2011年01月
2011年01月30日
プレゼント企画の締切は間もなく!
1月も最終日を迎えます。
物事には何でも”良い面”と”そうでない面”があるもの。
webももちろんそうですが、このブログを通して「海炭市叙景」の事を気にかけていただいたり、全国のとてもたくさんの方の想いを知ることができたり。
良い面にとても感謝しております。
ツイッターもそのひとつ。
映画「海炭市叙景」の宣伝部公式ツイッターでは、1月いっぱい(つまりもう最終日なのです!)のツイッターで感想を教えていただいた方の中から抽選で5名の方に、劇場パンフレット(熊切監督のサイン入り!)をプレゼントするキャンペーンを行なっております。
https://twitter.com/kaitanshi_pub/status/26887569664905216
#kaitpを文末につけて投稿くださいませ!
ツイッターをしていない方には不明な事も多いかもしれませんね。
無料で登録でき、興味ある情報を自由にチョイスして、それがどんどん自分のディスプレイに表示されます。
ブログのように、ひとつひとつのアドレスを順番にたどって・・・なんて事をせずに自在に欲しい情報をリストアップできるのです。
登録せずとも見ることができます。
たとえば「海炭市叙景」の関係者や応援していただいている方々の一部のツイッターをまとめたリストを作って見ました(もちろん「海炭市」だけではない、様々な話題が豊富に出てきます)。
https://twitter.com/#/list/terryterao/list-7
登録していれば、上記のプレゼント企画用のタグ#kaitpを検索することができ、このタグをつけた投稿をずらりと見ることが出来るようです。
あまり詳しくないもので・・・ニュアンスが違っていたら失礼しました。
それにしてもすごい!
色々な方法で、これからも情報発信してまいります。
新年会
本日(いえ、すでに昨日)今年初の映画「海炭市叙景」製作実行委員会の集まりがありました。
単なる男2人の飲み会が、どうせならという事でメンバーに声をかけ、急遽「新年会のようなもの」になりました。
久し振りの面々の元気そうな姿に安心。
ケームがわりに「あなたの好きな映画のセリフ」発表会もいたしました。
”「さあ飛び込むぞ」「俺、泳げないんだ」”
のような、愛すべきシーンが目に浮かぶ瞬間が多々あって大変!
また、「海炭市叙景」の解釈の仕方が、メンバーそれぞれでも個性的な事が確認できて興味深かったのです。
電車の運転手と、その息子の距離感はいかほど?
息子が故郷に帰ってくるという気持ちは、どのくらいのもの?
船の上での、ある瞬間のシーンは、小説を読んでいる人とそうでない人には受け取り方が決定的に違うのかも。
なんて、つきない話題であっという間に時間となりました。
映画上映のこれから。
函館での次のイベント(楽しいことになりそう!)の計画。
本日は参加できなかったメンバーも交えての、これからの活動を想像してわくわくしております。
2011年01月28日
2月はたくさんの劇場で上映スタートです
早いもので、そろそろ1月も末となり、あっという間に2011年も1ヶ月がたとうとしています。
2月になると全国の様々な場所での上映がスタートします。
2/5(土)からは
東京都 新宿区
愛知県 名古屋市
熊本県 熊本市
2/11(金・祝日)からは
長野県 松本市
2/12(土)からは
北海道 室蘭市
青森県 八戸市
栃木県 那須塩原市
広島県 広島市
広島県 福山市
鹿児島県 鹿児島市
2/18(金)~19(土)の2日間は
高知県 高知市
2/19(土)からは
岩手県 盛岡市
静岡県 静岡市
静岡県 浜松市
静岡県 駿東郡
石川県 金沢市
三重県 伊勢市
2/26(土)からは
山形県 山形市
福島県 福島市
大分県 大分市
宮崎県 宮崎市
週末ごとに、何ヶ所かで上映がスタート!
こうしてリストアップしてみると、あらためて「すごい!」と実感いたします。
ほんとに大勢の方に力をいただいて映画を作り、それが全国の大勢の方々に実際に見ていただけるのです。
日本全国の方が、映画を見て海炭市民になる・・・そんな気持ちでおります。
この形は3月以降も続いていきます。
ぜひ、劇場のスクリーンでお会いできますように。
札幌でアンコール決定!新宿での上映も決定!
1/28(金)で上映終了となるのは
大阪府大阪市 シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
京都府京都市 京都みなみ会館
http://kyoto-minamikaikan.jp/
の2劇場です。
北海道札幌市 シアターキノ
http://theaterkino.net/
こちらも1/28で終了予定で本日は最終日トークショーも行なわれますが、このあと2/5~18の2週間のアンコール上映が決定しました!
すごい!
劇場へのリクエストというのは、こんなふうに想いがかなう事があるのです!
リクエストいただいたみなさま、ありがとうございます!
そして。
東京では上映中の渋谷ユーロスペースのほか、もうひとつの劇場での上映も決定です!
