「海洋都市」と「海炭市」川本三郎さんの視線

2010年10月12日

文庫本が早くも重版になりそう

映画の原作という新たなポジションも付随する事になった、小説「海炭市叙景」の文庫本が大好評です。
ありがとうございます!

函館では、文芸誌で週に10冊の販売があれば店のランキング入りというところが多い状況で、予約だけで軽々とその状況を上回るお店が続出のようです。
あちこちでそうなのですが、とりわけ函館では、最初の納品数が多いにもかかわらず、追加注文が続々と出されているみたい!

あっと驚くクライマックスはありません。
なんてこったの大どんでん返しもありません。
映画になった本作も、ハリウッド大作を見慣れている方にとっては、「オチはどうなったの?」という展開かも。

それなのに、ああそれなのに。
読後の感想に「そうそう、この登場人物たちのこれからは、皆さんに思いを馳せていただきたいのです」という気持ちに応えていただいたものが大量に寄せられて感激なのです!

おそらく11月以降は、「間もなく公開」という状況で皆様のもとに様々な「海炭市叙景」の話題が届けられるかと。
12月の東京など全国での公開以降はなおさら。

その時には、すでに文庫の初版は売り切れとなっているかも!
ああっ!
なにかすごく、舞い上がっております。

もちろん「なんか、よくわからない」ってご感想もいただきます。
しかし、とても多くの方に受け入れられ、様々な想いがそれぞれの体の中に湧き上がっていると感じられるのがとても嬉しいのです。

ぜひ、海炭市で暮らす人々の気持ちが、何かを届けますように。
小説でも、映画でも、その事が伝わるようにと、日々願いながら活動していきます。


20100221撮影6日目81


















kaitanshi at 23:58│TrackBack(0)mixiチェック

トラックバックURL

「海洋都市」と「海炭市」川本三郎さんの視線