2011年05月31日
来週は「大きなハードルと小さなハードル」の文庫発売
避難場所を考えるとき。
地震や火事ならばグラウンドなどの広い場所が候補かと思います。
しかし津波は、高い場所を考えなければいけません。
建物の屋上がハシゴでないと行けなかったり。
日中でも屋上へのドアにはカギがかかっていたり。
特に、小さな子供が避難する事も想定して準備しないといけません。
日本全国の小学校でも、屋上への階段を設置するように動いているところも出始めているそうです。
来週の火曜日6/7には、「大きなハードルと小さなハードル」が文庫化されて発売となります!
とりあえずの佐藤泰志祭りのゴールとなります。
2007年10月にクレイン社から「佐藤泰志作品集」が出版され。
「海炭市叙景」映画化の決定後に、少しづつ佐藤泰志の存在が最注目され。
2010年10月に「海炭市叙景」が文庫となり。
2011年4月に「移動動物園」と「そこのみにて光り輝く」が文庫となり。
2011年5月に「黄金の服」と「きみの鳥はうたえる」が文庫となり、初期の作品を収めた「もうひとつの朝」が出版され。
そして来月に、「大きなハードルと小さなハードル」が文庫化され書店に並びます。
函館でも、「配本がないので注文いただいた後に取り寄せになります」・・・なんて事がないように祈っております。
本を作って販売するという事は、たとえ地元作家でも出版元から配本されない事もあるのだと、今回はじめて知りました。
函館市の、海炭市の市民はぜひ買いたいという想いの方が多いと思います。
ぜひ、各書店に配本くださいませ。
その「大きなハードルと小さなハードル」は、6/7(火)に書店に並ぶようです。
北海道も週末には来るかな?
収められている中で、クレイン社からの「佐藤泰志作品集」では表題作の「大きなハードルと小さなハードル」、「納屋のように広い心」はすでにお読みいただけます。
いわゆる「秀雄もの」と呼ばれる、主人公である秀雄とその家族の物語。
そしてその他の短編が収められています。
未来への光を感じる短編が多い印象です。
ぜひ、未読の方は感じていただきたいと思っております。
「プレハブに入りかけた時、だしぬけに夜の底で鳥が啼いた。
幼稚園の鳥だ。
けたたましくたて続けに啼く。
キンケイかギンケイだろう。
俺は正直な人間じゃない。
再び鳥が啼く。
声が夜にたちのぼり、夜気を震わす。
『馬鹿な鳥』という酔った女の声がした。」
(夜、鳥たちが啼く from 「大きなハードルと小さなハードル」 / 佐藤泰志)
そして昨日のクイズの正解です。
「ラッキー」でした。
鍵は英語で「Key(キー)」ですものね。
それでは今日のクイズ!
「制服の帽子がなぜか小さめなのはどんな職業?」
答えは明日のブログにて。