K's cinema~ケイズシネマ(東京都新宿区新宿3丁目35-13 SHOWAKANビル3F 電話:03-3352-2471)
http://www.ks-cinema.com/
こちらは2/5からのスタートです。
東京近辺のみなさま、ぜひ足をお運びくださいませ。
2011年01月26日
函館での先行上映は2ヶ月前のスタートでした
函館で先行上映がスタートしたのが11/27でした。
あっという間に映画の舞台となった年末年始を過ぎ、気がつけば毎日毎日函館で上映を続けて2ヶ月となります。
関係者での最初の完成試写から8ヶ月。
クランクインから1年。
ゴライアスクレーンがなくなって1年半。
映画を作ろうと立ち上がってから2年。
本当にあっという間に時が過ぎて行っているという実感です。
そろそろ、撮影の頃の話を「懐かしいね」なんて言いながら振り返ることもできそうな気すらします。
それでもまだ過去の思い出ではなく、着実に前に進んでいると感じるのは。
2ヶ月たっても函館の方が映画館に足を運んでいただいているという事実です。
そして全国でも。
おそらくまだまだ「海炭市叙景」という名前を耳にした事すらない方が、函館にも大勢いるだろうな。
どうすれば届くかな。
なんて考えたり、作戦を立てたりするのはとてもワクワクし、同時にその目標の遠さにクラクラしたりします。
とにかく色々とみんなで考えながら、届いてない方々に届けられる方法を考えていきます。
2011年01月25日
George-Kさんの過酷な1日
昨日、George-Kさんの1stアルバムが発売になりました!
そして!
発売日当日に走るというイベントは、最終的に43kmと少しという距離に決定・・・フルマラソンより長いのです。
ああ、彼にどんなドラマが待っていたのか?!
最新blogでお確かめくださいませ。
http://ameblo.jp/gkmnial/entry-10779004945.html
最新アルバムからの渾身の一曲”そばにいて欲しい・・・”のプロモーション・ビデオも発表されています。
よく聞く日本語のラップ・ヒップホップとは決定的に何かが違う・・・たぶん言葉をはめ込んでいるのではなく、言葉本来のリズムを犠牲にしないことでの独特の節回しになっているのではないかと。
的外れだったらすみません。
そのプロモ、そして昨年末12/23の「はこだてクリスマスファンタジー」でのステージ映像をご紹介します。
”そばにいて欲しい・・・”
”2010,12,23はこだてクリスマスファンタジーLIVE”
2011年01月24日
市民キャストとプロのアンサンブル
映画を作るにあたり、1年前の今頃に2回目のオーディションの告知をさせていただきました。
朝から来ていただいて、実際のオーディションは陽が沈んでから・・・となってしまった方も多々いらっしゃいました。
しかも、函館までの交通費(もちろん帰りのぶんも)などもすべて自己負担だったのです。
そんな条件にもかかわらず大勢の方に来ていただき、そして、素晴らしい出会いが本当にたくさんあったのです。
迷いに迷って今回は出演していただけなかった方もたくさん。
台本にはない役柄を作って出演していただいた方もたくさん。
出演者も確定せず、各ロケ地の撮影OKも完全にはとれていなかった去年の今日。
熊切監督をはじめスタッフの皆さんの心労はいかばかりだったのだろうか。
そんな状況にも関わらず、3週間後にはクランク・インできたのです。
ほとんどの市民キャストが演技経験のない状況。
なのに期待をはるかに超える活躍をしていただきました。
そして、山中崇さんや森谷文子さん、そして加瀬亮さんなどのプロの演技陣の、周りの市民キャストをさりげなく導いての演技にはとても驚かされました。
とても多くの才能とミラクルがここに集って、そして映画「海炭市叙景」が完成したのです。
他にとてもたくさんの素晴らしい映画が作られている中で、この方々がきちんと評価されている事に、とても嬉しい気持ちになっています。
評価していただいた皆様、本当にありがとうございます。
2011年01月23日
札幌で上映最終日にトークイベント開催
今週末で上映終了となる北海道・札幌のシアター・キノで、最終日となる1/28(金)にイベントが開催されます!
「『海炭市叙景』6週間ありがとう!感謝トークイベント」
http://theaterkino.net/wp/?p=993
18:25の回の上映終了後の、出演者によるトークイベントです。
出演 :
信山紘希さん(小林薫さん・南果歩さんの息子役、札幌在住・現役の高校生です!)
島田千路代さん(加瀬亮さんが社長の目黒商会事務員役、旭川から駆けつけていただきます)
そして北海道応援団代表・浅野元広さん(原作者の佐藤泰志さんの同級生)
日時 : 2011年1月28日(金)21:00~
お問い合わせ : シアター・キノ Tel.011-231-9355(北海道札幌市 中央区狸小路6丁目 南3条グランドビル2F)
札幌周辺でご覧になれるという方は、ぜひ。
2011年01月22日
George-Kさんのフルアルバムいよいよ発売!
あがた森魚さんのユーストリームライヴは、とってもいい雰囲気でした。
バターライスをにこやかに食べる”流しのゴローさん”が脳裏によみがえりました。
そして!
もうおひとかた、ミュージシャンであり、俳優である海炭市民のGeorge-Kさんのファースト・アルバムがついにベールを脱ぎます!
めでたいっ!!!
George-K 1st Album『Live+ing』(リビング、と読みます)
来週月曜、1/24に発売です!
新曲と「Good Morning」等のおなじみの曲、トータル13曲。
待ちに待ったアルバムです!
音楽ニュースサイト”BARKS”の記事はこちら
http://www.barks.jp/news/?id=1000067132
CDショップではなく、ネットでの販売です。
ぜひ手に入れてお聴きくださいませ!
