2010年07月

2010年07月31日

チラシの裏面はこんなデザインです

もう少ししたら、函館市内に一斉にチラシ設置のお願い周りができるのかな、と思うととっても楽しみです。

昨年春の「映画を作ろうとしています」チラシ&ポスター配布のときは、”かいたんしじょけい”の読み方から説明したり、”函館出身の佐藤泰志という作家がいまして”という話から入ったり。

初耳なのに快く引き受けてもらえたり、「ああ、映画化したいんだよね、知ってるよ!」という反応をいただいたり。
様々な反応をいただきつつ、とても充実した作業だったのです。

今回は、もっと広範囲を視野に計画を立てられそう。
そのぶん、実行委メンバーの人数も増えているし、多くの方にお会いしてお願いする作業が待ち遠しいのです。
おもに函館周辺となりますが、広報予算が限られている分は、自分の生活範囲を足を使って回ることからはじめます。

同時に東京チームが全国展開を考えてくれているところ。
みんなで知恵を絞ります!

ちなみに、チラシの裏面はこんな感じです。


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2010年07月30日

完成のニュース

シネマトゥデイwebにて。

「加瀬亮が初の父親役!函館から生まれた映画『海炭市叙景』完成」

というニュースを発信していただきました。
やった!

加瀬さんの配役が決まったときに「今までのイメージとは違う人物像で、どんな風になるのだろう」と興味津々でした。
先ごろ公開された「アウトレイジ」も、思いっきり悪人で今までにないキャラクター。

「海炭市叙景」では、小学生の子供を持つ父親役なのです。
常に何かにイラついていて、それは自分以外の事に原因があると思っている。

スクリーンで見る日が待ち遠しいのです。

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2010年07月29日

チラシのデザインがあがってきました

待ちました。
これが出来上がらなければ、webやら、紹介バネルやら、これからのPR作戦やら、函館チームに限らず、すべての青写真が手を付けられないままだったのです。

やっと少しづつ動き出せます。
とはいえ11月公開作品!
急がねば!

大きく映し出されているのは、兄妹が初日の出を見るために登ったあの山です。
他の登場人物たちの物語にも、この山の物語が入り込んできます。
オムニバスというよりも、もっと密接につながっているそれぞれのストーリー。
その象徴のひとつという存在なのです。


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2010年07月28日

食べなければ

例年にない暑い夏ですね。
ここ函館でも、北海道らしからぬ湿度の高さに、いまだ慣れないという方も多いかも。

こういう時こそキチンと食べないといけません。

今年2~3月に行われた真冬の撮影でも、意識的に食事をしっかりと摂りました。
ただし食事場所までは、毎回確保とはいかず・・・。
撮影現場で屋外に座り込んで、なんて事もめずらしくありませんでした。
それは監督も、撮影監督も、みな同じ。

しかしこの毎日が、結果的にチームワークを強くする一因になったのです。

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2010年07月27日

発展して新しいつながりが生まれます

この木曜の夜に、新しいスタートを祝うイベントが開催されます。

我らがGeorge-Kさん、そして函館で共に汗を流している実行委メンバーの小林一輝・浅水耕太(2人は黒船イベントの立役者です!)が所属して立ち上がる新しい団体「SOUL AGE」の旗揚げイベントが行われるのです!

代表は、映画「海炭市叙景」の製作に名を連ねる前田紘孝さんです。
この方、映画「ウォーターボーイズ」でGeorge-Kさんと共にボーイズを演じた方!
しかも函館育ち!

さらにさらに、実は関係者の半分以上が「海炭市叙景」に関わっているという、尋常ではないつながり!
何が何でもお手伝いさせていただきたい!


『THE Birth of SOUL AGE』

7/29 17:45開場

場所:東京・渋谷プライム
5F SPACE SHOWER TV THE DINER
6F Pleasure Pleasure

「SOUL AGE」公式HP



どちらかと言うと、前田さんのブログのほうが詳細がわかるかも。

「前田紘孝のハゲログ」



チケットはそれなりの金額ですが、パフォーマンスを楽しむ以外にも料理や、出会いや、さまざまなプラスアルファがあるという一夜です。

東京近郊の方は、ぜひ!


