文庫本が早くも重版になりそう実行委メンバー、小林一輝さんの誕生日

2010年10月13日

川本三郎さんの視線

文庫版解説を、川本三郎さんに新たに書いていただきました。


”興味深いのは、佐藤泰志がそれぞれの人間をつねに仕事との関わりで描き出していること。
現代の小説で、これだけ数多くの職業の状況を丁寧に描き出している作品は珍しい。
人間が生きるとは、職業に就き、日々、その仕事をこなしてゆくことだという地道な思いが佐藤泰志にはある。”

 

思い起こせば昨年の10月に、「海炭市叙景」映画化を盛り上げるため、川本さんに函館で講演会を開いていただいてから1年がたちました。

”年齢も職業もばらばらな登場人物。それぞれの1日もしくは何日かを描いていながら、それまでの人生がにじみ出ているのが実にうまい。”

”物語が自分自身や身近な人・ものに終始する近景と、政治的な問題を語る国などの目線になる遠景があるが、『海炭市叙景』は町を描く中景であり、日本の文学にとって新しい発見だった。”

”海が見える街に住んでいる人は、近景だけでなく遠くを見る目線がある。”


佐藤泰志と「海炭市叙景」にそそがれる視線は、ほんとうに様々な角度からのものと感じます。
また、じっくりとお話しを聞きたいなと思うのです。



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kaitanshi at 21:04│TrackBack(0)mixiチェック

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