おー。
発想のパリエーションとは大変な幅が・・・ってそんな大げさでもないですね。
そして、今日のクイズ!
「AがEに
EがIに
ではOは?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月14日
実行委の番場さんが詩人として賞をいただきました
いろいろなチャリティイベントを、この2ヶ月の間に見ております。
今日は、おそらく最年少4才、最年長は80代という様々な世代が出演する歌のコンサートを見させていただきました。
今日を含め、どのイベントも。
単にチャリティをタイトルに付け足したのではなく、「何か自分にできる事は」という想いから作られている事をひしひしと感じます。
ふるさとに関する歌を歌う前に、ステージで涙ぐんでしまう方。
そして「僕らが元気にならなければ。ほんとうに苦しい方に届けなければ」と隣で励ます共演者。
北海道でも連日こういったイベントが行われている事を知る由もないかもしれませんが。
義援金や物資や想いが確実に届くよう、こういう試みに微力ながら加わりたいと思っております。
日本に生まれて良かったと、ひょっとして空気を呼んでない発言かもしれませんがそう思っております。
そして。
5/15(日)は埼玉・深谷シネマで舞台挨拶です!
5/15~5/21
埼玉県 深谷市
深谷シネマ
http://fukayacinema.jp/
5/15(日)『海炭市叙景』13:30の回上映終了後(16:30の回上映前)に、舞台挨拶&トーク開催!
通常料金で先着順との事です。
熊切監督と、越川プロデューサー、星野プロデューサーが登壇し、北海道函館市を舞台にした「まちで映画をつくること」を語るらしいっ。
時間的に30分もなさそうなので、行けるという方は聞き耳を立てて!
そしてすきあらば質問を!
そしてそして。
なんと!
実行委メンバーが作った詩集が、北海道詩人協会賞に選ばれました!
それは番場早苗さんの「陸繋砂州(トンボロ)」[りくけいさすトンボロと読みます]です!
素晴らしい!
「砂州(さす)」は、波などによって作られた細長い地形のこと。
その流れで運ばれた砂や土砂で地形が作られます。
そして「陸繋(りくけい)」は「陸繋島(りくけいとう)」から話さねば。
「陸繋島(りくけいとう)」は、その砂州によって大陸などと陸続きになった島のことを言います。
もともと、函館山は北海道と離れた孤島でしたが、波などで運ばれた砂などで砂州ができはじめ、現在のようにつながりました。
ちなみに、函館山は牛が横たわっているように見えるので臥牛山[がぎゅうざん]とも呼ばれます・・・映画ではあの山を臥牛山と呼んでいます。
陸続きとなった砂州のことは「陸繋砂州(りくけいさす)もしくはtombolo(トンボロ)」と言います。
つまり、この詩集はこの状態にある、函館そのものがタイトルになっているのです。
およそ20年に渡る歳月の間に生まれた詩が収められています。
私、素人目でしか見られないのですが。
じっくりと染みてきたり。
目で読まないとわからないリズムや、言葉遊びが随所にあったり。
カッコをとじないなど、はっとするような部分があったり。
全国の書店で手に入るわけではない、まさに土着の文化という一冊です。
函館の方は、JR函館駅の目の前にあるボーニアネックス内のくまざわ書店などで取り扱っております。
また、皆様お近くの書店でも注文で取り寄せられるかも。
映画「海炭市叙景」を作り上げた、そして高校時代の多感な時期に佐藤泰志作品に衝撃を受けた詩人の作品に、ぜひ触れてくださいませ。
お取り寄せの場合は。
響文社からの「詩集 陸繋砂州トンボロ / 番場早苗」
でお問い合わせくださいませ。
念のため、響文社の連絡先はこちら。
Tel.011-831-7146
北海道札幌市 豊平区美園11条4丁目2-20
「わたしもリボンひとつで
いいえ何もなくとも
まなざしだけで
満たされた日々がたしかにあった
仕事帰りの母を待ちわび坂を下った
口紅どころかクリームひとつ付けずわたしらを食べさせるためにきょうも働いてきた母
その姿を見つけただけで幸せになるそんなおさなさの
遠い夕暮れ 」
(リボン from「詩集 陸繋砂州(トンボロ) / 番場早苗」)
そして昨日のクイズの正解です。
「か」でした。
パソコンのひらがなキーで、はさまれております。
じっくりパソコンを見てみて下さいませ。
さあっ。
そしたら本日はあるあるシリーズにしましょっ!
