佐藤泰志

2016年04月22日

札幌で佐藤泰志展スタート!

2010年に「海炭市叙景」。
2014年に「そこのみにて光輝く」。
そして今年2016年に、「オーバー・フェンス」が映画作品として上映されます。
キャストも続々発表となっていますので、またあらためてご紹介しますね。
 
今年また作家・佐藤泰志にスポットライトが当たる!
これを機に知っていただく方も多いかと。
北海道の札幌市に行けるという方に、ぜひ足を運んでいただきたい展示会があります。
 
明日(4/23土曜)から約2ヶ月間、北海道立文学館(札幌市)で開催される「<青春の記憶 夢見る力>佐藤泰志の場所(トポス)」です!
 
函館市文学館と、道立文学館にある秘蔵資料がズラリ!です。
また、函館市民映画館シネマアイリスなどからも、映画撮影に使用した品々などの資料を提供しておりますっ!
期間中は佐藤泰志と親交が深かった福間健二さんの講演会(5/15日曜)など、様々な催しも予定されています。
 
会場に行ける、という方はぜひぜひご覧くださいませ。
 
 
 
北海道立文学館 特別展「<青春の記憶 夢見る力>佐藤泰志の場所(トポス)」
期間 : 2016.4.23(土)~6.19(日)
時間 : 9:30~17:00(入場は16:30までに) ※月曜休館
観覧料 : 一般500円、高校~大学250円、中学以下・65歳以上は無料
 
北海道立文学館 特別展HP
http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/special.html
 
道立文学館201604to06「佐藤泰志展」チラシ表
道立文学館201604to06「佐藤泰志展」チラシ裏





kaitanshi at 22:18|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2015年08月17日

海炭市で9月にふたつのイベント開催!


来月、海炭市に2人の海炭市民がやって来ます!

9/6(日)には「海炭市叙景」の音楽を作っていただいたジム・オルークさんが!
9/12(土)には佐藤泰志さんと深い深い親交があった事で知られる詩人・福間健二さんが!

その日その時間に海炭市(函館市)にいられるという方は、ぜひぜひ足をお運びくださいませ!



「坂田明 北海道Tour2015 番外編」
出演 : 坂田明、ジム・オルーク、山本達久

2015年9月6日(日) 開場19:00、開演19:30
チケット(1ドリンク付) 前売4,500円、当日5,000円
会場 : パブ・ザ・ビーツ[JR五稜郭駅前、コジマ×ビックカメラ函館店裏] 函館市亀田本町54-9
お問い合わせ : PLUS1 A.D. 電話0138-86-7014(10~19時、水曜定休)

サックスの坂田明さん、ドラムの山本達久さんとのライヴ!
ジム・オルークさんはギターかな、いやそれだけじゃない予感も。
お楽しみくださいませっ!

2-20150906JOatPTB




「平成27年度 函館市文学館講演会『佐藤泰志の文学』」
講師 : 詩人・映画監督 福間健二

2015年9月12日(土) 14:00
参加料 300円
会場 : 函館市芸術ホール・ギャラリー[五稜郭タワー向い、北海道立函館美術館となり] 函館市五稜郭町37-8
お問い合わせ : 函館市文学館 電話0138-22-9014(9~19時、9/7~8はお休み)

福間さんしか知らない佐藤泰志さんの話しも聞けるかも!
また、文学館では9/9(水)~11/15(日)のあいだ、企画コーナー「佐藤泰志没後25年に寄せて『佐藤泰志展』」も開催!ぜひぜひご覧ください!
※10/8(木)~10(土)は管内整理日のため休館です

2-20150912bungakukan




「オーバー・フェンス」の撮影が終了して早や1ヶ月ほど。
来年(2016年)秋に公開できるよう、鋭意編集作業が行われております。
こちらも、ぜひ、お楽しみに!






kaitanshi at 17:12|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2015年05月16日

佐藤泰志「オーバー・フェンス」映画化決定!市民キャストのオーディションも実施します!

大変ごぶさた・・・久しぶりの記事更新です。

さてさて、「そこのみにて光輝く」をまだまだあちこちで話題にしていただき、とても嬉しく光栄に思う日々です。
そんな中、「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続いて、「オーバー・フェンス」の映画化が決定しました!
 