ちなみに。
発売前日まで、公式ブログでのコメントなどを数字に換算してGeorge-Kさんがその距離
を走る・・・というものすごい企画が進行中です。
すでにフルマラソンを越える距離になっております。
愛を込めたコメント送信が、そのまま走る距離になります。
迷うところですが、まずは見てみて下さいませ。
アルバム入手方法なども、こちらのサイトで紹介されております。
George-K公式ブログ
http://ameblo.jp/gkmnial/
応援くださいませ!
2011年01月21日
旭川と仙台で上映スタート
今週末からは、北海道・旭川と宮城県・仙台で上映がスタートします!
北海道・旭川市 シネプレックス旭川
http://www.kadokawa-cineplex.co.jp/asahikawa/
宮城県・仙台市 フォーラム仙台
http://forum-movie.net/sendai/
どちらもスクリーン数が多く、毎日たくさんの映画が上映されているのですね。
ならば、他の映画目当てで訪れた方が、どうか「海炭市叙景」に気づいてくれますように。
フィルム本数が少ないので、どこかの映画館での上映が終了し次第、別な映画館での上映がスタート、という日々です。
本日1/21に、帯広のCINEとかちプリンス劇場と、横浜のシネマ・ジャック&ベティが上映終了となります。
また、札幌のシアター・キノ、大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の京都みなみ会館は1/28まで。
そのぶん、2月からは名古屋と熊本を皮切りに、北海道から九州まで様々な土地で上映が始まります。
心待ちにしている方は、もう少々お待ちくださいませ。
近くで上映されなかったり、上映が終了となった地の方は、ぜひ劇場に熱いリクエストコールをくださいませ。
全国何十箇所での一斉ロードショーではなく、長い期間に渡って全国どこかのスクリーンで上映されている・・・そんな状況が似合う映画かな、と思っております。
ぜひ、長い目でお付き合いください。
2011年01月20日
撮影監督の近藤龍人さん、お誕生日おめでとうございます
まずは速報!
「映画芸術」誌の”2010年日本映画ベストテン&ワーストテン”で、「海炭市叙景」がベストの9位に選ばれました!
http://eigageijutsu.com/article/181634398.html
ありがとうございます!
「映画芸術」ベストテンでは、2008年に熊切監督の前作「ノン子36歳(家事手伝い)」がベスト1に選ばれたのです!
選者の方々の感想を楽しみにしております。
そして。
1/21は撮影監督である近藤龍人さんのお誕生日です!
今年に入ってから日本映画撮影監督協会の新人賞となる「三浦賞」の授賞式があり。
毎日映画コンクールの撮影賞に選ばれ。
2011年の近藤さんは称賛につつまれながらのスタートなのです!
さかのぼって去年の今頃は。
初日の出をみるために吹雪の函館山を歩いて(しかもカメラを担いで!)登山しました。
そして1/20は函館ドックの進水式を撮影。
竹原ピストルさんが映っていない、全体的な船の場面などは、この日に撮影されたものです。
その夜。
進水式撮影の打ち上げで、眠そうな近藤さんを色々と話しかけながら(すみませんでした・・・)深夜12時を迎えました。
その瞬間!
スティーヴィー・ワンダーのナンバー「ハッピー・バースデイ」のカラオケに合わせてバースデーケーキが登場したのです!
近藤さんを帰らせないよう様々な作戦をたててのサプライズ仕掛け。
楽しんでいただけたかは今も不明ですが、進水式の”すごい画が撮れた”という高揚感と本編撮影への期待感が伴い、忘れられない夜となりました。
今年はどんなバースデイとなるのでしょう。
近藤さん、お誕生日おめでとうございます!
昨年のサプライズ時に、なぜかケーキをはしで食べる事になった近藤さんと、それを写真に撮りまくる女子たちの様子です。
南果歩さんお誕生日おめでとうございます
1/20は南果歩さんのお誕生日です。
おめでとうございます!
「海炭市叙景」では、家庭に目を向けない夫を尻目に、夜の街で働き始めた妻を演じていただきました。
酔っ払った様子の演技は、ほんとにたっぷり飲んだ後のようなリアルさ!
そして子供が小さかった頃の回想シーンでの天真爛漫な清廉さ。
プロの演技の幅の広さをまじまじと見させていただきました。
撮影の合間には、函館の健康アイテムショップを捜したり、街並みについてのお話をさせていただいたり。
この町の事を少しでも深く知りたいという、そんな気持ちを感じました。
ありがとうございます!
そして、お誕生日おめでとうございます!
更に、1/20はイベントがふたつ。
渋谷ユーロスペースでは、19:30の上映前に岡崎武志さんが登場してのトークショーが行なわれます。
2年前に函館に来ていただいたときは、興味深い話と、爆笑の話と、まったく飽きさせずに密度の濃い時間を過ごさせていただきました。
今日はどんなお話になるでしょう。
そして。
ユーストリームにて、あがた森魚さんの生中継が!