写真は、小林・浅水コンビの「海炭市叙景」初仕事。
今年のお正月の初日の出を確かめるべく、熊切監督達と歩いて函館山を登った時のものです。
今年の激動の展開を物語るスタートでした。

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2010年07月26日

架空の時代の、架空の町

小説「海炭市叙景」は1980年代、昭和の終わりに執筆が始まりました。

さて、映画では、どの時代設定にしようか。

たとえば小説にはないアイテムとして、携帯電話が登場します。
反対に弁当箱やヘルメットなどは、最新式ではないデザインのものを探して使用しました。

最初に台本を読んだときに、現代か昭和か、みじんも気にならなかったのです。
空気感は少し昔の時代の物語。
なのに携帯で会話をしていても、現代の物語だと思わない。
そんな完成された世界観が、すでに第一稿の脚本で出来上がっていたのです。

架空の時代に存在する、架空の町の物語。

これは何十年も後に見ていただいても、色あせない。
そう確信しております。


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2010年07月25日

どうだ?空は見てるか?

今夜は時間帯によっては雲が姿を消して、星が美しく瞬く夜です。
お月様は明日が満月。
まん丸に限りなく近いお月様が輝いております。

「どうだ?空は見てるか?」

そう問いかけられると、見上げることを忘れている瞬間が多々あると思い知らされます。

こうやってwebにて話しかけているつもりでも、誰かに実際に声に出して語りかける事は1日のうちでどのくらい?
映画や小説で感じたことを、実際の生活の中で見つけ出そうとする時間は?

そんなことを問いかけられる星空です。


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街頭募金から1年たちました

7月もそろそろ終わり。
夏の暑さは更に加速している感じ。
例年だと函館の野外劇では夜風が寒い日も多く、客席での毛布使用が目立ちますが、今年は夜風が快適で心地よい日々なのです。

昨年の今頃は、「8月末くらいまでには、主な出演者を確定できそう」という状況でした。
佐藤泰志の「海炭市叙景」を函館の地で製作する意義と、熊切監督のお名前の力で製作費の協力を呼びかける毎日。

繁華街での募金活動を行ったのもこの頃でした。
製作できるかまだ確実ではない状態の映画に、1日で3万円ほどの募金をいただきました。

今では、お一人の方から同じくらいの金額を協賛いただく場合もあるようになったのです。

ほんとうに何と感謝の気持ちを伝えたら良いのか。
この重さをしっかりと感じ、大事に大切に映画のために使い道を考えます。
誠にありがとうございます。

その時の募金の様子も収められているドキュメント映像はこちらです。
「海炭市叙景メイキングvol.1」

つらいとき、迷ったときはこの映像を見て初心に帰ります。


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2010年07月23日

また直前ですみません・・・今夜「いつか読書する日」オンエア

またまたギリギリのお伝えですみません。
しかもやっぱり北海道のみかも?

本日深夜12:58から、「いつか読書する日」がTVで放送されます。
函館では6チャンネル、TBS系列です。

George-Kさんが出演されております!

実はわたくし未見・・・すみません。
ひょっとして倉木譲二名義かも。

監督は「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」で助監督を努め、監督作としては「独立少年合唱団」や「のんちゃんのり弁」を手がけた緒方明さんです。

過去の恋が運命に引き裂かれた2人を田中裕子さん、岸辺一徳さんが演じています。
そして!
音楽は池辺晋一郎さんなのです!

George-Kさんは、どんな存在感を示しているのだろう。
昨年はじめてお会いした時に、この映画に出ていると教えていただきながら、函館のビデオ店では探せずじまいでした・・・。

ついに!

楽しみにしております。

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2010年07月22日

村上淳さんハッピーバースデイ!

7/23は村上淳さんのお誕生日です。
おめでとうございます!

静かに、必要最小限にしゃべり、うかつに近づけない雰囲気をかもし出し、そして一瞬で展開をガラッと変えてしまいそう・・・そんな男を演じていただきました。

カメラが回っていないところでは実に素敵!
メイキングビデオ撮影中と知るやいなや、吹雪の中を飛び出し真横からの雪にさらされながらも満面の笑みで「・・・寒く、ないです」なんてポツリとしゃべっては、全速力で屋内に戻ってきてくれました。

やったー!

そんな村上さんが出演した、公開中の最新作はこちら。

「必死剣鳥刺し」公式HP



そして10月公開は、4時間半をこえるこちら!

