2011年07月

2011年07月31日

足跡その29~理想どおりの兄妹


小学生の兄妹を探し、実行委メンバーがそれぞれ顔写真つきの資料を持ち寄りました。
とても急なお願いをしつつも、数組の候補が見つかったのです!

中には「うちは女の姉妹だけど、姉の方は男の子っぽくショートカットにしてもいいわよ」なんて有難い申し出もあり。

みなさま、その節はありがとうございました。


そして東京に急いで資料を送り、撮影に来ていただく兄妹を決定しました。
ほぼぴったりの年齢、実際に兄妹、そして急なスケジュールも参加可能だったのです。


そして撮影の初日。
更にお願いをしてしまいました。
長靴とカッパを持参してきてほしい、と。

そしたらなんと、カッパがなくってわざわざ購入してから撮影場所に来てくれたのです。
ああ、こちらでご用意すべきところを・・・ただただ感謝。


さあ、準備はすべて整い、撮影スタートです。
撮影機材はコンパクトな8mmカメラのみ。

あとから聞いたら、熊切監督はまったく会った事がない一般市民の兄妹との撮影に、どう成立させようか悩みに悩んでいたそうです。


しかし。
撮影は意外な展開となりました。




「空気は澄みきっている。
 土曜日で、客はそう多くはない。
 芝生はみごとに育ち、ここにいるかぎり、のどかな風景だった。」

( 夢みる力 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志 )




(続く)





そして、昨日のクイズの答えです。

「耕運機(幸運・機)」でした。



さあすぐに次っ!


またまた乗り物シリーズ!
「タイガーナインって何のこと?」

答えは次回のブログにてっ!


後姿




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2011年07月30日

足跡その28~小学生の兄と妹を探せ!


ゴライアスクレーンがなくなる前にっ!
そのために大急ぎで撮影です。
最も必要なのは。

出演者でした。


「まだ若い廃墟」に登場する兄と妹。
2人の小学生時代をフィルムに収めます。

その2人を探すのが最大で最優先の課題でした。
撮影日までわずか10日ほど・・・。
条件は「12才くらいに見える男の子、6才くらいに見える女の子」です。
とりあえずオーディションなどの余裕もなく、まずは実行委メンバーの知人・友人からぴったりの兄妹がいないか調査したのです。


5/23の撮影に向けて、5/12にメーリングリストで送信されたのは、こんな文章でした。



「さてさて。
撮影がいよいよはじまりますね。
1日でも早いほうが良いと思い、お尋ねします。

撮影は23(土)からの4日間で、最初の土日に子役の撮影の予定です。
子役は東京から連れてくるわけにも行かず、函館で探しております。
12才くらいに見える男子と、6才くらいに見える女子。
23~24の日中に撮影できる方で、できればほんとの兄妹(セリフなしですが、仲良く遊ぶシーンなどありそう。初対面でカメラの前で自然にふるまえて、ある程度似た顔立ちなら他人でもOKです)。

心当たりの子供がいたら、ぜひ教えてくださいませ。
なんたって10日後の撮影なので、フル回転で探しております。

なにとぞなにとぞ。
よろしくお願いします。」



そして、大捜索が始まりました。






「厭よ、払い戻してきてちょうだい、わたしも歩いておりるわ。
 兄は首を振った。
 あいかわらず目に温かい笑みを浮かべ、大丈夫だ、としっかりした声で答えた。」

 (まだ若い廃墟 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)





そして、昨日のクイズの答えです。

「家庭科(勝て、イカ!)」でした。


さあすぐに次っ!


「農業で使う機械の中で、一番ハッピーなのはどれ?」

答えは次回のブログにてっ!


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2011年07月29日

あがた森魚&寺脇研at海炭市は次の火曜


緊急決定!

あがた森魚さんのライヴが海炭市で開かれます!

しかも!
ゲストに寺脇研さんをお迎えしての緊急開催!