やったー!
 
メガホンをとるのは山下敦弘監督!
これまでの作品といえば

どんてん生活
ばかのハコ船
リアリズムの宿
くりいむレモン
リンダ リンダ リンダ
松ヶ根乱射事件
ユメ十夜)※「第八夜」監督
天然コケッコー
マイ・バック・ページ
苦役列車
エアーズロック〜まさかの劇場版
ありふれたライブテープにFocus
もらとりあむタマ子
超能力研究部の3人
味園ユニバース

映画人から愛され、観客からは次回作が待たれ、もう大人気!
実は大阪芸大出身で、なんと「海炭市叙景」の熊切和嘉監督、「そこのみにて光輝く」の呉美保監督、みーんな大阪芸大なのです!
御本人いわく「タスキを受け取った」という状態。

ただいま発表できるスタッフは、撮影の近藤龍人さん!
「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」と、すべての撮影を担当していただく事になりました。
な、なんと近藤さんも大阪芸大なのです!

もう、姉妹都市になっちゃいましょうよ、ねえ。



「オーバー・フェンス」は現在だと、文庫で発売されている「黄金の服」で読むことができます。
未読の方、映画を見るまでストーリーは知りたくないという方のため、あらすじは言わずにおきますね。
佐藤泰志さんが東京で生活している時に、ある一時期に函館に戻って来ていた時の事が題材になっております。
映画はこの6~7月に撮影、来年の公開を予定しております!




そしてそして。
映画「オーバー・フェンス」函館オーディションを実施します!

これまでの2作品でもたくさんの出会いがあった、市民キャストのオーディションを今回も!
日程は5/30(土)~31(日)の2日間です。



募集概要

・男女とも4歳から70歳くらいまで。

・今年6月後半~7月後半の撮影期間中の内1日~数日に参加できる方 ※役によって日程は変わりますが、現時点でスケジュールは未定です。

5/3031の北海道函館市内でのオーディションに来ることが可能な方 ※交通費等は自己負担となります。

・履歴書と、全身と上半身の写真2枚を5/25()必着で郵送できる方 ※芝居経験の有無(経験がある方は詳しく)、オーディション日程で参加可能な時間帯、オーディションへの意気込みも記入下さい。




応募多数の場合は一次審査
(書類選考)の上、合格者のみ5/28()までにオーディション詳細をご連絡いたします。

メールでの連絡となりますが、メールアドレスがない方は電話などの連絡先を履歴書にご記入ください。





書類送付先

〒040-0011函館市本町22-11グリーンエステート1F シネマアイリス

「オーバー・フェンス」オーディション係


お問い合せ terao@cinemairis.com




締め切りまでかなり短期間となってしまい、申し訳ありません。
ぜひ大勢の方と出会えますように!



映画「オーバー・フェンス」の情報は、函館市民映画館シネマアイリスのツイッターやフェイスブックをチェックくださいませ。
作品公式ホームページが稼働するまでは、おそらく最も早く最新情報を発信するケースが多々ありそうです。

シネマアイリスTwitter
https://twitter.com/hkdiris

シネマアイリスFacebook
https://www.facebook.com/hkdiris


久しぶりの更新が長文すぎて失礼しました・・・。
これからも"ごくたまに"更新するかも、くらいのゆるーい状態になるかと思います。

あまり期待せず、末永くよろしくお願いいたします。

 


 


 


 




 



kaitanshi at 20:41|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2013年12月25日

函館(海炭)市で上映決定!

なんと!
函館市で!
海炭市で!

「海炭市叙景」を再び上映いたします!

函館市民映画館シネマアイリスにて、年明けの2014年1月4日(土)からです。
しかも1000円でご覧いただきますっ!

シネマアイリス上映スケジュール
http://www.cinemairis.com/film.htm

函館(海炭)市で撮影した、函館出身の佐藤泰志さんが作り上げた物語の映画化作品です。
劇場を出ても作品の風景が広がっています。

もう一度見たいという方も、初めて見るという方も。
ぜひぜひ、作品の世界に入り込んで見ていただければ幸いです。


4月に上映となる、同じく佐藤泰志さんの「そこのみにて光輝く」の映画化作品の前に、ぜひぜひぜひぜひご覧くださいませ!!!