「『寿司』にはあっても『お刺身』にはない。
『倍』にはあるのに『半分』にはない。
『デイ』にはあっても『ウィーク』にはない。
さて、なーんだ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月13日
著者本人のあとがき
こういう支援もあるのです。
函館や周辺から、漁業のための船が被災地へ送られるべく準備がすすんでいます。
使っていない・・・といいつつ大きな財産ですよね。
率直にすごいと思います。
言い出した方、とりまとめた方もすごい。
見習います。
函館の書店では「きみの鳥はうたえる」は店頭にお目見えしていましたが、ついに「黄金の服」も登場!
とはいえ、私が行った本屋さんではなぜかまだ入荷していないとの事・・・これも縁なので他を探さず取り寄せをお願いしてきました。
ああ、この「黄金の服」を待ちわびる時間は2度とないのだよな、と今しか味わえないこの気持ちを楽しんでおります。
1989年に出版された「黄金の服」の単行本は、佐藤泰志自身があとがきを書いています。
もっとも古い収録作である「撃つ夏」から数えると書き上げて8年たった物語・・・それらの作品への想いが綴られています。
「今、読み返せば様々な欠点も目につくが、書くことはその時々の自分に決断を迫ることであってみれば、この作品集を世に送り出すことに、ためらう必要は少しもないといえる。
現在僕がこうした作品を書けるかといえば、かならずしもそうはいえないかもしれない。
つくづく、小説を書き続けることで、確実に成長して行く部分もあるのだ、という思いをあらたにしている。
僕にいえることは、本当に書きたいこと、書けることのみを、僕自身の方法で表現したいという、単純なことだけだ。」
(「黄金の服」あとがき / 佐藤泰志)
そして、このあとがきは様々な方に感謝を述べ、こう結んであります。
「これらの方々に対し、今後の作品を書くことで絶えずお応えしたいと思っている。
一九八九年八月二日
佐藤泰志」
(「黄金の服」あとがき / 佐藤泰志)
実際には、この翌年に亡くなったことを知って読んでいるので、なんとも言えない想いが込み上げてきます。
せめて新しく世に出されたこれまでの作品たちが、新しい読者に何かを伝えますように。
そして昨日のクイズの正解です。
「北極点だったから」でした。
南極だと南に10歩は歩けないので、これが正解!
そして、今日のクイズ!
「牛がイスをはさんでいます。
そのとき駅は何をはさんでる?」
いったい何の暗号?って感じですね。
深読みは必要ありません。
まさに、はさまれている物を答えていただければOKです。
先日のクイズとは逆に、携帯で見ている方には難しいかも。
答えは明日のブログにて。
2011年05月12日
秋田と埼玉で「海炭市叙景」スタート!
まずはお詫びです。
少し前のブログにて、先週末の舞台挨拶の概要をお伝えいたしました。
しかし・・・諸事情により現在はその部分を削除しております。
ご迷惑をおかけしました関係者の皆様に、この場を借りて深くお詫びいたします。
大変失礼いたしました。
これに懲りず・・・と自ら言うのもおかしいかもしれませんが、「海炭市叙景」を世に広めるために知恵を絞ってまいりますのでお力をお貸しいただければ幸いです、
そしてこれを読んでいただいている皆様。
次の日曜日には埼玉・深谷シネマでも舞台挨拶を予定しております。
行ける!という方はぜひ足を運んでいただければ、これまた幸い。
作り手の生の言葉をぜひ受け取ってくださいませ。
そして。
今週は秋田と埼玉で上映スタートです!
・・・・・ 秋田は金・土・日の3日間のみ! ・・・・・
5/13~5/15
秋田県 秋田市
シアタープレイタウン
http://www.playtown.org/
・・・・・ 埼玉は初日となる15(日)に舞台挨拶があります! ・・・・・
5/15~5/21
埼玉県 深谷市
深谷シネマ
http://fukayacinema.jp/
5/15(日)『海炭市叙景』13:30の回上映終了後(16:30の回上映前)に、舞台挨拶&トーク開催!
通常料金で先着順との事です。
熊切監督と、越川プロデューサー、星野プロデューサーが登壇!
・・・・・ ちなみに現在上映中はこちら! ・・・・・
4/30~5/13
群馬県 前橋市
シネマまえばし
http://www.cinemamaebashi.jp/
5/7~5/13
長崎県 長崎市
長崎セントラル劇場
http://cinema-central.com/
5/7~5/20
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
そして昨日のクイズの正解です。
「脚本家」でした。
脚本家は隠しごと(書く仕事)をするんですよね。
おおっ!
これはキレイにオチがつきました・・・ですよね、ね、ね。
さあ、今日はどんなかな!