こちらは20:00からです。
「USTREM ~月刊TV Qpola Purple Hz。」
http://www.ustream.tv/channel/qpolapurplehztv
あの「深夜食堂」でおなじみ
「流れ星のゴロー ジャニーギター 川口元郷芝川鋳造編#1」
出演 あがた森魚
第1回:2011年1月20日(木)20時~21時30分
『キューポラのある街』で有名な埼玉県川口市。
荒川を挟んで東京都と隣接するこの街の、とある鋳物工場に流れついた流れ星のゴロー。
日本の近代化を、そしてこの街の繁栄を支え続けてきた鋳物の火が消えようとしているこの地で、ゴローは歌い、旅に出ようとする、、、、。
どのような旅立ちが、待っているのか、、。
乞うご期待。
※ustreamで生放送する番組ですが、公開録画でおおくりします。
会場でもお待ちしております。
入場料:2000円(開場:19:30~)
場所:埼玉県川口市元郷1丁目2-23 芝川鋳造株式会社:事務室1F
(埼玉高速鉄道線「川口元郷駅」2番出口より徒歩1分)
(JR「川口駅」からお越しの際は、東口よりバス(3番のりば:舎人団地行き)にて5分「川口元郷駅」下車、2番出口より徒歩1分)
お問い合わせ:qpolapurplehz@gmail.com
なんでしょう、この謎に包まれたワクワク感は!
小林薫さん主演「深夜食堂」の、「バターライス」の回に登場した函館出身の流しのゴローさん(あがたさんが演じてます)!
乞うご期待です。
2011年01月18日
毎日映画コンクールの撮影賞と音楽賞をいただきました
今回で65回目となる「毎日映画コンクール」の受賞結果が発表となりました。
「海炭市叙景」からは、撮影賞に近藤龍人さん!
そして音楽賞にジム・オルークさんが選ばれました!
第65回(2010年)毎日映画コンクール受賞者及び受賞作品一覧
http://www.japan-movie.net/news/winners65.html
文字通りの少数精鋭のスタッフが、この映画のために集まりました。
近藤さんが決定した時は、「よく彼のスケジュールを押さえられたね」と関係者の方から驚かれ。
ジムさんが決定した時は、「ええっ?なんで?ひょっとしてすごい映画なの?」と驚かれ。
ええ、僕らもとても驚いたのです。
キャスト・スタッフともに、ギャラではなく作品に共鳴していただいての参加決定だったのだと思っております。
そして皆さん、我々の期待を更に超える手腕を発揮していただいたのです。
感謝を述べるくらいしかお礼ができていないのですが、こうして様々な評価をいただく事で、この映画に参加して良かったと思っていただければとても嬉しく思います。
本日1/18は、ジム・オルークさんの誕生日でもあります。
おふたりとも、おめでとうございます!
2011年01月17日
文庫が7刷6万部となります!
連日の嬉しいニュースをお届けできるこの喜びといったら!!!
なんと、「海炭市叙景」の文庫が7刷を数えることとなりました。
トータル6万部です。
ぜひじっくりと読んでいただけたら幸いです。
例えば小説では、谷村美月さんが演じた妹の心の動きが詳細に描かれていますし。
小林薫さんが演じたプラネタリウムの男は、18編の物語の中でも白眉のドラマチックな展開が終盤に用意されております(映画ではその終盤を描いておりません)。
函館は本日、10日ぶりくらいにプラスの気温になりました。
たくさんの良い知らせが、更に暖かさを感じさせてくれています。
そして。
当ブログには「拍手コメント」の機能があります。
拍手をいただく際に、メッセージも送信できるのですが、こちらではお名前・アドレス等がわからずお返事できない場合も多々あります。
14日の朝に拍手をいただいた方へ。
ご要望の件、こちらも予定しておりました。
ただ、時期はまだ未定ですので、気長にお待ちいただけますでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
2011年01月16日
更に文庫化される作品が決定!
嬉しさ、というより驚いてしまって何と表現したらよいのか・・・という方が今の気持ちではあります。
なんとなんと、4月に「移動動物園」が文庫化されるというニュースを聞いたばかりなのに、その4月に「そこのみにて光り輝く」も文庫化が決定です!
「移動動物園」は小学館文庫から。
「そこのみにて光輝く」は河出書房から。
2007年に「佐藤泰志作品集」(文庫化の表題作3作品がすべて収められています)を世に送り出したクレインの文弘樹さんがツイッターで「収録の全作品が文庫化されたりなんかしてね」とおっしゃってましたが、冗談話でなくなる日が来るかも!
なんたって2年前の映画化に向けて動き出した時点では、映画を成立させるために何をすればいいかっていう状況で、「ヒットして絶版だった作品が復刊されたりしたら嬉しいね」と、遠い将来を夢見ていたのですから。
それが上映前に1冊、上映から半年たたないうちに更に2冊が文庫化です。
気持ちの整理がつきません。
April,come she will
とても待ち遠しい今年の春です。
「そこのみにて光り輝く」は、函館とはっきり書いてはいませんが”海峡にのぞんでいる山の、町全体を俯瞰できる中腹の共同墓地”があり、”海峡を連絡船で四時間半かけて”渡る地で品物を仕入れて朝に戻って市場で商いを続けるという、佐藤泰志が見てきた函館そのものの描写も出てきます。
真夏のこの町を舞台に、ふとしたきっかけで出会った主人公ととある家族の物語です。
1985年に発表、1989年に第2部として書き下ろされた「滴る陽のしずくにも」も収録して単行本が刊行されました。
亡くなる前の年のことです。
また、同名の詩も生み出され、こちらも「佐藤泰志作品集」で読むことが出来ます。
文庫化されて書店に並べられる「移動動物園」と「そこのみにて光り輝く」は、4月までもう少々お待ちくださいませ。
「五分か、そこいらだ。
うとうとして眼をあけた時、千夏が立っていた。
逆光線で顔がかげって見える。
捜したわよ、と見降ろして口にしたが、そんなはずはあり得ない。
無人の浜だ。」
(そこのみにて光り輝く / 佐藤泰志)
2011年01月15日
来週末は旭川&仙台、仙台では2/6にイベントも
来週末からはいよいよ、北海道の旭川、そして宮城県の仙台で上映が始まります!
