メイキング映像の第2弾です文庫、映画賞、トークショー、デジタル上映

2011年01月12日

佐藤泰志の作品が、また文庫化されます!

速報です!
佐藤泰志の作品「移動動物園」の文庫化が決定しました!

1977年に発表され、第9回新潮新人賞候補作に選ばれて文壇デビューとなった記念碑的作品です。

幼稚園や保育園にマイクロバスで出向いて、様々な動物達とのふれあいの時間を作る移動動物園スタッフの物語。
達夫と道子という魅力的な若者と、移動動物園の園長、右の耳はぴちぴちで左の耳は70歳という青木など、目が離せない登場人物たちが繰り広げる夏の日の出来事を綴っています。
愛しくも不思議な小さな動物の生命力、いきなり現れる不条理、ほろ苦い喪失・・・。
発表時は28歳だった佐藤泰志の、みずみずしい感性を味わってくださいませ。


連絡船でイルカの群れを渡ったら故郷、という達夫。
この単行本は、佐藤泰志が亡くなった4ヵ月後に刊行されました。
「空の青み」、そしてあの「水晶の腕」を一緒に収録して。

4月に発売を予定している今回の文庫本も、同じラインナップになるでしょうか。
そうなってくれるといいな。


ひとあし先に文庫化された「海炭市叙景」は、想像を遥かに超える反響を呼んでおります。
この日曜日には、朝日新聞で”売れている本”として紹介していただけるかもしれません。
http://book.asahi.com/paper/next.html

発表から34年後に文庫化される事となった「移動動物園」も、多くの方に何かを届けますように。

 


「鳥の重さって曖昧ね、摑まえどころのない感じよ、と道子がインコをのせた腕をまっすぐ伸ばしていった。
 腕のうぶ毛が輝いているようだった。
 バミュウダにはきかえた道子の剥きだしになったふくらはぎも、覚えたての言葉を喋ろうとしてひっきりなしに咽喉をならし続けるインコをのせた腕もすべすべして見えた。
 本当に鳥の重さって曖昧ね、と道子がまたいった。」

 (移動動物園 / 佐藤泰志)

 

CIMG6299

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



kaitanshi at 20:30│TrackBack(0)mixiチェック

トラックバックURL

メイキング映像の第2弾です文庫、映画賞、トークショー、デジタル上映