DSC_3520


kaitanshi at 23:09|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2013年09月27日

明日(9/28)いよいよ全国にさきがけて「書くことの重さ」公開!

明日(9/28)に、ついにドキュメンタリー映画「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」が函館市民映画館シネマアイリスで先行上映されます!

12:55からの上映で、初日となる9/28(土)は舞台挨拶も!

作品内での再現シーンに出演した無名塾の
村上新悟さん(佐藤泰志役)
樋口泰子さん(選考会場の仲居役)

のお二人が登場!

10~15分くらいのトークのあと、本編上映になります。
函館で初日を見ることができるという方は、ぜひぜひ!


佐藤泰志を演じた村上さんは、こんな方
http://www.mumeijuku.net/prof/prof_murakami.html

そして樋口さんは、こんな方
http://www.mumeijuku.net/prof/prof_higuchi.html


当初ご登壇予定だった木爾チレンさんは、ひょっとしたらステージではなく会場のどこかでお会いできるかも。


楽しみにしております。

シネマアイリスなどの場所はこちら。
http://www.cinemairis.com/




kaitanshi at 11:34|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2013年08月31日

映画「そこのみにて光輝く」のあらたなキャスト発表!

久しぶりの更新です・・・毎日このブログをチェックしていただいている方が少なからずいらっしゃる事はわかっていつつ、更新できず申し訳ありません。

さて、ニュースです!

映画「そこのみにて光輝く」公式HPで、出演者の新たな発表がありました!


高橋和也さん
火野正平さん
伊佐山ひろ子さん
田村泰二郎さん


すでに発表されている綾野剛さん、池脇千鶴さん、菅田将暉さんが演じる登場人物に、深く関わる方々!


高橋和也さんは、映画「星に願いを。」でも函館に来ていただいております。
「星に~」では、実は「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」の映画化いいだしっぺである菅原和博(2作の製作実行委員会の)代表と、激しいバトルを演じていただいた事も!
http://www.bsr.jp/hoshi/cast_takahashi.htm
ほかにもTVドラマの撮影で、実は「そこのみ~」撮影の少し前に函館に来ていたり・・・なにかとご縁があります。




これから少しづつ発表される「そこのみにて光輝く」情報を、どうぞお待ちくださいませ!


映画「そこのみにて光輝く」公式HP

http://hikarikagayaku.jp/



kaitanshi at 01:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2013年05月23日

函館での試写会、函館でのオーディション


佐藤泰志関連の二つの映画のニュースが、次々に飛び込んできています!

稲塚秀孝監督の「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」は東京やロサンゼルスでの試写・映画祭出品を経て、本日(5/23)の夜はいよいよ函館での試写会が実施されます。

函館での撮影では、現地キャストも多数出演しました。
関わった方が集まっての試写会は、特別な雰囲気になりそう。
おそらく年内のうちに、函館での一般上映も実現します。

とても楽しみです!



そしてもうひとつの、呉美保監督の「そこのみにて光輝く」は、6/1に函館での現地キャストオーディションが行われます!
限定した年齢・性別ではなく、5~70歳の男女という幅広い範囲でオーディション応募を受け付けております。
「海炭市叙景」でも、現地オーディションに合格した小山燿さんが「海炭市叙景」に続き「鈴木先生(TVシリーズ、映画版とも)」に出演して、俳優としての道を歩み始める大きなきっかけとなりました。

我こそはというあなた、急ぎご応募ください(5/27書類必着)ませ!

詳細は、映画「そこのみにて光輝く」製作応援団HPの「お知らせ」をご確認ください。

映画「そこのみにて光輝く」製作応援団HP
http://www.cinemairis.com/sokonomi/



3年前の「海炭市叙景」オーディションは、こういう雰囲気でした。

CIMG5875


オーディションに合格して加瀬亮さんの息子役としてデビューした小山燿さん(右端)

チラシ用画像



佐藤泰志さんを中心として、今年も様々な事が動き出しています!






kaitanshi at 12:07|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2013年04月02日

佐藤泰志さんの、ふたつの映画


佐藤泰志さんに関するふたつの映画が大きく動き出しております。

稲塚秀孝監督による記録映画「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」は函館でも昨夏と今冬にロケが行われ、2月にクランク・アップ、3月に完成して東京で試写会が行われました。
このあとの一般上映のスケジュール決定が待ち遠しい日々です。

