低予算をカバーするさようなら、ではなく「いってらっしゃい」

2010年07月09日

函館と札幌の短い距離感

7/10(土)は札幌清田高校の文化祭で、市民キャストによる「海炭市叙景」コーナー展示の日です。

そして。
まもなく函館から札幌に居を移すスタッフの送別会を行います。

そして。
札幌在住で、映画PRを広範囲に行っている実行委メンバーと、初めてお会いしてちょうど1年になるのです。

「佐藤泰志」をキーワードに、インターネットで知り合い、札幌周辺でひとりチラシ配りをしていただけるという展開にまでなりました。
これはチラシを郵送して「それじゃ、よろしく」ではいけないな、という状況です。
実際にお会いしてお礼を言うべく、映画の協力呼びかけチラシ500枚を携えて札幌に向かいました。

その後、正式に実行委メンバーとなり、これまでさまざまな事を一緒に考え、行動してきました。
もう10年来の友のような気持ちでいさせてもらってますが、気づくとやっと1年という歳月だったのです。

函館から札幌まで、片道250kmくらい。
我々にとっては、すぐお隣ってくらいの距離です。

もうすぐ函館から、札幌チームに1人合流します。
とても楽しいことになりそうな予感がひしひし。
ぜひ暖かく迎え入れてあげてくださいませ。


お会いした当時、彼女がインターネットで記した日記です。
本人や登場人物の了解を得て、採録いたします。





・・・・・




映画化決定『海炭市叙景』  2009年07月09日03:42


昨日は、マイミク○○さんが、函館から車で職場を訪ねてくださった。
函館出身の作家、佐藤泰志の『海炭市叙景』2010年映画化にあたり、制作費の協力、募金を呼びかけるチラシを携えて、だ。

ベタな言い方をすれば佐藤泰志は私の青春の作家だ。

後年、まさか自分が所属することになるとは思いもよらない図書館の閲覧席で、読後のショックから立ち上がれずにいたのは、『新潮』1983年6月号に掲載された「水晶の腕」のせい。

第89回、芥川賞候補作にもなったこの小説のタイトルの意味を、「硬質な水晶だけれど明日には砕け散るかもしれないという危うさも合わせ持つ自分の手腕だ」と解する者と、「いや、これは単純に労働の喜びの比喩だよ」と主張する者と…。
私は大真面目に青春を議論した世代なのだ。答えの在る無しに関わらず。

それから幾年月…。
かつては最新号ゆえに閲覧させて貰っていた同じ雑誌を、今はバック・ナンバーも読みたいという客の要望に応じて書庫から私が出してくるというこの不思議…。
ある意味私は提供する側になったのだった。

というわけで、佐藤泰志の作品を世に知らしめるため、まずは琴似のフリースペース&カフェAMICAのノンちゃんに逢いにゆく。
映画の成功から絶版になっている著作の復刊へもっていきたいのだと私の『海炭市叙景』との関わり方を話し、美味しい料理を食べさせて貰い、チラシを託す。カウンター席にいた常連さんにも「私の佐藤泰志」を語ってしまう。

ノンちゃんにはコミュニティFM局への繋ぎもお願いする。
開局当初は、ノンちゃんはここの放送局で働いており、私は図書館が休館の月曜の番組で絵本の読み語りのボランティアをしていたのだ。

AMICAを出た足で、今度は地元の名物書店、くすみ書房さんへ向かう。(注:現在は厚別に移転しているそうです)

ここは『なぜだ売れない文庫フェア』を成功させて、全国の書店業界、学校図書館、公共図書館から注目されている本屋さんだ。 (店の地下には『ソクラテスのカフェ』という古本も売るカフェがあり、こちらはくすみさんの奥様が采配。)

私はくすみ書房さんの企画される講演を愉しみにしてきた。
伊藤遊、朝倉かすみ、豊崎由美…(敬称略)。
中には打ち上げに参加させていただいた講演会もある。
閉店間際の売り場の隅で、店主、くすみさんは私の話に熱心に耳を傾けてくださり、チラシは『ソクラテスのカフェ』に置かせていただけることになった。





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佐藤泰志への愛をひしひしと感じます。
上映までもう一息。

末永くよろしくお願いします。


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kaitanshi at 21:12│TrackBack(0)mixiチェック

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