「ヘヴンズ ストーリー」公式HP

チーム「海炭市」の渡辺真起子さんも出演です!


ハッピーバースデイ村上さん!
末永く、よろしくお願いいたします。


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お盆でした

函館はお盆をむかえ、先週あたりは市内の何箇所かの墓苑近辺はかなり混雑していたようです。

映画「海炭市叙景」にもお墓参りのシーンがあります。
実は、ほんものの佐藤泰志のお墓で撮影しました。

昨年の最初のロケハンのときに訪れ、撮影時も熊切監督はかなり長い時間お墓に手を合わせていました。
ごあいさつと、見守っていてほしいというお願いと、そのほかどんな事を話していたのでしょう。


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2010年07月20日

目で追いかける、耳でつかまえる

次の木曜日には、いよいよ「海炭市叙景」の朗読イベントが行われます。
様々な名作を朗読で録音したり、定期的に朗読会を開催して函館の方々に文学への扉の敷居を低くしてくれている「函館朗読奉仕会」の方々によるイベントです。

平日の午後ですが、無料ですので函館近辺で来れるという方はぜひ!

会場は五稜郭を目の前にする函館中央図書館です。
スクリーンもあって映画上映もできる視聴覚ホールでのイベントです。

「函館朗読紀行Vol.4 -2010- 海炭市叙景 ~佐藤泰志が描いた函館~」
開場は午後1時。
スタートは午後1時30分。

まずは当実行委員長の菅原和博によるトーク。
「映画・海炭市叙景ができるまで」

この映画を作ろうっていう言いだしっぺの人物です。
撮影現場の大部分にも駆けつけており、ここでしか聞けない話がたくさんありそうです。


そして函館朗読奉仕会による「海炭市叙景」の朗読です。
"まだ若い廃墟"
"青い空の下の海"
"この海岸に"
"一滴のあこがれ"
"夜の中の夜"
"ネコを抱いたばあさん"

そしてエッセイ"もうひとつの屋上"


ラストは当実行委員会事務局長の西堀滋樹による講演「佐藤泰志と海炭市叙景の世界」です。
高校では佐藤泰志と同期なのです!
物語の登場人物のモデル、舞台となっている場所への想い、佐藤泰志が執筆以前に見つめ続けた函館市が「海炭市」になった変遷を自身の目線で語ってくれると思います。


文章を目で追いかける。

それとはまったく違う、語り部の呼吸で受け取る朗読の世界を、どうぞご堪能くださいませ。


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2010年07月19日

ひょっとしてこれまでも出会っていた?

本日、お昼と夜に別々のイベント会場におりまして。
「ええっ、意外なところで再会」ってな感じで海炭市スタッフにたくさん会いました。

ひょっとして。
これまでも同じ空間にいたり。
すれちがったり。
気づかなかっただけで出会っていたのかも。

と思ったのです。

もしくは、人のつながりが増えたおかげで。
共通の場所がお互い増えたのかも。

行動範囲や、発見や、さらに新しい出会いや。

いろんな事につながっていくのだな、と今日も感じました。

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2010年07月18日

夏の過ごし方

夏ですねえ。
本日は、北海道らしからぬ湿度が高めな日でした。

函館では海開きになり。
山登りも快適な季節。
今このブログを書いている時間帯は、港で花火大会が行われています。

夏です。

海も山もある函館。
海炭市の夏も、長い冬を耐えたあとの開放感に溢れているに違いない。

家で涼むもよし。
外で日差しを浴びるもよし。
夜風の中、星を楽しむもよし。

良い季節です。
明日あたり、潮風の匂いをかぎに行ってみよう、なんて思ってしまいます。

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2010年07月17日

海の日ですね

3連休の最終日となる月曜は、海の日なのですね。

「海炭市叙景」のタイトルにも「海」の字が入っているので、なんとなく反応しております。

劇中に登場する海のシーンとしては。
真冬の海辺に車を停車させてのひとときだったり。
巨大なタンカーが海に浮かぶ瞬間を追った進水式だったり。

函館どつくの次の進水式は7月26日です

5月のまだ寒い中を、真夏の設定でランニングシャツで撮影・・・なんて事もありました。

日差しが強かったとはいえ、潮風が強い中よくがんばった!