映画「海炭市叙景」でも雪がほしい場面で雪が舞い降りてきたり、1回だけのチャンスだったフェリーでの撮影で曇っていた空が一瞬晴れて海から見た海炭市を撮影できたり。
「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」撮影時にも、天候に恵まれた事が多々あったとの事。
それはクランクアップのその日にも。

稲塚監督によるクランクアップの日(2013年2月8日)のブログです。
http://ameblo.jp/nijyuu-hibaku/entry-11466601280.html


この作品に劇場で出会える日を、楽しみにしております。




そして、もうひとつ。

映画化に向けて準備を進めていた佐藤泰志さんの作品「そこのみにて光輝く」の、具体的なスケジュールが決まりました。
紆余曲折を経て、当初の予定から変更を余儀なくされた部分も多々ありましたが、ついにここまで漕ぎ着けました。

この6月から7月にかけて、函館でオールロケを敢行いたします!

監督は呉美保(お・みぽ)さん、「酒井家のしあわせ」「オカンの嫁入り」等の作品で知られている方。
登場人物それぞれの人間くさい部分をしっかり見つめる監督のあの眼差しが、「そこのみにて光輝く」の彼等をどう見つめるのか。
とっても楽しみです!


呉美保監督プロフィール
http://www.campkaz.jp/staff/kureMipo.html


映画「オカンの嫁入り」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=8Xoee-079Fw



そして脚本は高田亮さん。
加瀬亮さん(海炭市のガス屋若社長役)が出演した「婚前特急」や、この6月に全国公開となる吉田修一原作、大森立嗣監督(海炭市の加瀬亮さんの同級生役)による「さよなら渓谷」などでの脚本で大注目されております!
これから函館に来ていただき、最終的な脚本の完成に向けてあちこち歩いていただきます。
それによって脚本が更にどう変わっていくのか、興味が尽きません。


映画「婚前特急」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=xzyy1E4y9pY



「海炭市叙景」は冬から春の時期の撮影でしたが、今回は夏の函館での撮影となり、来年の公開を予定しています。
こちらも楽しみにしております!!!


昨年、函館を訪れた時の呉監督です。
呉美保監督






kaitanshi at 20:19|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2012年04月26日

4月26日は佐藤泰志さん63歳の誕生日です

本日、4月26日は佐藤泰志さんの63回目の誕生日です。

個人的には2009年のはじめに「海炭市叙景」の映画化プロジェクトに関わってから、ここまでの3年間でぐっと存在感が増し続けています。
まるで何十年も前から見つめ続けていたかのように。

それまでは、同級生の方々が熱心に活動して、函館が生んだ素晴らしい作家のことを伝え続けている・・・というイメージで佐藤泰志さんの事を知っていました。

いまは、少し大げさかもしれませんが、日本全国のあちこちから作品について語っている言葉が届き続けているのです。
その熱に、こちらが感化され続けています。
まさに今の時代の作家であり、ひょっとしたら早すぎた作品群だったのかとすら思います。


「そこのみにて光輝く」を映画にしようと、少しづつ、しかし大きな歩幅で動いております。
泰志さんは、どう思うかな。
そして、まだこの作品に出会っていない人たちに、どんな風に届くかな。

と考えております。


「海炭市叙景」では冬から春先にかけての函館の季節感が映し出されました。
「そこのみにて光輝く」は夏の函館をフィルムに収めようと思っております。

30代後半の時期に発表され、亡くなる前年に発刊された「そこのみにて光輝く」の映画製作。
見守っていただければ幸いです。




「本当は、殴られながら、この程度の力なら、いつでも、腕の一本ぐらい、簡単にへし折ってやることもできる、と思っていた。
その後で、すべてが新しくはじまったのだ。」

(「そこのみにて光輝く」 / 佐藤泰志)



DSCF3063






kaitanshi at 13:07|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2012年01月15日

再び映画を作ります


今朝の北海道新聞の第3社会面に記事が掲載されました。
佐藤泰志「そこのみにて光輝く」を映画化という話題です。

われわれ「映画『海炭市叙景』製作実行委員会」の製作実行委員長である菅原和博が、昨年末に取材を受けました。


結果から言いますと、「映画化される」のではなく、映画化に向けて動いております!
映画になるよう鋭意調整中!