そしてその仙台では、2/6(日)にイベントが開催されます。
「佐伯一麦 夜の文学散歩vol.4 『海炭市叙景』をたずねて」
2011年2月6日(日) 18:30~20:30
出演:
佐伯一麦さん(作家)
岡崎武志さん(ライター)
越川道夫さん(『海炭市叙景』プロデューサー)
場所:せんだいメディアテーク7階 会議室ab
定員:45名 (お申込み先着順)
課題図書:『海炭市叙景』(小学館文庫)
課題映画:映画「海炭市叙景」
※当日までに本と映画をご覧いただいてご参加ください。
参加費:2000円
『海炭市叙景』の復刻と映画化を記念して、book cafe 火星の庭でおこなってきた読書会「夜の文学散歩」を今回はメディアテークに会場を移して、拡大版でおこないます。
ゲストにライターの岡崎武志さん、映画プロデューサー越川道夫さんをお招きして、たっぷり作品世界をあじわいます。
お問い合わせ : book cafe 火星の庭
〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
Tel. 022-716-5335
Fax. 022-716-5336
OPEN 11:00~19:00 (定休日 毎週火曜・水曜)
E-mail kasei@cafe.email.ne.jp
URL http://kaseinoniwa.com
会場となるせんだいメディアテークには、一度だけ行ったことがあります。
内部のデザインや案内板、階段などでの展示など、とても想像力を刺激される場所で大好きです!
仙台近辺でイベントに行けるという方は、定員となる前にぜひお問い合わせくださいませ!
2011年01月14日
熊切&ピストルトークショーをYouTubeに
最近の当ブログを読み返してみると、最近とみに文章が長くって、これでは自分でも「読もう」と意識していなければ読み飛ばしてしまいそう。
気をつけます。
なので今回は映像の紹介のみにて。
昨年の12月初頭に、函館で行なったトークショーです。
熊切監督と、竹原ピストルさんをお招きして、私が聞き手となって進めております。
当初はUstreamで生中継の予定でしたが、電波の状況が悪く急遽録画して後日紹介と路線変更いたしました。
映画を見てない方にとっては、重要な部分にふれておりますので、まっさらで見たいという場合は下記アドレスからの映像をご覧にならないようお気をつけ下さいませ。
トークショーの冒頭の何分かは欠けております。
それ以降を3回に分けて。
パソコンでないとご覧いただけないかも。
すみません。
12月はじめからwebでの視聴を待ちに待っていただいた皆様、お待たせいたしました。
何卒よろしくお願いいたします。
・・・あら、また長めな文章ですね、すみません。
熊切和嘉監督&竹原ピストルさん「海炭市叙景」トークショー at 函館・シネマアイリス
part1
http://www.youtube.com/watch?v=9S_oMzqGx6w&feature=related
part2
http://www.youtube.com/watch?v=uaQGf4boRX8&feature=related
part3
http://www.youtube.com/watch?v=yOEqXAVRCfw&feature=related
2011年01月13日
文庫、映画賞、トークショー、デジタル上映
映画「海炭市叙景」にまつわる様々な事を、あまりいっぺんに・・・とはお伝えしないようにしております。
しかし今年に入ってから、お伝えしたいことが以前にも増してたくさん生まれております!
とりあえずよっつ。
4月に刊行予定の文庫「移動動物園」には、「水晶の腕」なども単行本と同じく収録されるようです!
素晴らしい!
キネマ旬報の2010ベストで、「海炭市叙景」が作品賞で9位に選ばれております。
http://www.kinejun.com/kinejun/best10/tabid/64/Default.aspx
12月公開作品は賞に入りにくいと言われているそうで、そういえばあの作品もあの作品も・・・。
そんな中を、ありがとうございます!
入賞も嬉しいのですが、選んでいただいた選者の方々がどんな感想を持ったのかが気になりますので、2月5日の発売を待ちたいと思っております。
来週にはまた、別な映画賞の良い知らせをお伝えできると思います。
東京・渋谷のユーロスペースで、今週末と来週半ばにイベント開催です!
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=296
1/16(日) 19:30の回上映後 熊切和嘉監督トークショー
1/20(木) 19:30の回上映前 岡崎武志さんトークショー
熊切監督は、初日舞台挨拶の予定をノロウィルスでやむなく断念・・・ついにリベンジです!
すでに次回作がクランクアップ直前のタイミングですので、上映期間中のイベントとしては今後はほとんどない可能性も?!
そして岡崎さんは書評家として佐藤泰志を語っていただきたく、我々の活動が始まってすぐのタイミングで函館にて講演会に出演していただきました。
このために古書店で古い函館の電話帳などを探していただき、読みながら当時の函館の様子を想像したりと何とも楽しいひとときでした。
そして函館のみなさま。
急ですが、函館での上映は土曜日からフィルムではなくデジタルに切り替わります。
その分、明るめの映像となるかと。
フィルムにこだわって撮影した作品ですが、デジタルでの質感の違いを味わうのもめったにない機会です。
今週末以降にはじめて見ようと思っている方には申し訳ありません・・・。
日本全国でフィルム上映を待っている方々のため、なにとぞご理解くださいませ。
2011年01月12日
佐藤泰志の作品が、また文庫化されます!