体中で、楽しい!幸せ!を表現してもらったのです。


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2010年07月16日

本日深夜に熊切作品

世の中は3連休を迎える夜ですね。
こんな状況で当ブログが、何人の方に見ていただけるかわかりませんが。

本日(7/16)の深夜にテレビで熊切監督作品が放送されます。
ひょっとして北海道だけ?

「BUNGO 日本文学シネマ」という、日本の文学作品から6編を選び、それぞれ30分という長さで映像作品に仕上げています。
熊切和嘉監督は、芥川龍之介の「魔術」を作り上げました。

主演は塚本高史さん。

そして共演に、「海炭市叙景」に出演していただいた村上淳さんと、三浦誠己さんです!!!

本日、深夜25時28分から。
6編のうちの、「魔術」を含む3編がオンエアされます。
HBCにて、函館だと6チャンネルです。

こんな直前のご案内ですみません。
間に合う方は、ぜひ!

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2010年07月15日

短めに

ブログ1周年を機に、少し読み返そうとしたら。
あらあら、けっこう長文が多いですね。
読み返すのも大変だ!

シンプルに参ります。

ゴライアスクレーンの。
その姿を思い出すときに聞こえてくるのは。
風の音なのです。

静かにひゅーっと。

駅前のメインストリートから。
中島廉売から。
七重浜の海岸から。
巴大橋を車を走らせながら。
そして、真下から見あげて。

どんな状況でも。
そびえ立つクレーンと、吹き抜ける風の音。

自分にとっては、そういう存在感でした、いや、です。

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2010年07月14日

積み重ねていく

最近は「あれから1年」と書くことが多くなった気がしております。
おそらく昨年の春以降に、様々なことが動き始めたってことなのかと。

本日は。
このブログを執筆し始めて丸1年になります。

思えば1年と少し前に「海炭市通信2号」が完成し、「こういうものがwebでも読めるといいですよね」ってポロっと言ってしまいました。
隣にいた、編集を終えて疲れきった表情のスタッフから「それならやって下さいよぉぉぉ」と返されまして。

そうですよね。
経験などなくても、気づいた人間が気づいたことを実行する。
そもそも映画作りの経験者は皆無に近い集まりなのですから。

と思い、やってみました。
その時に考えたのは、「素人なのだから、その目線で映画が作られていく様子を記録する」「あとから見返す方のために、あまり長文にしない」「今、見ていただいている方に、トピックがなくても常に毎日いろいろな事が動いていると感じていただくため、毎日更新する」ということでした。

サーバーの調子が悪く更新できなかったりという日がありましたが、ほぼ毎日書き続けて1年です。

いろいろと話しかけてくれて、ブログ執筆の日々を助けてくれている仲間たちに感謝、です。

これから更にパワーアップして活動いたします。


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2010年07月13日

折り紙で作る

映画「海炭市叙景」では、原作では炭鉱だった設定が造船所に変っています。

そこで働く男は、船が好きで好きで好きで。
仕事で船を作り、部屋にも船の写真が飾ってあります。

そして折り紙で船を作るシーンも。

それは、まだ小学生の頃にも折り紙で船を作って、海に浮かべて遊んでいるシーンもあるくらいです。

まっすぐな、純粋な愛なのです。

そんな彼の存在感は、物語のほかの登場人物の生活の中にも、さりげなく現れます。
ひょっとしたら、彼は海炭市の人たちを見つめ続けているのかも。

折り紙で作る。
実際に造船所で大きな船を作る。

彼の中では、どちらもとても魅力的な事で。
まさに「かけがえのない」事なのです。

自分にとって、そこまで想いを注ぎ込むことが出来ることは何だろうか。


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2010年07月12日

銀幕の世界

映画館で映画を見るときは、やはり特別な気持ちになります。

何日も前から「この日のこの時間に、あの映画館へ」とスケジュールをたてて。
チケットを買うときに、見たい映画のタイトルを声に出して。
座席に座ってから、場内が暗くなるまでに心の準備をして。
ブザーと共に照明がスーッと暗くなって。
周りの人の息づかいまで聞こえそうな中、銀幕に光が映し出される。


家だと外の色々な音が聞こえてきたり、電話がなったり、玄関のチャイムがなったり、トイレに行きたくなって一時停止したり、ああもう映画の世界に入っていく気持ち自体がまったく違うのです。