ただ、現時点ではスタッフ・キャストの決定どころか、脚本すらもなく。
すべてはこれからです。

計画としては、この夏に函館など道南圏(北海道の南の地域のことです)で撮影をしたいと思っております。
脚本が完成しないとなんとも言えませんが、その予定ですすめます。
そして2013年に上映。


このスケジュールに沿うべく、動き始めた・・・というのが現在の状況です。
まあ、1年繰り越しって事も、更にって事も、様々なことがあるかも。





映画にしようとしているのは、佐藤泰志「そこのみにて光輝く」です。
主人公が出会った青年、そしてその姉。
海の近くに立つ彼らの家や、夏の町を舞台にしての物語です。

小説は河出書房新社から文庫本として発売中です。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309410739

また、クレイン社から発売されている「佐藤泰志作品集」にも、前半となる第1部が収められています。
http://www.cranebook.net/archives/post-2.html


文中に「函館」の文字は出てきませんが、地形など明らかに佐藤泰志の故郷である函館をモデルにしています。

「海炭市叙景」の季節とは逆の、真夏の物語です。
佐藤泰志作品は夏を舞台にしたものの方が多いのです。
その函館の夏をフィルムにおさめたいな、と思っております。





監督を始め、スタッフ・キャストの決定はまだこれから。

昨日スケジュールが埋まってしまっていた方が、明日には大逆転で参加可能に・・・なんて事も不思議ではない世界です。
いまのところの予定は未定、すべての可能性はゼロではありません。

詳細が決まり次第、随時お伝えしていきますね。





映画「そこのみにて光輝く」が製作され、上映されるよう進んでまいります。
ご注目いただければ幸い。
そして応援いただければ、こんなに嬉しい事はありません。

末長く。
よろしくお願いいたします。





「誰かが追いかけてくる足音が聞こえた。
拓児だろうと思った。
振返ると千夏だったので、まぶしかった。
大急ぎで追いかけて来たのだろう。
花柄のブラウスのボタンをはめながら、草の中に入って来る。
達夫は、外へ一歩出た時から、拓児の家を見捨てるように歩いて来た、と思った。」

(そこのみにて光輝く / 佐藤泰志)

CIMG4131




kaitanshi at 20:13|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2011年11月08日

佐藤泰志の人生を映画化!


なんと!
佐藤泰志の生涯をたどる映画の製作が進められているとの事!

立ち上がったのは、映画「二重被爆~語り部・山口彊(やまぐちつとむ)の遺言」を監督した、稲塚秀孝さんです。

「二重被爆~語り部・山口彊」公式HP
http://www.hibaku2.com/

「二重被爆~語り部・山口彊」公式blog
http://ameblo.jp/nijyuu-hibaku/



稲塚さんは、北海道の苫小牧市出身。
佐藤泰志の「市街戦の中のジャズメン」が有島青少年文学賞の優秀賞に選ばれた時に、1歳下の高校2年で入選していたのだそうです。


手紙のやり取りはあっても、面識はなく。
数年前からドキュメンタリーの構想を練っていたそうです。


来年の秋に完成作品を見られるかも!


楽しみにしておりますっ!



DSC_0588




kaitanshi at 20:55|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年09月01日

突き動かされて生まれた言葉

「海炭市叙景」パネル展では、佐藤泰志の若かりし頃の文章も読むことができます。
本日、地元函館のケーブルテレビに取材していただきました。
高校生の時に書いた、ベトナム戦争に突き動かされた文章をじっと見入っていたのが印象的でした。
同世代の周りの仲間たちとは、あきらかに違う視点と感性から書かれた言葉が綴られております。