「南に10歩、東に10歩、北に10歩あるいたら、最初の場所から東に10歩のところ・・・ではなく最初の場所に戻ってました。
なぜ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月11日
海炭市民がもうひと作業の準備中
本日の早朝、海炭市から岩手に向けて800冊の本や、色紙や、お手玉などを積んだ船が出港しました!
海炭市メンバーも何人か加わっている「被災地の子どもたちへ絵本を送ろう!函館プロジェクト」の方々による取り組みです。
http://ehonhako.exblog.jp/tb/15508829
たくさんの笑顔が生まれますように!
世界的に見ても、日本は「今は行かないほうが良さそう」という目線で見られております。
自分が逆の立場だったらと思うと、ごく当たり前の反応とも思います。
そんな中、ミシュランの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第2版では、函館の夜景が三つ星に選ばれたそうです!
五稜郭なども二つ星に!
http://www.hakobura.jp/news/2011/05/post-37.html
こういう時期だからこそ、よけいに嬉しく光栄に思います。
日本に興味をもっていただいた皆様。
函館に限らず、日本のあちこちで素晴らしい出会いをご用意してお待ちしております。
そして。
昨年の今頃は編集作業の真っ最中。
そして追加の音声録音なども行われました。
ガス屋の息子・アキラ君の布団の中での声や、事務所で流れるラジオ番組などは、この時に録音されています。
特に、ラジオ音声は音質を落とすため、メールでデータのやりとりも可能だったのです。
監督のイメージに近づけられるよう、指示をいただいて録音し直したりって作業でした。
そして今年の5月も。
実は録音作業があります。
どんな内容かはまだ内緒です。
映画館以外でも皆様にお楽しみいただくべく、海炭市民がまた動き始めておりますぞ。
そして昨日のクイズの正解です。
「指」でした。
親、薬、小、中は指の名前ですものね。
さあ、今日はどんなかな!
「映画を作る時は、色々な役割の仕事があります。
その中で、秘密を持っているのは映画監督、脚本家、俳優のうちどれ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月10日
森谷文子さん、お誕生日おめでとうございます!(改訂あり)
本日は文庫「きみの鳥はうたえる」「黄金の服」の発売日!
書店に佐藤泰志作品がたくさん置いてある図を想像してひとり盛り上がっております!
北海道は2日後くらいかも。
楽しみに待ちます。
放射線をさけるため、屋内で窓も開けられない状態のところもあるそうです。
本や、音楽や、映画や。
屋内で楽しめるものがたくさん届けられれば、少しは笑顔も増えるかも、と考えております。
まずは本。
海炭市メンバーが汗をかきながら、とてもたくさんの本を準備しております。
受け取って笑顔を作ってもらえますように。
そして5/11は森谷文子さんのお誕生日です!
おめでとうございます!
三浦誠己さんが訪れる店にいる夜の蝶を演じていただきました。
まわりの同僚女性役はすべて市民キャストという状況。
録音チームに「この人達、毎回ぜんぜん違う事をしゃべってる!すごい!」と言わしめた、函館弁アドリブが飛び交う中を実にナチュラルにリードしていただきました。
可愛さと、適当さと、したたかさと。
色々な表情を見せながら、三浦さん演じる青年が故郷に持つイメージの一部を体現していただいたのです。
プロの俳優という匂いを恐ろしいほど消し去る演技力、すごいとしか言えませんでした。
お誕生日おめでとうございます!
そしてそして。
5/8(日)に、東京・下高井戸シネマで熊切監督の舞台挨拶が行なわれました!
(以下、一部削除いたしました 2011,5,12 PM10:25)
下高井戸シネマでは、金曜まではなんと1日3回上映!
その後もモーニングショーが予定されています!
東京近郊エリアのみなさま、時間帯を選ぶ選択枝を広くしてお待ちしております!
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
そして昨日のクイズの正解です。
その前に・・・実は問題文に間違いがありました。
すみません。
問題文の”『か』は2年4組”は、”『か』は2年1組”の間違いです。
本当にすみません・・・。
きっと頭を悩ませ続けた方が多かったかと。
失礼いたしました。
そのクイズの答え。
「0年3組」でした。
年の数字は携帯のディスプレイの数字。
組の数字は押す回数。
携帯でのひらがな入力の時は、0(わ・を・ん行)を3回押すと「ん」になります。
反省しつつ、次!
「注射はないけど薬はある。
大きいのはないけど中と小ならある。
子供の頃にはないけど親はある。
さて、なーんだ?」
難易度をさげてみました。
答えは明日のブログにて。
市民キャスト3人だけでのシーンはこちら。
2011年05月09日
熊切監督の舞台挨拶(改訂、追記あり)
大型連休が終わり、なかなかペースがつかめない方も多いかと。
そして逆に、やっと一息つけた方も多いかと。
未だ我が家とは別な場所で過ごしている方も、とても多いと思います。
微力ながら、募金したり。
東北のものを探して買ったりしております。
一緒に乗り越えようという気持ちでおります。
行動です。
日々の祈りとともに、何が出来るか考えて動きます。
そして。
5/8(日)に、東京・下高井戸シネマで熊切監督の舞台挨拶が行なわれました!