速報です!
佐藤泰志の作品「移動動物園」の文庫化が決定しました!
1977年に発表され、第9回新潮新人賞候補作に選ばれて文壇デビューとなった記念碑的作品です。
幼稚園や保育園にマイクロバスで出向いて、様々な動物達とのふれあいの時間を作る移動動物園スタッフの物語。
達夫と道子という魅力的な若者と、移動動物園の園長、右の耳はぴちぴちで左の耳は70歳という青木など、目が離せない登場人物たちが繰り広げる夏の日の出来事を綴っています。
愛しくも不思議な小さな動物の生命力、いきなり現れる不条理、ほろ苦い喪失・・・。
発表時は28歳だった佐藤泰志の、みずみずしい感性を味わってくださいませ。
連絡船でイルカの群れを渡ったら故郷、という達夫。
この単行本は、佐藤泰志が亡くなった4ヵ月後に刊行されました。
「空の青み」、そしてあの「水晶の腕」を一緒に収録して。
4月に発売を予定している今回の文庫本も、同じラインナップになるでしょうか。
そうなってくれるといいな。
ひとあし先に文庫化された「海炭市叙景」は、想像を遥かに超える反響を呼んでおります。
この日曜日には、朝日新聞で”売れている本”として紹介していただけるかもしれません。
http://book.asahi.com/paper/next.html
発表から34年後に文庫化される事となった「移動動物園」も、多くの方に何かを届けますように。
「鳥の重さって曖昧ね、摑まえどころのない感じよ、と道子がインコをのせた腕をまっすぐ伸ばしていった。
腕のうぶ毛が輝いているようだった。
バミュウダにはきかえた道子の剥きだしになったふくらはぎも、覚えたての言葉を喋ろうとしてひっきりなしに咽喉をならし続けるインコをのせた腕もすべすべして見えた。
本当に鳥の重さって曖昧ね、と道子がまたいった。」
(移動動物園 / 佐藤泰志)
2011年01月11日
メイキング映像の第2弾です
気がつけば新しい年になり1月も3分の1が過ぎております。
配布中の第2弾チラシも、実は裏面がカラーではない等、限られた宣伝費をやりくりする日々です。
そのぶん知恵を絞ろうと、動画をいろいろとアップしております!
いっぺんにご紹介しても余韻を楽しめないかと思いますので、本日は「メイキングpart2」をご紹介!
16分ほどの内容で、函館市内の書店や飲食店などでもお客様用に上映していただいております。
YouTubeで前後半に分けてアップしましたので、パソコンなどでぜひご覧くださいませ。
前半は実行委立ち上げからロケ前夜の集まりまで。
http://www.youtube.com/watch?v=3HN0eT733Us&feature=youtu.be&a
後半はクランクインから0号試写までを紹介しています。
http://www.youtube.com/watch?v=o-oiA2hyINI&feature=related
ぜひご覧いただき。
口コミで広めていただければ幸いです。
このメイキングに関しては、映画を見る前の方でもネタバレというほどの事はないと思いますのでご安心くださいませ。
参考まで。
メイキングpart1はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=kAhDKgbGd28&feature=related
2011年01月10日
実行委の小田桐さんのお誕生日です
まずは札幌周辺のみなさまへ。
先週と今週で、コミュニティFM「さっぽろ村ラジオ」にて佐藤泰志作品の朗読がオンエアされております。
さっぽろ村ラジオ81.3Mhz「デイライト ストリート」にて。
1/12(水)12時台(メインMC一条綾香)に、先週にひき続いての「ネコを抱いた婆さん」の後半の朗読が放送されます。
札幌市東区近辺で、水曜のお昼に聞けるという方、小説でも映画でもない朗読ならではの魅力を味わってくださいませ。
そして1/11は、実行委メンバーの小田桐祐子さんのお誕生日です!
去年の今頃はクランクイン直前の嵐のような忙しさの中で、周知と資金集めのために「海炭市cafe」というイベントを行いました。
小田桐さんはこのイベントのリーダーだったのです。
愛くるしく小柄な彼女はいつのまにか「こども店長」というニックネーム(?)で大活躍!
あまりに多すぎるコンテンツの準備・調整を、超人的な気配りでこなしました。
ほんとうにすごかった!
作る側の視点のみに陥りそうなときに、広い視野での意見を出してくれたり。
ワインのセレクトが尋常ではないセンスだったり。
実はサックスの演奏家だという事は実行委でも知らない人がほとんどかも。
困った状況になった時に、他人に原因を求めずに解決しようと全力を出す姿にほれぼれしております。
お誕生日おめでとうございます!
すえながく、よろしくお願いいたします!
理由は言いませんが、とてもハッピーな状況の小田桐さんです。
なぜかというと・・・いえいえやっぱり秘密です。
2011年01月09日
谷村美月さんも成人式!
3連休の最終日であり、今年の1月第2月曜でもある1/10は成人の日です。
我らが谷村美月さんも20歳で成人式です!
おめでとうございます!!!
とはいえ、成人式に出席するのかどうか存じ上げておりません・・・失礼。
成人の日の朝に、TV番組で谷村美月さんがナレーションを努めます。
2011年1月10日(月) 9:10~9:59 NHK総合テレビ
「あしたをつかめスペシャル 20歳にエール!@羽田空港」
国際線が就航するようになった羽田空港で働く様々な若者たちにスポットを当てる番組です。
http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/sp10/next.html
「サマーウォーズ」「ホッタラケの島」など、声だけの仕事も素晴らしい谷村さん!