先日、実行委メンバーが集まって見たメイキング映像は、映画館にいる気持ちにさせてもらえました。
映像に集中できたのは、あの時期に撮影に携わったメンバーが集まったからという、他にない特別なシチュエーションだったからでもあります。
でもこれは、やはり「とてつもない」映画になるに違いない。
客観的に見られないながらも、どこかでそういう確信がどっしりと座り込んでいるのです。

映画「海炭市叙景」は、やはりたくさんの方に見ていただきたいな、と決意も新たにしました。
今、「かいたんしじょけい」の「か」の字にも気づいていない方に届けるには、一体どうすればいいのか。

これから毎日いつでも常にアイディアを絞り出します。


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夏と秋が過ぎると

11月末、いよいよはじまる映画「海炭市叙景」ロードショーまで、4ヶ月と少し。
季節をふたつ越えて、物語の季節となる冬を迎える頃まであと少しなのです。

様々な方法での告知をしていきます。

まずは、来週。

朗読イベントで「海炭市叙景」を取り上げていただきます。
我らが実行委員長と事務局長のツートップも、ステージでお話しさせていただく予定。



・・・・・



「函館朗読紀行 Vol.4 -2010- 海炭市叙景~佐藤泰志が描いた函館~」

第一部
お話”映画・海炭市叙景ができるまで” ・・・映画「海炭市叙景」製作実行委員会 菅原和博委員長

朗読”海炭市叙景より” ・・・函館朗読奉仕会

第二部
講演”佐藤泰志と海炭市叙景の世界” ・・・映画「海炭市叙景」製作実行委員会 西堀滋樹事務局長

7月22日木曜日
開場 13:00
開園 13:30

会場 函館市中央図書館 視聴覚ホール(施設概要)

入場無料

主催 函館朗読奉仕会
後援 函館市中央図書館 函館文化会

お問い合わせ
電話0138-53-2277(叶)
   0138-53-0081(佐藤)



・・・・・




平日の午後、耳で聞く「海炭市叙景」の世界をぜひお楽しみください。


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2010年07月11日

さようなら、ではなく「いってらっしゃい」

7/11に実行委のメンバーがひとり、函館から札幌に居を移します
だけど、お別れするという気持ちがまったくありません。

ちょっと遠くなったかな、という感じなのです。

お別れではなく、いってらっしゃい。

次のミーティングには出られる?
朗読イベントは?

送別会は、なんと1時間にわたる、映画撮影ドキュメンタリーの上映もありました。
おそらくwebでも公開できない、この日だけのもの。

みんな、あの時に瞬時に戻ったのです。

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2010年07月09日

函館と札幌の短い距離感

7/10(土)は札幌清田高校の文化祭で、市民キャストによる「海炭市叙景」コーナー展示の日です。

そして。
まもなく函館から札幌に居を移すスタッフの送別会を行います。

そして。
札幌在住で、映画PRを広範囲に行っている実行委メンバーと、初めてお会いしてちょうど1年になるのです。

「佐藤泰志」をキーワードに、インターネットで知り合い、札幌周辺でひとりチラシ配りをしていただけるという展開にまでなりました。
これはチラシを郵送して「それじゃ、よろしく」ではいけないな、という状況です。
実際にお会いしてお礼を言うべく、映画の協力呼びかけチラシ500枚を携えて札幌に向かいました。

その後、正式に実行委メンバーとなり、これまでさまざまな事を一緒に考え、行動してきました。
もう10年来の友のような気持ちでいさせてもらってますが、気づくとやっと1年という歳月だったのです。

函館から札幌まで、片道250kmくらい。
我々にとっては、すぐお隣ってくらいの距離です。

もうすぐ函館から、札幌チームに1人合流します。
とても楽しいことになりそうな予感がひしひし。
ぜひ暖かく迎え入れてあげてくださいませ。


お会いした当時、彼女がインターネットで記した日記です。
本人や登場人物の了解を得て、採録いたします。





・・・・・




映画化決定『海炭市叙景』  2009年07月09日03:42


昨日は、マイミク○○さんが、函館から車で職場を訪ねてくださった。
函館出身の作家、佐藤泰志の『海炭市叙景』2010年映画化にあたり、制作費の協力、募金を呼びかけるチラシを携えて、だ。

ベタな言い方をすれば佐藤泰志は私の青春の作家だ。

後年、まさか自分が所属することになるとは思いもよらない図書館の閲覧席で、読後のショックから立ち上がれずにいたのは、『新潮』1983年6月号に掲載された「水晶の腕」のせい。