(以下、一部削除いたしました 2011,5,12 PM10:25)
[追記]
韓国での映画祭での模様も聞けました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
[追記ここまで]
そして昨日のクイズの正解です。
「ロ」でした。
見た目は4角で、書くと3画なのです。
やや難しいシリーズになってきております。
それでは、次っ!
これは簡単かな?
「『か』は2年4組、
『い』は1年2組
『た』は4年1組
それでは『ん』は?」
パソコンより、携帯で見てる方のほうがわかるかも。
答えはやっぱり明日のブログにて!
2011年05月08日
製作助手の小林大地さんはお母さんみたいでした
本日。
ゴールデンウィーク最終日。
北海道が誇るチェロ奏者の土田英順(つちだ・えいじゅん)さんのチャリティ・コンサートが行なわれました。
伴奏なしのチェロの独奏。
1時間半ほどのステージ。
ひょっとしてお客様は途中で飽きてしまうのでは・・・と失礼な心配をしておりました。
しかし!
まったく集中力が途切れることなく見入っていただいたのです、おそらく「もっともっと聴かせて欲しい」という状態だったかと。
チェロという楽器と、土田さんの音楽の豊潤さと、曲の世界観と。
これらが組み合わされて、とんでもない事になっていました。
すごい。
いや、ものすごい!
そして会場では東日本大震災の被災者の皆様のための義援金を受け付けました。
土田さんのCDも販売し、1枚売れるごとに1,000円を義援金にするとの事。
2,000円のCDで1,000円といったら、土田さんの報酬どころか、おそらく逆にレコード会社に土田さんが差額を支払う形ですよね、たぶん。
交通費などすべて自腹で、出演料もなく。
海炭市にやってきてチャリティコンサートを行い、終了後にとんぼ帰りで汽車に乗って札幌の自宅に帰られました。
ものすごいです!
ただただ、感動しました。
自分にもっとできる事があるだろ、と。
とても奮い立たされました。
土田さんのblogはこちら(震災前に行っていた海外旅行記を綴りながら、各地でのチャリティコンサートの様子を記されています)
「土田英順のボストンバッグにチェロと酒」
http://blog.hokkaido-np.co.jp/enjoy-cello/
そして撮影時のお話し。
少数精鋭の撮影隊で、さまざまな手が回らない部分を日々フォローし続けたのが、製作助手の小林大地さんです。
毎朝、誰よりも早く起きて、撮影現場に持って行くコーヒー等を準備したり。
毎日違う現場での出来事に、いち早く反応できるポジションを探して備えたり。
実は小林さんにとって、「海炭市叙景」は本格的なデビューとなった作品。
これまで、別な仕事をしながら撮影のフォローをする事はあったそうですが、今回、撮影のために仕事を退職して海炭市にやってきたのです。
映画の世界で生きていこうという、その決意の作品となりました。
おそらく。
とてつもないプレッシャーと同居する日々だったのかと。
現場では常におだやかな笑顔でしたが、「疲れを見せまい」とする姿勢も垣間見えた気がしております。
寒く長時間の屋外ロケの最中に、スタッフやキャストが小林さんが作ったコーヒーでほっとした表情を見せる光景を、何度も何度も見てきました。
若きイケメンでしたが、私にとっては撮影現場の「おかあさん」的な存在でもありました。
癒しという言葉があてはまるかはわかりませんが、いてくれて良かったという存在感だったのです。
ただただ感謝!
すごい人が、たくさんいるのです。
そして昨日のクイズの正解です。
「私」でした。
不満をローマ字書きにして「human」・・・英語では「人間」の意味。
負けをローマ字書きにして「make」・・・これは「作る」の意味の英単語になりますね。
なので「目」は「me」となり、「私」とか「僕」の意となるのです。
ちと高度でした。
それでは、次っ!
「さんかくでも、しかくでもある文字ってなーんだ」
一文字で答えて下さいませ。
答えは明日のブログにて。
2011年05月07日
監督助手の松尾さんは待ちに待っての登場でした
ゴールデンウィーク最後の週末は、午後から雨となってしまいました。
それでも。
今日しかみんなでお花見できないって方も当然多かったことでしょう。
運動会などで見るようなテントを組み立てて、その下でジンギスカンとともにお花見している方々を発見しました。
しかも2組。
たくましい!