「あがた森魚 たったいまライブ」

日時 : 2011年8月2日(火) 19:00開場 19:30開演
料金 : 1,500円(ドリンク別)
会場 : むげん空間 小春日和(北海道函館市 八幡町18-18
http://www.8space.info/

主催 : ソウルピクニック
協力 : 函館港イルミナシオン映画祭実行委員会
お問い合わせ : Tel.0138-22-2954(赤帽子屋)、Tel.0138-65-3208(船橋)



コピーが”原田芳雄先輩に捧ぐライヴあんどトーク”なのです。
緊急決定だった訳も納得というもの。

あまりに急だったため、あがたさんHPにもまだ情報掲載されておりません。
会場の小春日和ブログはこちら
http://ameblo.jp/koharu-biyori2008/entry-10967889976.html



会場のオーナーをはじめ、イベントスタッフは海炭市メンバーがズラリ!
あがたさんも寺脇さんも、完成前から映画「海炭市叙景」に愛を注いでいただき、イルミナシオン映画祭での対談もしていただいたのです。

きっと海炭市トークもあるのではないかと期待してしまいます。



行けるという方は、ぜひぜひ!







そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「肩車」でした。


さあっ。
次っ!


「函館を侵略するイカール星人があらわれたっ!
 なのにイカール星人を応援している人たちが学校の中にいるぞ。
 さて、この人たちは何の授業中?」

答えは次回のブログにてっ。

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足跡その27~ゴライアスを映像に残す


2009年4月末のバル街イベントが終わり、次は6月の岡崎武志さんイベントの準備・・・のつもりでした。
しかし予定は大きく変更!


脚本ができあがる前に。
函館の海に浮かぶ象徴のひとつ、ゴライアスクレーンを映像におさめる事を決めていました。

赤と白のカラーリングによる、造船のためのクレーンです。
長く潮風にさらされ、大きな地震などが来たら大変危険な状況。

解体されることが決まっていて、その前にその姿を撮影し、映画の中にずっと残したいと思ったのです。


その年2009年は、函館開港150周年の記念すべき年。
おそらく夏の記念イベント前に取り壊す事はないだろう・・・と予想していました。


だが、しかし。

5月末に解体することが決定。
台本も、出演者も決まっていない中、風景だけでも撮影するべきか悩みました。
いずれにせよ残された時間はほとんどありません。
5月末までに行動しなければ、クレーンはフィルムに残らないのです。


登場人物が子供の頃に。
楽しかった思い出と共にゴライアスクレーンがあった・・・という設定での撮影をする事に決めました。

ひょっとしたら「まったく顔が映らないかも」という条件の下、大急ぎで出演者となる子役探しを始めたのです。




(続く)




そして前回のクイズの答えです!

「ダンサー(段差)」でした。



さあ次いってみようっ!


「2人でないと乗れない車ってなーんだ?」

答えは次回のプログにてっ。

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2011年07月28日

足跡その26~2009春のバル街


あっという間に迎えたイベント当日。
担当を分担して行動しました。

・午前中の物品搬入
・会場飾り付け
・パネル搬入
・楽器搬入
・音響搬入
・それらの終了後の片付け

「午前だけなら」「夕方5時まで」「6時の仕事終了後に合流」
色々な事情のメンバーを、パズルのように配置しながら機能させております。



イベント中の役割も色々。

・全体進行
・会場窓口
・ステージイベント窓口
・趣意書配付
・募金受付
・図書販売
・お客様誘導、会場整理
・マスコミ取材対応
・記録撮影
・ステージ司会
・演奏
・落語


最初は、盛り上がってるように見せるために、実行委メンバーもお客様として客席に座った方がいいか?
なんて言ってたのですが、ふたを開けてみるとそんな心配は杞憂だったとわかりました。

協力していただいた皆様のお力にも感謝!

朗読は、実行委メンバーの生演奏をBGMに、地元のテレビ&ラジオ放送局の方に読み上げてもらいました。
音楽ステージでも、市内のジャズファン・クラシックファンには超有名な方々に、代わるがわる演奏してもらえました。
映画「海炭市叙景」に曲を提供していただいたノー・ルーム・プロジェクトにも出演していただき、お祭り男ぶりを遺憾なく発揮していただいたのです。

みんなすごかった!


その後は何組かにわかれつつ、飲み歩きイベント「バル街」を楽しみながら、チラシ配布宣伝隊となって夜の街に繰り出しました。


・・・まさに備忘録という感じですみません。
何かの参考になる方がいらっしゃれば幸い。
です。






「切手のカタログと、これまで少しづつ集めてきた数少ないコレクションを眺めて、デパートが開く十時までの二時間近くを過ごした。
 カタログを見るだけで、幸福な気分になった。
 様々な思いがふくらむ。」

( 一滴のあこがれ from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志 )






(続く)





そして、昨日のクイズの答えです。

「アイスクリーム」でした。
だって、乳製品(New製品)ですものね。


さあすぐに次っ!