楽しみにしております。
2011年01月08日
関西での上映スタート
まずは追加情報です。
神奈川県川崎市 川崎市アートセンター
http://kac-cinema.jp/
と同じく
福岡県福岡市 KBCシネマ
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/
も1/14で上映終了のようです。
情報収集が足りず申し訳ありません。
九州近辺で、福岡に見にいけるという皆様。
お急ぎくださいませ!
そして、いよいよ関西地区での上映が始まりました。
とはいえ、大阪2劇場、京都1劇場です。
行けるという方は、ぜひ足をお運びくださいませ。
関西と言えば。
小林薫さんは京都出身。
南果歩さんは兵庫。
三浦誠己さんは和歌山。
そして谷村美月さんは大阪!
さらに大阪芸大出身の。
熊切監督。
脚本の宇治田さん。
撮影監督の近藤さん。
ほかにも奥様が関西出身だったりと、スタッフや関係者にはつながりが尋常でない方々が多数なのです!
関西の皆様。
ぜひぜひ、この「海炭市叙景」に興味をもっていただけたら幸いです。
劇場にて、海炭市に住む彼等と出会ってくださいませ。
2011年01月07日
マイナス10度の世界です
土曜日からの上映劇場の、追加情報です!
京都みなみ会館でもビデオレターが上映されます!
詳しくはこちら。
http://kyotominami.blog102.fc2.com/blog-entry-94.html
そして函館は、一気に寒さが厳しくなってきました。
木曜はマイナス11.3度まで下がり、最高気温もマイナス1度。
気温がプラスにならない一日となりました。
そしたら今日はマイナス12度!
最高気温もマイナス5度くらいまでしか上がらず、去年の今頃の屋外での撮影の日々を体で思い出しております。
昨年末は、この時期には考えられない雪となり、農家はビニールハウスの倒壊などの大きな被害が出ています。
実行委メンバーの中にも、ハウスで野菜を育てるスタッフがおりますが、なんと5つのハウスが倒壊する被害にあっております。
http://blog.livedoor.jp/yao_net/archives/51167863.html
ここ何日かは気温は下がっても大雪にはなっておらず、やや安心。
でも油断はできません。
雪国以外の方から見ると「もう雪はいらない」なんて状況は想像しにくいかもしれませんが、大雪の被害や、やってもやっても終わらない雪かきや、スケートリンクのようなアイスバーンでの車の運転や。
雪の美しさは、同時に生きることの大変さを実感させます。
海炭市の彼らのように、それでもがんばります。
2011年01月06日
まもなく関西での上映スタートです!
今週末からは、関西の3つの映画館での上映がスタートします!
お待たせいたしました!
1/8から上映の3劇場
大阪府大阪市 第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
大阪府大阪市 シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
なんと!初日となる1/8(土)の10:30の回と13:20の回に監督・出演者からのビデオレターの上映があります。
京都府京都市 京都みなみ会館
http://kyoto-minamikaikan.jp/
こちらではブックスタンプラリーなどのイベントを開催!
http://kyotominami.blog102.fc2.com/blog-entry-89.html
まもなく上映終了となるのはこちらです。
未見の方はお急ぎくださいませ!
北海道苫小牧市 シネマトーラス
http://cinemataurus.okoshi-yasu.net/index.html
~1/7まで
神奈川県川崎市 川崎市アートセンター
http://kac-cinema.jp/
~1/14まで
(追記 こちらも1/14まで)福岡県福岡市 KBCシネマ
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/
北海道帯広市 CINEとかちプリンス劇場
http://cinetokachi.net/
~1/21まで
そしてこのあとも絶賛上映中はこちら!
北海道函館市 シネマアイリス
http://www.cinemairis.com/
北海道札幌市 シアターキノ
http://theaterkino.net/
東京都渋谷区 ユーロスペース
http://www.eurospace.co.jp/
神奈川県横浜市 シネマ・ジャック&ベティ
http://www.jackandbetty.net/
(追記 1/14で上映終了)福岡県福岡市 KBCシネマ
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/
劇場で海炭市の人々に出会ってくださいませ。
お待ちしております。
2011年01月05日
記録としての側面
登場人物にとって、失った、もしくは失いそうになっているという状況が、「海炭市叙景」には多々あらわれます。
作り手にとっても同じく、例えば映画の製作のメドもたたぬまま、函館の海のシンボルとなっているゴライアスクレーンが予想より早くなくなってしまう事がわかり、幼い兄妹とともにその姿をフィルムにおさめました。
あれから1年半以上がたち、すでにゴライアスクレーンがない風景に慣れ始めている事に哀しさや切なさや、そして不安も少し感じています、
色々な大切なものが、こうして新しい世界にとってかわって、自分はその状況に順応していくものなのかと。
でもあの頃の写真や映像を見るたびに気持ちが蘇るのならば、様々な方にとってこの映画も少しはそういった気持ちの手助けになるのでは、とも感じております。
変わることは必然。
たとえそうならなくてもよい状況だったとしても、またそれがどんなに個人的な想いだったとしても。
その想いをせめて作品が確かな記憶の一助としての側面を持てるなら、我々にとっても予想していなかった喜びでもあります。
亡くなった場所、人、猫・・・。
作品としての存在以外に、色々な方にとっての個人的な思いにも応えられるのなら。
お役に立てるのなら嬉しく思います。
2011年01月04日
撮影監督の近藤龍人さんが大きな賞を明日いただきます
撮影監督の近藤龍人さんに、日本映画撮影監督協会の新人賞となる「三浦賞」が贈られる授賞式は、いよいよ明日1/5となりました。
詳細はこちら。
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=69843
過去53回の中で「該当作品なし」が約20回にも及ぶ、大変な狭き門です。
僕のような素人には、その仕事のすごさは半分もわかっていないのかも。
それでも「ガレキのように見えた」街だったり。
毎日見ている路面電車が、ほかの函館ロケの映画とはあきらかに違って見えたり。
はたまた、高いところが苦手なのにスイスイと階段を登って圧倒的な船の進水式の全景をフィルムに収めたり。
ひいき目に見てしまう事を考慮しても、やはり物語にのめり込んでしまう映像は、撮影のカメラを回した近藤さんの力なのだと感じております。
照明とのコンビネーションで、その力は何倍にもなっているとも感じます。
今年も「マイバックページ」など、近藤さんの視線を味わうことが出来る作品が数多く待機しているのかと。
三浦賞受賞おめでとうございます!