こういうパワーが、いろんな場面でいかされるのだよな、とあらためて確認した次第です。
そして!
明日はいよいよ、2週連続舞台挨拶の1回目!
東京・下高井戸シネマでの明日の「海炭市叙景」12:50の上映終了後に熊切和嘉監督の舞台挨拶があります!
この回に限り、9:30から整理券を配布するそうです。
5/7~5/20に上映
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
行ける!という方は、ぜひぜひ。
そしてそして。
少数精鋭の撮影隊に心強い応援がやってきたのは、みっつめのエピソードのとき。
加瀬亮さんが登場する「裂けた爪」に入った頃でした。
映画版「ゲゲゲの女房」の現場から海炭市に入り、ラストまで過酷な環境の撮影で大きな存在感を発揮していただいたのです。
その方は、監督助手の松尾崇さんです。
北海道の南とはいえ、2月中旬のもっとも寒さが厳しい時期にやってきた撮影隊。
特に、最初に撮影した小林薫さん、南果歩さんが登場するエピソード「黒い森」では、屋外撮影がとても多かったのです。
そろそろ疲れがどっと出てきたな・・・という時に松尾さんが救世主のように現れました。
素人目からも、「あきらかに現場の雰囲気が変わったな」という状況でした。
きびきびと動き、常にまわりに目を配り。
エキストラの撮影初体験の方々には、実に分かりやすく撮影しようとしているシチュエーションと、演じるべき動きを伝えていたのです。
個人的には、クランクアップ前日の、幻のラストシーン撮影がとても印象に残っております。
台本では、海炭市の街並みを見せるラストシーン。
いわゆる山からの夜景を眺める位置とは別な、市内のとある場所で撮影しました。
カメラ・録音チームのみでの別働隊としての撮影。
松尾さんは、ほんとうに必要最小限の事しか口に出さず、彼らがいかに仕事しやすい環境にするか、とてもさりげなく実行していました。
残念ながらラストシーンに、とても素晴らしい場面が用意されたため、この日のシーンは未使用となりましたが。
「海炭市叙景」の撮影では、こうした素晴らしい仕事が、日々行われていたのです。
それらは、たとえ完成作品に反映されていなくとも、この作品の重要な血となり肉となっているのだと感じております。
そして昨日のクイズの正解です。
「m」でした。
これだけだと「メートル」ですが、ふたつ並ぶと「mm(ミリメートル)」になっちゃいます。
なるほど。
です。
それでは、次っ!
「不思議なやまびこの山がありました。
『不満』と叫んだら、『人間』とかえってきます。
『負け』と叫んだ時は、『作る』とかえってきました。
この哲学的なやまびこ、『目』と叫んだら何とかえってきたでしょう。」
紙に書きながら考えるといいかも。
答えは明日のブログにて。
埼玉・深谷での舞台挨拶スケジュール
海炭市は桜が満開になりました!
春です!
桜スポット周辺の駐車場は、午前の早い時間から渋滞になっています。
やや遠くに停めてのんびりお散歩って感じが良いかも。
そして!
1週間後の埼玉・深谷での舞台挨拶の時間帯が決定しました。
5/15(日)『海炭市叙景』13:30の回上映終了後、16:30の回上映前。
熊切和嘉監督の舞台挨拶・トークが決定!
通常料金で先着順の入場との事です。
5/15~5/21
埼玉県 深谷市
深谷シネマ
http://fukayacinema.jp/
深谷シネマでの上映初日となります。
行けるという方は、ぜひ!
そして昨日のクイズ。
「高」でした。
学校の種類なのでした。
ほかにも、なるほどって解答があれば、すべて正解!
そして本日のクイズ。
「加瀬亮さんが運んでいたプロパンガスは、ふたつあるとガスも倍になります。
あれれ、ふたつ並んだら逆にものすごく小さくなっちゃった・・・これってなーんだ?」
正解は明日のブログにて。
2011年05月05日
週末からは長崎と東京で「海炭市叙景」
本日、こどもの日にちなんだ凧あげのイベントがありました。
自分で凧を作って、大空にその凧をあげるのです。
凧には「がんばろう東日本」の文字がプリントされ、その願いを込めて大空に!
小学校低学年くらいの男の子が、周りよりもひときわ高く凧をあげていました。
聞いてみると、凧のプリントもわざと反対側を向かせているとの事。
東北の人たちに見えるように、と思っての凧あげだったのです。
青空に高く高くあがった凧。
遠くの人たちにも見えていたよ。
すごいよ。
日本の未来は明るいのだと、こういう場面に出会って再認識しています。
さてさて。
ゴールデンウィークも終盤ですね。
そんな今週末から「海炭市叙景」の上映がスタートするのはこちら!
