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2011年02月18日

仕事についての物語、家族についての物語


「海炭市叙景」は仕事についての物語。
「海炭市叙景」は家族についての物語。

決して”疲弊する地方都市”としての側面だけではなく様々なテーマを、受け取った方それぞれに感じていただいています。

それは、佐藤泰志の他の作品についても言えること。

クレイン社の「佐藤泰志作品集」には、そんな小説やエッセイが詰め込まれています。


小説は続々と文庫化が実現し、この春は佐藤泰志作品が大いに注目を集めそうな予感です。
しかし、エッセイはおそらく「佐藤泰志作品集」以外では、いまのところ触れるのが難しそう。


言葉を選び抜く作家だからこそ、短いエッセイでのひときわ輝く存在感が際立ちます。



「大学入学のために上京した僕は、時々両親の職業を尋ねられ、いささかの誇りを持って闇米のかつぎ屋だ、と答えたものだが、一体いつの話しをしているのだとあきれたような顔をされるのが落ちで、自分でうんざりすることがしばしばあった。

 多くの人にとっては、戦後はその表面において跡形もなくなったということであり、両親の過酷な労働を中心とする僕の家族には生活の次元で持続しているのだと了解した。
 だから僕は戦後民主主義も高度経済成長もうさん臭く思うばかりで、だまされやしないよという気持ちが今でも強い。」

(エッセイ「青函連絡船のこと」 / 佐藤泰志)



3・12 撮影25日目19

















kaitanshi at 22:25│TrackBack(0)mixiチェック

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