2011年11月29日
来週火曜日(12/6)に佐藤泰志を語るイベント開催
気がつけば2011年もあと1ヶ月ほどです。
去年の今頃は、函館での先行上映がスタートしたばかりの頃。
連日の大勢のお客様の姿に、ただただ感涙でした。
そして、今。
1週間後となる来週の火曜日(12/6)に、函館市文学館で佐藤泰志イベント開催です!
主催は我々ではなく、函館市文学館の主催による講演会。
佐藤泰志が函館を描いた作品の数々を紹介、その時代の函館の人々の様子も語るという内容です。
講師は、我らが「映画『海炭市叙景』製作実行委員会」の事務局長であり、映画では電車の運転手としてセリフのないシーンでもそのたたずまいで饒舌に語りかけてきたあの方!
平日夜ですが、12/6(火)18:30から、函館でのイベントに参加できるという方は、ぜひ!
函館市文学館主催
平成23年度 第5回文学の夕べ 「佐藤泰志の作品に見る函館の街」
日時 : 2011年12月6日(火) 18:30~
会場 : 函館市文学館 (北海道函館市 末広町22-5)
入場無料 ※電話で事前に参加申し込みをして下さい(電話0138-22-9014)
講師 : 西堀滋樹 (文芸同人誌「路上」編集人、映画「海炭市叙景」製作実行委員会 事務局長)
イベント詳細はこちら
http://www.zaidan-hakodate.com/bungakukan/download/yuube5.pdf
対岸の町を行きかう連絡船が出てきたり。
海峡に突き出た山があったり。
地名は出さなくても、あきらかに函館だとわかる描写が多くの作品に登場し、息づいています。
さらに深く、その世界をご堪能くださいませ。
私も、はじめて純粋に一人の観客としてイベントを楽しむ事ができると、待ち遠しい想いになっております。
「五月になると海峡中をイルカが跳ぶ。
魚雷みたいに鉛色に光って、七、八頭で群れを作って、四千トンの連絡船めがけて何回も何回もジャンプしながら近づいてくる。
海峡中のあっちこっちにイルカの群れがいくつもいくつも見える。
何百頭とイルカが跳ぶんだ。
腕でイルカが跳ぶ格好を作りながら達夫は、椅子に凭れている道子に話した。」
(移動動物園 / 佐藤泰志)
先日のDVD発売記念イベントでお披露目した、実行委メンバー中野三博による渾身の作品「シネマニラ映画祭のトロフィーを持った佐藤泰志像」です。