・・・・・ 今週末からスタート! ・・・・・
5/7~5/13
長崎県 長崎市
長崎セントラル劇場
http://cinema-central.com/
5/7~5/20
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
・・・・・ イベントもあります。 ・・・・・
5/8(日)は東京での、熊切監督の舞台挨拶があります!
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
熊切監督舞台挨拶
5/8(日)12:50からの回終了後
5/15(日)には、埼玉・深谷市の深谷シネマでも熊切和嘉監督が舞台挨拶!
越川&星野プロデューサーも登壇!
時間など詳細がわかりましたら、お伝えいたします。
埼玉県 深谷市
深谷シネマ
http://fukayacinema.jp/
・・・・・ ちなみに現在上映中はこちら ・・・・・
4/23~5/6
愛媛県 松山市
シネマ・ルナティック
http://movie.geocities.jp/cine_luna/
4/30~5/6
北海道 函館市
シネマアイリス
http://www.cinemairis.com/
※函館でのアンコールは、いよいよ6(金)が最終日!
4/30~5/13
群馬県 前橋市
シネマまえばし
http://www.cinemamaebashi.jp/
まだまだ新しい事がおきる「海炭市叙景」や「佐藤泰志の作品」に、よろしければどっぷりと浸ってくださいませ。
そして昨日のクイズ。
「数字の6」でした。
ひっくり返すと「9」になりますものね。
べつにポケットは関係ないじゃないか・・・。
ですね。
てへへ。
色々あるけどそれでは、次っ!
「大きいのと、中くらいのと、そしてちいさいのがありました。
もうひとつ仲間入りするとしたら、なーんだ?」
一文字で答えて下さいませ。
答えは明日のブログにて。
2011年05月04日
すごいペースで作品が世に出て行きます
本日また地震がありました。
最近ひんぱんにある少しづつ揺れが大きくなるものではなく、いきなりドンって感じで揺れたのです。
その時に対応できる準備はできているか・・・と試されている気がしました。
日々の心構えを崩さないよう、よりいっそう気をつけます。
昨年の秋に「海炭市叙景」の文庫本が発売され。
今年の4月に「移動動物園」と「そこのみにて光り輝く」も文庫化。
それから1ヶ月で更に「黄金の服」と「きみの鳥はうたえる」も文庫化です。
すごいペースで書店に佐藤泰志作品が増えていきます。
もう本当になんと気持ちを表現したらいいのか、という状況。
単行本として「きみの鳥はうたえる」が世に出て、次の「そこのみにて光り輝く」がだされるまでは、7年の歳月を待たねばなりませんでした。
しかし3冊目の単行本となる「黄金の服」は、「そこのみ~」から6ヶ月後というタイミング。
単行本が短いインターバルで出された時の事を綴ったエッセイ「背中ばかりなのです」は、佐藤泰志作品集で読むことが出来ます。
うれしいとまどい、とでも言うべき状況が想像できるのです。
「長すぎる沈黙から短すぎる沈黙になってしまったわけだ。
そんなわけで、いささか僕は驚いてもいるし、あけっぴろげに手ばなしで喜んでもいる。
というのも、『黄金の服』は六年前に発表した小説で、自分としてはことの他愛着を持ってきた作品だからだ。
そのうえこれは、それまで僕が、主にジャンルとして表現してきた、いわば青春小説の総決算という気持ちで力を注いだものでもあった。」
(背中ばかりなのです / 佐藤泰志)
今回は「そこのみ~」からわずか1ヵ月後の「黄金の服」の発売です。
20年後にこのような状況になると、誰が想像できたでしょう。
そして昨日のクイズ。
「オートバイだったので、スピードが追うと倍(オートバイ)になったから」でした。
てへへ。
それでは、次っ!
「本日は子供の日。
誰もが欲しかった”たたくとビスケットがふたつになるポケット”が今ここにあります。
ここにほにゃららを入れてひっくり返したら、ふたつではなく1.5倍になりました。
ほにゃららってなーんだ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月03日
「きみの鳥はうたえる」まもなく文庫発売!
六花亭さんで薄皮饅頭を買おうと思ったら、大渋滞でお店に入るのも大変な状態でした。
すごい!
またチャレンジします。
「きみの鳥はうたえる」は、佐藤泰志初の単行本として発表されました。
いよいよあと1週間、来週の火曜日5/10には、いよいよ文庫本として発売されます!
昨日ご紹介した「黄金の服」と同時に!