夢を語って、嘲笑されたりした経験はありませんか?
早熟で珠玉の才能・佐藤泰志の立ち位置は、それが故の孤独だったのかも。

時間をかけて読めば読むほど、彼の言葉が身体の深い底のほうで響いてくる感覚に気づかされました。


847515b2.jpg







at 22:44|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年08月25日

世代の違い

小さな子供と接しているとき、自分が子供の頃に接した大人はいわゆる"大人"の振る舞いだったと気付きます。。
今の自分は子供に近い目線で接しているような気がします。

どちらの方が良い・・・という話ではなく。

上の世代は「早く大人になりたい」度が僕らより強かったのか。
そうならざるをえない社会環境だったのか。

自分と近い世代は「子供のまま大人になった」気分が大きいような気も。
責任を取りたがらないのは、まさしくそういう事かと。

佐藤泰志は「青春小説」の作家と、よく聞きます。
確かに代表作と言われるものの多くは、若者が主人公である事が多いかも。
しかし「海炭市叙景」は、青春の後でなかなかうまくいかない人生を送っている年齢の登場人物が多いのです。

どんな想いを重ねて書いたのだろう。
齢相応というだけでは、すべての理由になっていない感じがしております。


あの少年は、格好良く海に飛び込むことができただろうか。


e4179acb.jpg









at 21:49|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年08月05日

函館の夏

小説「海炭市叙景」の18番目の短編『しずかな若者』の舞台は、7月下旬の海炭市です。
ここで作品は未完となりましたが、続いていればその後の季節が描かれていたはず。

8月の海炭市はどんなだったろうか。

「きみの鳥はうたえる」「移動動物園」など、夏の出来事を描いた作品は数多くあります。
「そこのみにて光り輝く」は、おそらく函館をイメージしているのではないかと。
湿度の高い夏ではなく、道南の気候を切り取っているように感じます。

昨日あたりから青空が広がり、やっと夏を実感。
「そこのみにて?」のような暑さの中、海に頭からもぐってみたいものです。

北海道出身の熊切監督だからこそ、セミがうるさいくらい鳴いてたり、もやっとぼーっとしてしまう表情だったりという定番の暑さではない、海炭市の夏をフィルムに収めてくれると期待がふくらんでおります。

函館の夏がやっとはじまり、色々な思いがかけめぐりはじめております。



a71077f9.jpg
















at 22:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年07月29日

佐藤泰志を知っている

あちらこちらで映画製作をしているという話をしていると、生前の佐藤泰志さんを知っている方に出会うことがよくあります。

いいなと思うのは、賛否両論で「ああ、まあいいんじゃない」的な反応がほとんどない事です。
描き出す世界を絶賛する方、酔っ払いで迷惑ばかりかけてて嫌いだったという方、どちらも美化していない素直な印象を教えていただいたと感じております。

そして今日お会いしたのは小・中学校で同級生だったという方。
成績がよくて女にモテて、あんなやつ大嫌いだ。
と話していただきました。

世界のクロサワは正面きってけなしにくい雰囲気があります。
ピカソの絵がよくわからんと言って見たりも。

それに比べたら佐藤泰志評のなんと幅ひろい事か!
しかも作品と関係ない部分まで、様々な話が聞けるのです。
そんな人間性を考えながら作品を読むのは、何か違う気がしてますが。

そういった幅ひろい目線が、映画になった「海炭市叙景」も自由な解釈で受け入れてもらえると思っております。

「異なる人物がひとりのキャラクターになって、しかも話にとけこんでる!」
「この人物はこんな行動を取るはずがない」
「イメージにぴったりの配役だ」
「イメージとぜんぜんちがう」

いろんな感想を受け止めながら、50年も100年も色あせない作品になりますように。
長ーい目で見守ってくださいませ。


c75ce606.jpg

















at 01:41|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年07月25日

全国から応援と注目をいただきはじめました

普段はチラシを配ったり、ポスターを貼るお願いをしたり、知人に「映画を函館で作るのだ!」と話したりしてます。
実行委のメンバーが、それぞれ色々な方向に発信しているので、気がついたらものすごく広い範囲に我々の活動が伝わっております。

取材で取り上げていただいたり、活動を知った方が自分の場所から発信してくれたり。

感謝です!!!!!

そしてこの行動は、日々広がっているのです。
受け取った方は「佐藤泰志」「映画製作」「熊切監督」「函館」もう色んなポイントに反応していただいてます。

ブログなどで紹介していただける事も多く、これまた大感謝です。

東京に住んでいる方の、長い時間をかけてつながったエピソードを語っていただいたブログをご紹介します。

中村惠一の落合雑記帳2009-6-4


皆様の想いを受け取って、上映初日まで更にがんばります。




2a1a4c90.jpg














at 19:14|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック