スタッフ
2009年09月04日
2009年08月15日
産業道路と電車道路
函館は歩いてこそ街の魅力がわかると常々感じています。
「海炭市叙景」の主人公は街そのもの。
熊切監督が来函した際に車であちこち移動しましたら。
そしたら「全国チェーンの建物が多いと、どこの街に来てるのかわからなくなる事が多い」とおっしゃってました。
そして繁華街の裏通りなど、ふだん撮影隊がロケしないような場所へ、次々と足を運んでいたのです。
小説「海炭市叙景」には電車の運転手や、産業道路を車で走り続ける夫婦が登場します。
函館の街は、車道の真ん中を路面電車が走ります。
路面電車の終点「湯の川」からは、車の行き来が激しい産業道路が大きな半円を描いて延びています。
小説では電車や車に乗った視点で、街の個性を映し出しています。
それは、電車の速すぎない慎重なスピードだったり。
産業道路を探し物を求めてひた走る疾走感だったり。
歩いている時にはわからない見方で街を見てるのですね。
映画なら、さらに他の角度からも街を見る視線を取り入れられるかもしれません。

「海炭市叙景」の主人公は街そのもの。
熊切監督が来函した際に車であちこち移動しましたら。
そしたら「全国チェーンの建物が多いと、どこの街に来てるのかわからなくなる事が多い」とおっしゃってました。
そして繁華街の裏通りなど、ふだん撮影隊がロケしないような場所へ、次々と足を運んでいたのです。
小説「海炭市叙景」には電車の運転手や、産業道路を車で走り続ける夫婦が登場します。
函館の街は、車道の真ん中を路面電車が走ります。
路面電車の終点「湯の川」からは、車の行き来が激しい産業道路が大きな半円を描いて延びています。
小説では電車や車に乗った視点で、街の個性を映し出しています。
それは、電車の速すぎない慎重なスピードだったり。
産業道路を探し物を求めてひた走る疾走感だったり。
歩いている時にはわからない見方で街を見てるのですね。
映画なら、さらに他の角度からも街を見る視線を取り入れられるかもしれません。

2009年07月31日
脚本家・宇治田隆史さんに会いたい
映画「海炭市叙景」の脚本を書いていただいてます。
函館にはまだ一度も来たことがないそうです。
それでも第一稿の脚本からは、風の音や雪の匂いが感じられるのです。
実際に函館の土の上でお会いしたいものです。
より物語が函館の空気の匂いや湿度や音や色や。
様々な要素を質感を感じていただけるのかと思っております。
熊切監督とのコンビで作った「ノン子36歳(家事手伝い)」では、セリフには出さずに「ごめんね、さよなら」と表現するシーンがあります。
※ここからはネタバレです。「ノン子」を未見で、これから見る予定の方は3行ほど飛ばして読んでくださいませ。
その前にも同じしぐさを一度しているのですが、相手は気付かずに素直な笑顔を見せるのです。
そしてその後で気がつく別れ・・・。
このシーンには完全にノックアウトされてしまいました。
ああ、宇治田さんはどんな方なのだろう。
函館という名の海炭市でお待ちしております。

函館にはまだ一度も来たことがないそうです。
それでも第一稿の脚本からは、風の音や雪の匂いが感じられるのです。
実際に函館の土の上でお会いしたいものです。
より物語が函館の空気の匂いや湿度や音や色や。
様々な要素を質感を感じていただけるのかと思っております。
熊切監督とのコンビで作った「ノン子36歳(家事手伝い)」では、セリフには出さずに「ごめんね、さよなら」と表現するシーンがあります。
※ここからはネタバレです。「ノン子」を未見で、これから見る予定の方は3行ほど飛ばして読んでくださいませ。
その前にも同じしぐさを一度しているのですが、相手は気付かずに素直な笑顔を見せるのです。
そしてその後で気がつく別れ・・・。
このシーンには完全にノックアウトされてしまいました。
ああ、宇治田さんはどんな方なのだろう。
函館という名の海炭市でお待ちしております。

2009年07月30日
目の前の出来事をフレームに切り取るという事
最近、同じ場所で同じものをカメラで撮影したのに、こうも出来上がった画像は違うものかと思い知らされる事が多々あります。
その瞬間をいかに予測するかとか、どういう角度でカメラを構えるかとか、一緒にフレームに入るべきものは何なのかとか。
これはもう、ただただセンスの違いが真っ先にあるのかと。
初心者だとか、カメラの性能うんぬんとかは全く違うのです。
もう、憧れのような目線で別な方が撮影した写真を見ております。
「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人さんは、どんな風に撮影現場でひらめくのだろう。
熊切・近藤コンビへのインタビュー(「ノン子36歳(家事手伝い)」での内容です)をどうぞ。
熊切和嘉(映画監督)・近藤龍人(キャメラマン)インタビュー

その瞬間をいかに予測するかとか、どういう角度でカメラを構えるかとか、一緒にフレームに入るべきものは何なのかとか。
これはもう、ただただセンスの違いが真っ先にあるのかと。
初心者だとか、カメラの性能うんぬんとかは全く違うのです。
もう、憧れのような目線で別な方が撮影した写真を見ております。
「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人さんは、どんな風に撮影現場でひらめくのだろう。
熊切・近藤コンビへのインタビュー(「ノン子36歳(家事手伝い)」での内容です)をどうぞ。
熊切和嘉(映画監督)・近藤龍人(キャメラマン)インタビュー

2009年07月27日
光の芸術
音楽にも絵画にも小説にもなくって、映画や写真でダイレクトにメッセージを伝えるもののひとつが「光」です。
そういえば5月に4日間だけ撮影したあの時も、顔を出したばかりの朝日が照らす光景とか、水に映る光とか、夕暮れの日が沈んでしまう直前とか。
様々な光を撮影しました。
どんな風にフィルムに切り取られたのだろう。
そして「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人(こんどう・りゅうと)さんが撮影した映画「ウルトラミラクルラブストーリー」が上映中!
見てきました。
「こういう才能がいるのか」と、監督の感性にほれぼれ。
そしてカメラに見つめられた光がとても美しいのです。
日没寸前の柔らかな光とか、森の中の優しい木漏れ日とか、物干し竿のロープ(?)に反射する光とか。
子供たちのナチュラルすぎる輝きと共に、深く印象付けられました。
ああ、海炭市にそそぐ光はどんな輝きなのでしょう。

そういえば5月に4日間だけ撮影したあの時も、顔を出したばかりの朝日が照らす光景とか、水に映る光とか、夕暮れの日が沈んでしまう直前とか。
様々な光を撮影しました。
どんな風にフィルムに切り取られたのだろう。
そして「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人(こんどう・りゅうと)さんが撮影した映画「ウルトラミラクルラブストーリー」が上映中!
見てきました。
「こういう才能がいるのか」と、監督の感性にほれぼれ。
そしてカメラに見つめられた光がとても美しいのです。
日没寸前の柔らかな光とか、森の中の優しい木漏れ日とか、物干し竿のロープ(?)に反射する光とか。
子供たちのナチュラルすぎる輝きと共に、深く印象付けられました。
ああ、海炭市にそそぐ光はどんな輝きなのでしょう。