「階段が大好きな人の職業は?」

答えは次回のブログにてっ!


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2011年07月26日

函館でのアンコール上映決定!


11月初旬のDVD発売を前に。
函館でのアンコール上映が決定しました!

やった!


素晴らしいDVD再生設備で見たとしても、やはり劇場とは違うものになります。

それは物理的な違いのほか。

スクリーンの質感だったり、あの映画館ならではのイスだったり、同じ空間で見ている見知らぬ人たちの空気感だったり、「さあ、見るぞ」と上映時刻に合わせて到着するまでの時間の過ごし方だったり。


なにより。
この映画は、映画館で見ることを前提に撮影されているのですから。



アンコール上映は、函館のシネマアイリスにて。
8/6(土)~19(金)の2週間の予定です。
料金はなんと1,000円!

シネマアイリス
http://www.cinemairis.com/



夏の海炭市で、真冬の海炭市をご覧くださいませ。






そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「ニンジン」でした。


さあさあっ。次っ!

「暑いなあ。冷蔵庫を探してみよう。
おっ、水ようかん、アイスクリーム、冷奴がある。
さて、この中で一番新しいのはどーれだ?」

答えは次回のブログにてっ!

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2011年07月25日

足跡その25~イベント準備の日々


「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映と、監督&プロデューサーのトークショーが終わって。
正確にはその前から次のイベントの準備の日々となりました。

2週間後に開催となる函館恒例イベント「バル街」でのアピール。
その2ヵ月後に実施する、書評家・岡崎武志さんによる講演会。



まずは「バル街」の準備です。

イベントの拠点となる「まちづくりセンター」の一画を使用させてもらえることになりました。
そこで何をやろうか。

・「海炭市叙景」の文章をピックアップして作る紹介パネルの展示
・作品の朗読会
・やはり音でイベントのお客様の気を惹くために音楽コンサート

実行委メンバーには落語家(三遊亭のご一門なのです!)もいるので、落語もプログラムに取り入れました。
終了後はメンバーが参加店を飲み歩きながらチラシ配布という、楽しい任務もあり。


会場で更に行なうのは、募金受付のポスター・チラシの貼り付けや配布。
「佐藤泰志作品集」の販売(厚く重い本ですが、食べ飲みイベントのお客様対象にも関わらず完売したのです!)。



それぞれ担当を振り分け、準備に追われながら。
あっという間に当日を迎えました。




「人生はそうあるべきだ。
 たとえそれがわずかばかりであっても、陽の照る場所に少しでも近くにいることが肝心だ。」

 ( 衛生的生活 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)




そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「池」でした。
埋め立ててなくなっちゃうと、目的地に行けない(池ない)のですから、ね。


すぐに次っ!


「肌色といいますが、日本人は海外から見ると黄色に見えるみたい。
さて、赤い肌といえば何人?」

答えは次回のブログにてっ!

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足跡その24~監督との最初の対話


2009年4月4日に「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映と、監督&プロデューサーの舞台挨拶を行ないました。

とりあえず、函館で企画して資金も集め、東京の映画製作チームを呼び寄せて映画を作るというのは、あまり例のない映画の作り方だ・・・というのは理解しました。
通常は東京で企画され、資金が集められ、ロケ地として函館が選ばれる・・・その撮影に地元が協力するという事がほとんどなのです。

函館で企画し。
監督候補にも直接打診し。
おおまかな計画を作成し。
そして実現させるためにスペシャリストを集める。


トークショーでは、20年前に亡くなった作家の作品を、しかも地元をイメージした作品を地元の人たちが映画化しようと立ち上がったことの意義も語られました。

質疑応答では、この映画化の展望や監督の想い、たったいま見たばかりの「ノン子36歳(家事手伝い)」をはじめとする熊切作品が持つ”人間の狂気”は「海炭市叙景」でも表現されるのか?などたくさんの質問が出されました。


また、終了後の打ち上げでは作られている初稿台本の話にもなり、18話の中からどのストーリーが映画にピックアップされようとしているかも初めて明かされたのです。


熊切監督が海炭市民として、仲間として一緒に過ごした、最初の夜でした。




「夜が少しづつ明けはじめた。
 それまでお喋りに花を咲かせていた男や女が窓辺に行き、わたしたちもその中にまぎれこんだ。
 薄っすらと青味がかった海の彼方が徐々にあわいオレンジ色に染まり、雪で塗りこめられた街の輪郭が次第に鮮明な姿をあらわした。」

( まだ若い廃墟 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)





さてっ。
前回のクイズの答えです。

「ボクサー(僕さあ)」でした。


まあまあ。
すぐに次っ!


