谷村美月さんと函館足跡その12

2011年06月12日

足跡その11

「限界以上にがんばっているのだから、更にがんばれなんて言わないで」
という状況が3ヶ月以上に渡り続いている。
そういう方が、まだまだとても大勢いるのだと感じております。

「大丈夫」という言葉。
この中には「人」という文字が3人いるのですって。
あなたと、わたしと、そして他にも同じものを一緒に乗り越える人がいるのです。

あなたが「大丈夫」という言葉をかけられた時に、うなずいてくれますように。







そして。
映画を作ろうという準備委員会のあと、1ヶ月もたたないうちに2回目の集まりが実現しました。

「第1回 映画『海炭市叙景』制作実行委員会 発足会議」として。


2009年2月13日。
前回の準備委員会と同じく、雨の日でした。


映画は作る。
そのために、何をすべきか。
何をしなければいけないか。


函館出身の作家・佐藤泰志のことを知らない市民が多い。その方たちにどう認知させてゆくのか?

「海炭市叙景」という小説をどのようにして目に触れさせ、そして手に取らせて読んでもらうか?


2年半たった今は、驚くほど「佐藤泰志」や「海炭市叙景」という言葉をあちこちで目に耳にいたします。
しかし、あの時は佐藤泰志という地元出身の作家の存在も、まして「海炭市叙景」の読み方すらもほとんど知られていないに等しい状況だったのです。


ここをクリアしなければ、映画を作るための資金を市民からの募金でまかなうなんて事は、夢のまた夢です。

資金集めの方法と並行して、「地元での映画化気運の盛り上げ」のためにできる事を全員で考えました。




「その眼を見た時、すっかり僕はあの子にのぼせてしまった。
笑われそうだけど、スクリーンであの子を見た時、僕が感じたのは、世界、という言葉だった。
それは中学生の僕が一度も思ったことのない言葉だ。
今日、切手を買ったあと、もう一度、この海炭市で、セカイを見る。」

(一滴のあこがれ from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)





そして昨日のクイズの答えです!

「わんこそば」でした。
ワンコがそばにいてくれないと、ね。


さて次っ!

本日のクイズです。

「映画のために、東京から大量の衣装が海炭市に運び込まれました。
その中で、一番いい服は、どんなの?」


答えは明日のブログにて!

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kaitanshi at 22:18│TrackBack(0)mixiチェック 足跡 

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