第89回、芥川賞候補作にもなったこの小説のタイトルの意味を、「硬質な水晶だけれど明日には砕け散るかもしれないという危うさも合わせ持つ自分の手腕だ」と解する者と、「いや、これは単純に労働の喜びの比喩だよ」と主張する者と…。
私は大真面目に青春を議論した世代なのだ。答えの在る無しに関わらず。

それから幾年月…。
かつては最新号ゆえに閲覧させて貰っていた同じ雑誌を、今はバック・ナンバーも読みたいという客の要望に応じて書庫から私が出してくるというこの不思議…。
ある意味私は提供する側になったのだった。

というわけで、佐藤泰志の作品を世に知らしめるため、まずは琴似のフリースペース&カフェAMICAのノンちゃんに逢いにゆく。
映画の成功から絶版になっている著作の復刊へもっていきたいのだと私の『海炭市叙景』との関わり方を話し、美味しい料理を食べさせて貰い、チラシを託す。カウンター席にいた常連さんにも「私の佐藤泰志」を語ってしまう。

ノンちゃんにはコミュニティFM局への繋ぎもお願いする。
開局当初は、ノンちゃんはここの放送局で働いており、私は図書館が休館の月曜の番組で絵本の読み語りのボランティアをしていたのだ。

AMICAを出た足で、今度は地元の名物書店、くすみ書房さんへ向かう。(注:現在は厚別に移転しているそうです)

ここは『なぜだ売れない文庫フェア』を成功させて、全国の書店業界、学校図書館、公共図書館から注目されている本屋さんだ。 (店の地下には『ソクラテスのカフェ』という古本も売るカフェがあり、こちらはくすみさんの奥様が采配。)

私はくすみ書房さんの企画される講演を愉しみにしてきた。
伊藤遊、朝倉かすみ、豊崎由美…(敬称略)。
中には打ち上げに参加させていただいた講演会もある。
閉店間際の売り場の隅で、店主、くすみさんは私の話に熱心に耳を傾けてくださり、チラシは『ソクラテスのカフェ』に置かせていただけることになった。





・・・・・





佐藤泰志への愛をひしひしと感じます。
上映までもう一息。

末永くよろしくお願いします。


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2010年07月08日

低予算をカバーする

映画「海炭市叙景」は函館でのオールロケ、今のところ152分という上映時間の作品です。

この規模ではありえない低予算なのだと、プロデューサーをはじめ、多くのスタッフから話しを聞きました。

その状況で作品を作り上げるため、まずはその「ありえない予算」でスタッフに参加をお願いし、役者の方々に出演していただき、我々を含む「一般の方々」にたくさんの力をお借りしました。

一般の、今まで映画を作ったことは一回もない、でもぜひ何か手伝いたいという、本当に大勢の方に助けていただいたのです。
報酬は「プロの映画撮影現場を間近で見られる」「そこに関係者として携われる」という点で、文字通りの手弁当で参加していただきました。

そしてプロの方々には、知恵と情熱と愛と、そして体力と気力で映画作りの日々を過ごしていただいたのです。

みなさま、本当にありがとうございました。
そして現在も、この映画をたくさんの方々に見ていただくべく、限られた予算と時間の中で多くの方が汗を流してくれています。

エンドロールにはお名前が出ないと知りながら、協賛金の振込みは7月に入った今も多くの方からいただいております。
広告宣伝費として、大変ありがたく、これから有効な使い道を考えて使用させていただきます。
本当にありがとうございます。


小林薫さんが主演のテレビドラマ「深夜食堂」の制作エピソードが、糸井重里さんのサイトで公開されております。
我らが「海炭市叙景」でもあった”きえもの”撮影や、予算の状況など、色々な事を思い出したり考えさせられたりしながら読ませていただいています。

やはり、ものを作るときは「想い」が大事なのだな、とあらためて確信しております。



「ほぼ日刊イトイ新聞~小林薫さんと、居酒屋ごはん。」

 「その8 『深夜食堂』ができるまで。」

 「その9 予算の範囲を超えたもの。」


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2010年07月07日

星を見ていると

七夕です。
函館では「たけーにたんざく、たーなばーたまーつり」って歌を子供達が玄関先で歌います。
歌い終わると、その家の人から「ろうそく」をもらえるのです。
それを提灯に使いながら、普段は出来ない”夜の時間帯を友達と歩き回って過ごす”という特別なひとときを過ごすのです。

だんだんプレゼントは変ってきて、ろうそくとお菓子が半々くらいになり、今ではろうそくは滅多にもらえなくなりました。
我が家でもお菓子を用意して、子供達を待ち受けます。

子供の頃は、7/7は日本全国の子供達が嬉々として歩き回っていると思っていましたが、実は函館など、ごく一部の伝統行事なのですよね。

夜空で織姫と彦星は、カササギが飛んできてくれて、天の川にかかった鳥達の橋を渡って再会を喜んでいる頃でしょうか。


「海炭市叙景」では、プラネタリウムで働く男が登場します。
都会の夜空をはじめて見た時のように、明るく輝く星だけが強調されるので、星座がわかりやすいのですよね。
そのわかりやすさと、実際の星の世界とは違うという想い。
彼はたびたび足を運んでくれる少年に、ある気持ちを託します。
自分の人生、目をそらしてはいけないと自身でも確認するかのように。

星空の世界は、実際は大小さまざま、明るさもさまざま、まるで地上の我々の世界のように色々なたくさんのもので構成されています。
函館よりも、もっと実感できる場所もたくさんある事でしょう。

個人的には、夜空をじっとみつめていると、しばらく会っていない人を思い出したりします。
たぶん、今の瞬間ではない、過去からここまでの大きな時間の流れを感じるのかな、と解釈しております。


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2010年07月06日

待っている

考えてみると。
竹原ピストルさんは長い間ツアーを行っていて。
待っている家族の「早く帰ってきて」という気持ちは、いかばかりか。

すごい愛です。

「海炭市叙景」の登場人物も、常に待っています。

待ち合わせている家族を待っていたり。
ふらっといなくなった猫が戻るのを待っていたり。
夜の仕事に通っている妻を待っていたり。

それはもう、考え込んでしまったら人生がひっくり返るほどの時間でもあります。

冬の冷たい空気。
誰も共有してくれない想い。
ひょっとしたら帰ってこないんじゃないか・・・という不安。

ひとりぼっちという心細さと、それでも生きていく心細さ。
「海炭市叙景」の物語は、都会の心細さとは似て非なる、全く別な想いを提示しています。

身を切られるようなこの思いを、ぜひ共感していただけますように。

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星に願いを。

まもなく七夕ですね。
この時期に思い出すのは、冨樫森監督の「星に願いを。」という作品です。

函館でロケが行われた、ロマンチックな物語。
現在、東京でレイトショーが行われているオムニバス映画「プラスワン」で熊切監督とともに1編を手がけた冨樫森監督が、函館で撮影した作品です。

「plus 1」公式HP

「星に願いを。」公式HP

「海炭市叙景」で加瀬亮さんの同級生を演じた伊藤裕子さんが、DJ役で出演されています。
物語を導いていく、とても神秘的な存在感を放っていただきました。

実は私、DJのブースでの動き方の演技指導をさせていただき・・・、貴重な経験をさせていただきました。
今回の「海炭市叙景」の撮影ではお会いできず・・・次の機会を心待ちにしております。

よく見ると、実行委員長をはじめ、我が実行委メンバーがエキストラとしてちらほら。
私も、なんと病院の医師として、エキストラ出演させていただきました。

函館は、映画の街。
こんな機会が、たくさんあるのです!

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2010年07月04日

「BOY」のアルバムジャケット

オーディションで選ばれた市民キャストの中には、旭川から駆けつけてくれた方もいらっしゃいました。
演技の存在感が素晴らしく、オーディションでは様々な役柄を演じていただき、どれもとてもいい感じで「ああ、どれか一役だけに絞るなんて」と、嬉しい悲鳴の状態だったのです。

旭川でのピストルさんライヴに足を運び、アルバムにサインもいただいたって便りをいただきました。
お元気そうで嬉しいです!
とはいえ、実は撮影日が重ならず、2人は初対面のはず。

こうして、いろいろな所でつながっていきます。

そのアルバム「BOY」のジャケットは、少年が背が届かないので踏み台を使って壁の時計の針を外し、時を止めて走っていく・・・というイメージのイラストです(解釈が間違ってたらごめんなさい)。

映画「海炭市叙景」の時間は止まったまま。
映画に収められた物語は、あの少年が時計の針を外したように「あの時」のまま永遠に存在していくのです。


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札幌の高校生も出演

オーディションで選ばれた「海炭市叙景」市民キャストの中には、札幌の現役高校生という方もいらっしゃいました!