「湖と沼と池がありました。
埋め立てて道を作らなければならないのですが、やめた方がよさそうなのはどれ?」


答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月23日

思いのままに



そう思ったのだから、行動すればいいのに。
と、自分の行動力のなさを後から嘆くことは往々にしてあるもの。

つい1ヶ月ほど前にも。
開催中の函館競馬に関して当ブログにかきました。

臥牛山特別というレース。
函館山は牛が横になっているように見えることから、臥牛山(がぎゅうざん)と呼ばれています。
海炭市にちなんで「買い単4」。
なので4枠の単賞を買ってみたいなと思ったのです。

結局は仕事で行けなかったのですが。


6/26の函館競馬12レース「臥牛山特別」は、11頭での争い。
我が4枠のリッツィースターは11番という最低人気でした。
オッズは、なんと129.5倍。

つまり100円ぶん買って、1位でゴールしたら12,950円という人気のなさ。


そしてっ。


リッツィースターは2位を体半分リードしての堂々の1着!
おおおっ!

詳しい結果はこちら。
http://db.keibalab.jp/race/201106260212/


1,000円買ってたら12万円か・・・なんて、やっぱり思っちゃうものですね。


なにか、「海炭市叙景」という映画、人気は高いとは言えないかもしれないけれど、この後に何かが起こるかもって気持ちにさせてもらっております。


多くの方に見ていただき、何かが伝えられたら良いな、という気持ちです。




そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「放課後」でした。


さあっ次っ!


「会話してても自分の事ばかりしゃべりたがる人の職業は?」


答えは次回のブログにてっ!

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村上淳さん、お誕生日おめでとうございます


7/23は、村上淳さんのお誕生日です!
おめでとうございます!

「海炭市叙景」では、三浦誠己さんが森谷文子さんに連れられて入った、スナックのカウンターにいた男を演じていただきました。
小説でも映画台本でもスーツ姿の男という役柄でしたが、実際の撮影ではもっとラフなスタイル、

この3人以外はすべて地元の市民キャストという中、村上さんはその市民キャストとの芝居で、テイクのたびにまったく違うアドリブのアプローチをしたのです。


なにせ相手は素人。
にも関わらず確信犯的なアドリブは、まわりのキャストの緊張感も高めて、一触即発の空気を作り出しました。

相手を信用しているからこそ。
短時間で、その信用に足る役者だと見抜いたのだ、とそう思っております。


台本上でも、実際に完成した映画でも、緊迫のクライマックスとなりました。




誕生日の7/23(土)は、最新作「極道兵器」の初日舞台挨拶なのですね。
http://www.sushi-typhoon.com/jp/matsuri/lineup/yakuza_weapon/index.html
東京・銀座のシネパトスで15:00から。

そして。
ユーストリームで、15:30からのsushi-typhoon中継でインタビュー出演の予定もあります!
http://www.ustream.tv/channel/sushi-typhoon?lang=ja_JP

このsushi-typhoonは、日本発の海外向け映画レーベルなのです!


銀座に行ける、もしくは土曜15:30以降にパソコンでユーストを見られるという方は、ぜひぜひ。


村上淳さん、お誕生日おめでとうございます!




そして。
前回のクイズの答えです。

「消防士」でした。
なんたって”ノン子36歳(家事手伝い・・・火事の手伝い!)”ですものね。


さあっ次っ!


「授業が全部終わったら、どこからかカゴが出てきた!
さて、どんなカゴ?」

答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月21日

足跡その23~舞台挨拶の準備


2009年4月に、我々が実施するイベント第1弾として、監督とプロデューサーを招いてのトークショーを開催しました。
熊切監督の当時の最新作「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映との組み合わせです。



はからずも、その直前に発表された「映画芸術」誌の2008日本映画ベストテン&ワーストテンで、「ノン子36歳(家事手伝い)」がベスト1に選ばれたのです!
これには体中の血が沸騰するかと思うくらい興奮させられました。

実行委員長が声をかけた相手が、その熊切監督だったという先見性に「さすが!」と思い。
でもあとから聞いたら「実は『ノン子』はその時まだ見てなかったんだけど、話してたら映画観が信頼できて」なんて話でした。



ああ!
その時に「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」が大好き・・・なんて話しになっていなかったら、この映画製作はまったく違ったものになっていたかも。

世の中の、ほんのちょっとした出会いの瞬間は、やはり面白いですね。
映画や小説や音楽で語られるストーリーは、ほとんどが出会いや発見や人とのつながりに関するものだ・・・とあらためて感じ、確信した次第です。



そして。
ほとんどの実行委メンバーの、熊切監督との初めての対話。
その後に何度も繰り返されることになる対話、その第1回がついに実現することになります。




「男がジャンパーのポケットから煙草を取り出し、一本を自分でくわえ、もう一本出して晴夫の唇にフィルターを押しこんだ。
 晴夫は軽く頷くように頭を下げた。
 男がライターをすって、手でかこみ、近づけてきた。
 晴夫は火に顔を持っていった。」

( 裂けた爪 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志 )




(続く)




そしてっ。
前回のクイズの答えです。

逆立ちすると「庭(ニワ)がワニになっちゃうから!」でした。

おおっこわーい。


さあ、すぐに次っ!


「36歳のノン子さんは、色んな事に無気力で、毎日をなんとなく過ごしてました。
でも、そんな彼女をとても頼もしく思っていた人たちが!
それは、どんな職業の人たちでしょう?」

答えは次回のブログにてっ!

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2011年07月20日

足跡その22~3ヶ月で状況把握


2年前の春に正式に実行委員会をスタートさせました。

4月から6月までを第1期とし、その3ヶ月間でどこまでできるのか。
我々の力や周囲の反応、どれだけ展開させられるかを見据えて、それ以降の計画を練るのです。



最初の3ヶ月で実施するイベント案はこうでした。

・「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映会と監督の舞台挨拶
・4月中旬の函館の人気イベント「バル街」でのアピール
・書評家の岡崎武志さんによる講演会
・「海炭市叙景」のパネル展、朗読会、コンサートなどと組み合わせるイベントの模索


この他のチラシ・ポスターなどによるアピール、知人親類へのアピール、個人のブログやHPなどでのアピール。
3ヶ月で、1,000万円のうちのどこまで集められるか。
文字通り、1分1秒たりとも無駄にできない、各自のアイディアと全体の守備範囲を問われる日々のはじまりでした。





「計画倒れだという非難も持ち上がっている。
 もっともだ。
 そううまい具合いにたくさんの工場が誘致されたら、彼はヒヨッコどもに混って毎朝訓練校で体操などしなくてすむし、来春、原発に行く必要もない。」

(まっとうな男 from「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)





(続く)





そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「冷静(れい星)」でした。



さて、次っ!

「家の外では逆立ちしないでね、って頼まれました。
したら大変な事になるって。
さて、それはどんな事?」

答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月19日

あがた森魚さん、あの場所での最終ライヴ


”流しのゴロー”こと、あがた森魚さんがユーストリームでライヴを生中継する番組「Qpola Purple Hz(きゅうぽらぱあぷるへいず)」の次の放送は7/24(日)です。

ものすごく味わい深いライヴ会場である「川口元郷芝川鋳造」からの放送は、今回が最終回となるのですって。

埼玉県川口市でのライヴに行けるという方。
次の日曜にパソコンなどで生中継を見られるという方。

ぜひぜひお楽しみくださいませ。



月刊TV『Qpola Purple Hz』(USTREAM)第7回 (芝川鋳造・最終回)
「ジャニーギター 川口元郷芝川鋳造編#7」
http://www.ustream.tv/channel/qpolapurplehztv

日時 : 7月24日(日)19:00放送開始予定
出演 : あがた森魚
場所 : 川口 芝川鋳造(埼玉県川口市 元郷1丁目2-23)
 (埼玉高速鉄道線「川口元郷駅」2番出口より徒歩1分)
 (JR「川口駅」東口よりバス[3番のりば:舎人団地行き]にて5分「川口元郷駅」下車、2番出口より徒歩1分)

※今回のUSTREAM放送は、収録と生放送を織り交ぜてお届けします
※生放送は「芝川鋳造」からお届けします

   
問い合わせ:qpolapurplehz@gmail.com
(芝川鋳造株式会社は会場をお借りしているだけなので、芝川鋳造株式会社への電話の問い合わせなどはご遠慮ください。)




完全生中継ではなく、事前収録したものと織り交ぜての番組のようです。
なにか色々と仕掛けがあるのかも?