初の単行本として「きみの鳥はうたえる」が出されたのは、函館で職業訓練校に通った後に東京に戻った1982年でした。
その5年前となる1977年に精神の不調から通院し、療法としてのランニングが始まっています。
1日10キロ以上走ったり、その頃に勤めた大学生協の調理人の仕事の経験は、「きみの鳥はうたえる」の単行本に収められた「草の響き」のモチーフとなっています。
走る事による自分の内面の変化。
走る事で出会う様々な人たち。
言葉を必要としない部分でのつながり。
つかのまの、それでも忘れられない出会いが描かれています。
「ノッポが煙草を出して火をつけ、彼にも黙ってすすめた。
元気になった連中はスケートボードをはじめた。
上手だった。
身体が柔らかく、自分の動きまで吸収するみたいだった。
煙草を吸うと頭がくらくらした。
うまいな、と彼は礼をいう替わりに煙を吐き出していった。
チャック・ベリーがロックンロールミュージックを唄っていた。」
(草の響き / 佐藤泰志)
「きみの鳥はうたえる」は、ビートルズのアルバム「リボルバー」に収められたナンバー「アンド・ユア・バード・キャン・シング」からとられています。
1981年に函館で生活をしていた時期に「文藝9月号」に掲載され、翌年の3月に東京に戻ったその同じ月に単行本として世に出された作品です。
ひとつのターニングポイントとしての出来事だったのではないかと想像しています。
夏、仲間たち、魅力的なヒロインとの恋、ジャズ、アルコール、映画、暴力。
この物語には佐藤泰志作品の重要な要素がぎっしりと詰まっています。
「彼女が、むいた実を僕に渡してくれた。
甘ずっぱい柔らかい桃は、口に含むとすぐ、ビールの苦みと一緒になって僕の咽に広がった。
むしゃむしゃ僕は食べ、ビールを飲んだ。
種子だけ残して全部たいらげると、ビールを飲みながら桃を食うなんて気がしれない、と静雄は小馬鹿にしたようにいった。」
(きみの鳥はうたえる / 佐藤泰志)
芥川賞に5回ノミネートされた、そのうちの一番最初の作品「きみの鳥はうたえる」。
文庫本は、5/10に河出文庫からの発売です。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309410791
そして昨日のクイズ。
「10時に5時間たしたので3時になった」のでした。
数字クイズって感じですねえ。
それでは、次っ!
「あの娘が乗っている時速50kmで走るバスを追いかけたいのですが、時速30kmまでしか出ないバイクしかありません。
なのに走ってみたら追いつく事ができました。それはなぜ?」
数字クイズに見えますが、ダジャレです・・・。
しかもちょっと強引かも。
答えは明日のブログにて。
2011年05月02日
文庫「黄金の服」まであと1週間
函館で本日ついに桜の開花宣言が出ました。
とはいえ、夜は気温が10度を下回るくらいの、まだ寒い感じです。
夜は、がっつりまかなって(ものすごく着こんで)照らし出される夜桜を楽しみます!
来週の火曜日5/10には、いよいよ文庫本の「黄金の服」「きみの鳥は歌える」が発売されます!
ついこないだ、「そこのみにて光り輝く」「移動動物園」が出たばかりなのに!
佐藤泰志祭です!
「黄金の服」では、クレイン社から出されている「佐藤泰志作品集」には収められていない「オーバーフェンス」と「撃つ夏」を読むことが出来ます。
「オーバーフェンス」は、職業訓練校で学ぶ男の物語。
校内ソフトボール大会への準備、学校内の個性的なキャラクター達、男の子のような名前の女の子、それぞれの微妙な距離感や主人公の心の移り変わりを、初夏の北の町を舞台に描かれています。
佐藤泰志作品では、泳ぐ描写が多く出てきます。
この作品では、ソフトボールがその役目を担っています。
運動する事で、何かの均衡を保ったり、ネガティブなものをぬぐい去ったり。
この作品の終盤で、ソフトボールによって主人公の目線がはっきりと何かをとらえる瞬間がとても好きです。
「僕が町に戻って来たと知って、すぐにたずねて来てくれた友人は、高校時代と少しも変わっていない、と懐かしがった後で、仕事の心配をしてくれた。
彼は父親の代からの燃料店を引き継いでいて、親父は顔が広いからすぐ見つかる、と話した。
悪いが、仕事は自分で見つけるつもりだ、とあの時、僕は答えた。
彼は笑って、おまえらしい、六年ぶりだが少しも変わらない、といった。」
(オーバーフェンス / 佐藤泰志)
「撃つ夏」は一転して、入院中の男が主人公です。
ここでも個性的な同室の入院患者や、徒党を組んで人間の嫌な面を隠そうともしない集団、外の世界の空気を運んでくる見舞客など、限られた空間での人物の様々な交差が描かれています。
「淳一はふたたびベッドをおりて、紙飛行機を十五機、窓のところへ持って行く。
飛ばす前に舌で湿らせた指で紙飛行機の翼を整える。
窓から顔をだして、病院の屋根や空をあちこち眺めて、風の行方をさぐろうとする。」
(撃つ夏 / 佐藤泰志)
そして表題作の「黄金の服」は、若者たちの夏のひとときが鮮やかに切り取られています。
魅力的なヒロインが、ここでは2人登場!