オーディションも、本番の撮影も、札幌から自腹の手弁当で来てくれたのです。
高校生が、函館で一人ぼっちで何日間も映画の撮影に参加。
しかも小林薫さんと南果歩さん夫婦の1人息子という役で、壊れかけた家族の絆にとまどい、つきはなし、けれども愛をさりげない形で見せるという、とても繊細な演技で我々の期待に応えていただきました。

彼は札幌の高校の演劇部で部長を務めています。
次の週末に、学校祭の中で、「海炭市叙景」をテーマにした展示を行います。
札幌近郊の方で行けるという方は、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

その市民キャストの信山紘希さんから、事務局長宛にいただいたメールを抜粋します。



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海炭市叙景の展示についてですが、非常に簡素ではありますが設置できる見込みです。いただいた新聞などを受付の所に展示します。
美しくうまくいくかはわかりませんが、場所と先生が許す限りのことをしたいと思っています。

北海道札幌清田高校の学校際の日時です。
「清田祭」という名前で、7月10日土曜日の10時から14時までが一般開放されています。
場所は札幌清田高校(札幌市清田区北野3条4丁目6-1)です。

演劇部は「Leaving School」 という阿部順さんという作家が書いた作品を上演します。
そちらの劇は、10時30分(開場は30分前)から一階奥の講堂で行われます。
展示はその講堂前の廊下で行う予定です。

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清田高校といえば、「炎の転校生」等の島田和彦さん(「喫茶ガラクタ」は実在するのですよね)や、サッカーのコンサドーレ札幌の西大伍選手(来年まではレンタル移籍中、妹の桜子さんは、コンサドールズとして毎年函館に来てくれていますよね)の出身校!

様々なジャンルの文化を担う方々を育てた学校なのですね。

信山さんの輝ける未来にエールを!


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2010年07月02日

今月後半に朗読イベント

小説「海炭市叙景」では、海での泳ぎとか、避暑地での涼しげな夏とか、この時期にぴったりな物語も収められています。

あえて真冬の物語を聞いてみたい、なんて思いもありますが、今月下旬に「海炭市叙景」朗読イベントがあります。
どの物語が選ばれるのでしょう。

「函館朗読紀行Vol.4 -2010- 海炭市叙景~佐藤泰志が描いた函館~」
2010年7月22日(木)
13:00開場
13:30開演
入場無料

会場:函館市中央図書館 視聴覚ホール

函館朗読奉仕会による、「海炭市叙景」の朗読です。
映画「海炭市叙景」製作実行委員会のメンバーも参加しております。

また、実行委員長と、事務局長も、イベント内で映画や佐藤泰志についてお話させていただきます。

平日の午後ですが、お時間が合えば、ぜひ。


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2010年07月01日

2010年の後半はピストルさんが幕開け

2010年の中間地点(折り返しという言葉は、まったくあてはまらない気がしております)を超える合図は、竹原ピストルさんが持ってきてくれたのです。

本日、函館でのライヴ。
会場にいるスタッフからの情報によると、開演を前にすごい人だかり。
「次の函館では『フィッシュ・オン』をぜひ」なんてお願いしながら、わたくし本日は会場に行けませんでした。

せめて、と思いFMいるかスタジオ外で、ラジオ出演後のピストルさんを待ち伏せ。
なんと、Tシャツに、ギター抱えたままで大急ぎで出てきました。
ライヴに間に合わせるっていう空気の中、ちょっとだけ会話。
それだけで、とても密度の濃いひとときだったのです。

坂道をためらいながら登っていくようなピストルさんの歌。
でも思い浮かぶのは、さっきも見せてもらった天真爛漫な笑顔なのです。

ああ、同じ夜空の下にいると思うだけで笑顔にさせてくれます。
次の再会もすぐですよね。

ラジオの出待ちでは、ピストルさんと一緒に造船所で働く男を演じた、市民キャストの方もイヤホンでラジオを聞きながら待ってらっしゃいました。
このあとの仕事の時間をギリギリまで気にしながら。

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