2011年01月03日
それぞれの関わり方で成り立っています
たくさんの応援をいただいております。
ありがとうございます!
まだ一度もお会いしたことがないのに、映画の存在すら知らない方にも届くようにと様々な場所・機会に紹介を続けていただいている方が何人も何人もいらっしゃいます。
我々が気づかないだけで、きっともっともっと大勢の応援をいただいているのだろうと、根拠のない実感もあります。
ただただ感謝です。
映画「海炭市叙景」製作実行委員会が2年前に立ち上がってから、いままで何度も確認してきたことがあります。
”自分ができる事をやろう”ということ。
無理をしてがんばった結果、作品のためにはなったけど自分の人生を壊してしまってはいけない。
まして家族や友人や様々な方を悲しませたり、何かが望まない方向になってしまっては意味がないのです。
メンバーはそれぞれの関わり方で、参加できる範囲で動きます。
足りない分は誰かがフォローし、どうしてもできない事は潔くあきらめてきました。
でも、それで良いのです。
ありえない低予算の映画を完成させると決心した時点で、大変な状況になる事、そしてあきらかに無理な事もでてくると予想し、それでも前に進み続けているのですから。
すべてのメンバーが同じ。
昨日した事が明日からできなくなっても構いません。
やれる範囲で、やれる時に参加する。
そこだけは、間違えたり無理したりしてはいけません。
新年になりました。
これからまた新しい関わり方で力を貸していただく実行委メンバーや応援団のみなさまも多いかと。
これからも、そして末長くよろしくお願いいたします。
2011年01月02日
映画のために選ばれた5編プラスアルファ
年末年始のあわただしい中を、映画館に足を運んでいただけた方が大勢いらっしゃるようです、誠にありがとうございます。
佐藤泰志が構想を練っていた36のストーリーのうち、18編が我々に残されました。
映画ではそのうちの5編を再構成しています。
「まだ若い廃墟」(第一章1)
「ネコを抱いた婆さん」(第二章3)
「黒い森」(第二章6)
「裂けた爪」(第一章4)
「裸足」(第一章8)
いちばん最初に熊切監督がピックアップしたのは4編。
それを受けた脚本の宇治田さんが5編を編みなおして台本を作り上げました。
この中には、他のストーリーも導入されています。
小説では「まだ若い廃墟」のすぐ後に来る「青い空の下の海」。
そして、比較的つらく重いストーリーが多い中で、とても静かに穏やかに幸福な時間を待ちわびる「週末」などがそうです。
「青い空の下の海」では、音を効果的に使って(使わないで?)ある瞬間を表現しています。
「週末」の主人公となる電車の運転手は、佐藤泰志と高校時代や卒業後のある時間を一緒に過ごした同級生であり、当実行委員会の牽引役でもある西堀事務局長が演じています。
およそ、小説や映画にはならなそうな題材も、丁寧に人間を観察し描いている佐藤泰志のストーリーテラーとしての魅力。
映画と小説で、別々に味わっていただければ幸いです。
2011年01月01日
海炭市の初日の出
海炭市の年明けは、日本全国の大半の荒れ模様とは違い、穏やかな幕開けとなりました。
昨年は吹雪の夜明け前に、監督をはじめとした有志メンバーで、山からの初日の出を体感すべく歩いて登山したのです。
あの時は、撮影監督の近藤龍人さんはカメラを担いでの登山だったのです!
結局、山頂でも悪天候で日の出の気配すらなく・・・。
実際の初日の出のシーン撮影も、やはり曇ってしまって別な日に再度撮影したりして。
海からの日の出が雲に隠れてしまうのは、地形的なものもあるのかな、と思ってしまうくらいに困難な印象を持っております。
今年は山の反対側から初日の出を見ました。
やはり雲に隠れつつ、しかし日の出予報時刻から20分くらいたった頃に、雲の上から光がさしてきたのです。
とてもおごそかな気持になりました。
この映画がたくさんの方に見ていただけますように・・・と願うつもりが、ただ光に圧倒されていました。
今さらながら。
この映画がたくさんの方に見ていただけますように。