海炭市の初日の出それぞれの関わり方で成り立っています

2011年01月02日

映画のために選ばれた5編プラスアルファ

年末年始のあわただしい中を、映画館に足を運んでいただけた方が大勢いらっしゃるようです、誠にありがとうございます。

佐藤泰志が構想を練っていた36のストーリーのうち、18編が我々に残されました。
映画ではそのうちの5編を再構成しています。


「まだ若い廃墟」(第一章1)
「ネコを抱いた婆さん」(第二章3)
「黒い森」(第二章6)
「裂けた爪」(第一章4)
「裸足」(第一章8)


いちばん最初に熊切監督がピックアップしたのは4編。
それを受けた脚本の宇治田さんが5編を編みなおして台本を作り上げました。

この中には、他のストーリーも導入されています。
小説では「まだ若い廃墟」のすぐ後に来る「青い空の下の海」。
そして、比較的つらく重いストーリーが多い中で、とても静かに穏やかに幸福な時間を待ちわびる「週末」などがそうです。

「青い空の下の海」では、音を効果的に使って(使わないで?)ある瞬間を表現しています。
「週末」の主人公となる電車の運転手は、佐藤泰志と高校時代や卒業後のある時間を一緒に過ごした同級生であり、当実行委員会の牽引役でもある西堀事務局長が演じています。


およそ、小説や映画にはならなそうな題材も、丁寧に人間を観察し描いている佐藤泰志のストーリーテラーとしての魅力。

映画と小説で、別々に味わっていただければ幸いです。

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kaitanshi at 21:12│TrackBack(0)mixiチェック

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