仲間達との夏、愉快な事や深刻な事や、そしてショッキングな事も一度ではありません。
キラキラと輝くその一瞬一瞬に、やはり映像がまざまざと浮かぶ表現の秀逸さを感じてしまいます。
「アキは平然としたものだった。
彼女は唇の端を引きつらせて、誘惑する時のように笑った。
文子は通りを眺めていたが、僕らの会話に耳を傾けていた。
それがあからさまで不自然だったら、僕は文子に対して用心深い気持ちを持ったろう。
坂道を降り、それから広い通りへ出た。
駅がその突き当たりに見えた。
銀杏や桜の並木が雑踏の上に影を投げていた。」
(黄金の服 / 佐藤泰志)
収録されている3編のうち、「黄金の服」「オーバーフェンス」の2編が芥川賞候補作です。
文庫「黄金の服」は、5/10に小学館文庫からの発売です。
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094086119
そして昨日のクイズ。
正解は「2つ」でした。
トランプには、1のカードには「1」の表記がなく、11~13のカードもJ~Kで表記されています。
なので数字の1があるのは10のカードの上下にひとつづつあるだけなのです。
なるほど、そういえば!って感じでしょうかね。
それでは、次っ!
「10に5をたしたら、3になってしまいました。なぜ?」
答えは明日のブログにて。
2011年05月01日
来週日曜に、熊切監督の舞台挨拶
北海道で愛されるお菓子の老舗「六花亭(ろっかてい)」では、福島県の銘菓「薄皮饅頭」を販売するそうです!
なんと150年以上の歴史があり、日本3大饅頭のひとつとして愛され続けている福島を代表するお饅頭なのだとか。
六花亭ツイッターでの紹介文です。
”5/3~8まで福島県郡山市「柏屋」様の薄皮饅頭(5個入472円)を直営店全店(富良野店、小樽運河店除く)とイオン内の六花亭各店で発売致します。柏屋様は震災でライフラインがストップ。先月上旬にやっと営業を再開されました。”
六花亭の皆様には、我々が「海炭市叙景」を熊切監督のメガホンで作ると発表したときに、いち早く応援を表明していただいたのです。
熊切監督とは、帯広から生まれたという点でつながっています。
六花亭HP
http://www.rokkatei.co.jp/
我々も、銘菓を味わうことで福島の復興手助けと、六花亭の皆様への感謝を表したいと思っております。
そしてその熊切監督!
来週の日曜5/8は、東京で熊切監督の舞台挨拶が行われます!
前日となる5/7(土)から東京都世田谷区の下高井戸シネマで上映スタート、2日目に監督登場というタイミングです。
5/7~5/20
東京都 世田谷区
下高井戸シネマ
http://www.shimotakaidocinema.com/
熊切監督舞台挨拶
5/8(日)12:50からの回終了後
今年11月に公開となる新作「莫逆家族 バクギャクファミーリア」が先日クランクアップし、まだ編集作業中かとも思われますが、この日は「海炭市叙景の熊切監督」に戻って頂きます!
東映HPでの「莫逆家族」紹介ページはこちら
http://www.toei.co.jp/movie/details/1194473_951.html
まあ、現在お隣の韓国で開催されている「全州国際映画祭」に、海炭市代表として監督に行っていただいているので、すでにすっかり海炭市モードかとも思います。
うまくいけば。
韓国での様子も当ブログでご紹介したいなと思っております。
5/8の舞台挨拶は、いろんな話が聞けそうです!
そして昨日のクイズ。
「甘納豆のほうが甘かった(甘勝った)ので、甘納豆の勝ち!」でした。
やや強引?
まあまあ、だじゃれという事で。
それでは、次っ!
「実物を見ずに、頭の中だけで考えて答えて下さい。
ここに普通のトランプのスペードのカードが1~13まであります。
さて、このカードに『1』という文字は合計何個あるでしょう?」
ダジャレじゃないですよ。
久々に普通のクイズですよ。
さあ、トランプを探さずに頭の中だけで考えて下さいませっ。
答えは明日のブログにて。