ご期待くださいませ。






そして。
前回のクイズの答えです。

「大使館(タイ4館)」でした。


さあ次っ!


「どんな展開になっても落ち着いて対処できる!
ひょっとして異星人か、というくらい。
そうなんです。さて、その人はなんという星から来たのでしょう?」

答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月18日

いよいよニューヨークで上映!


今朝はサッカー全日本女子チームのワールドカップ決勝の中継にクギヅケになってました。
先制されても追いつき、また突き放されても追いつき。
圧倒的な王者である相手のアメリカ代表がだんだん疲弊していく様子は、まったくもって個人的な目線ながら「あしたのジョー」の最終戦と重なる想いだったのです。

接触プレイが多いスポーツにありがちな、悪質なファウルがまったく見受けられなかったフェアプレーも、試合を最後まで集中して見る事ができ、かつ終了後にさわやかな想いを感じさせてもらえる大きな要因でした(日本にレッドカードが出ましたが、ケガをさせてやろうという意図はまったく感じられませんでした)。
このさわやかさは、日本が負けたとしても同じだったと思います。


そして。


そのアメリカで「海炭市叙景」が上映されます!

「ジャパン・カッツ」という、毎年開催されている日本映画を集めたイベントです。
7/19の18:30から「海炭市叙景」が上映となります。
http://www.japansociety.org/event_detail?eid=586d7702


時差を考えると、今はサマータイムなので13時間差で計算して。
日本時間の7/20(水)の朝7:30の上映です。


アメリカ・ニューヨークで、30作以上の日本映画が上映されるこの映画祭にて「海炭市叙景」を選んでくれた方にどんな受け止め方をしていただけるか。


とても楽しみです。




そしてっ!
前回のクイズの答えです。

「発掘(はっ靴)」でした。


さて次っ!


「なでしこが世界一になった!
 お祝いしようとタイのおかしら付を4匹分も用意しメンバーを待っているのはどこ?」


答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月17日

月曜22時に南果歩さん出演ドラマがスタート!

小山燿君が出演した「鈴木先生」が最終回を迎えてしまい、月曜の夜10時をさみしく感じていました。

そしたら!
同じテレビ東京系で同じ時間帯に、南果歩さんが出演するドラマがスタートします!
わかってらっしゃる!
素晴らしいキャスティング!

そのドラマは「IS アイエス」です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/is/


体と心の性別が違う・・・という状況は近年よく聞きます。
しかしIS(インターセクシャル)は体のつくりが男性か女性か判別しがたい状況。

その主人公・福田沙紀さんの母親を演じるのが南果歩さんです。


明日が初回オンエア!

「鈴木先生」はセンセーショナルな内容でした。
この「IS アイエス」も、真剣に向き合うべき内容のようです。


期待してしまいます!


明日の月曜にオンエアとなる地域のみなさま。
ぜひ、ご覧くださいませ。




そして!
前回のクイズの答えです。

「コットン」と音がしたんですね。


はいはい、すぐに次っ!

「古代の遺物を探し出すぞ!
そんな時にはいていく靴は何?」


答えは次回のブログにてっ!

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2011年07月16日

川本さんと岡崎さんのイベントは次の金曜!


川本三郎さんと岡崎武志さんによるトークショーは、いよいよ来週金曜日の開催!


佐藤泰志 連続刊行記念 川本三郎氏×岡崎武志氏トークショー
「今、佐藤泰志文学を語ろう」


出演
川本三郎氏(評論家)
岡崎武志氏(書評家)


日時 : 2011年7月22日(金) 18:30~20:00(開場18:00)
場所 : 東京道書店 神田神保町店6階(〒101-0051東京都千代田区神田神保町1丁目17)
※JR線御茶ノ水駅より徒歩8分、地下鉄半蔵門線もしくは都営線の神保町駅より徒歩3分

参加費500円(要予約)


ご予約・お問い合わせ
Tel.03-3291-5181
メール tokyodosyoten@nifty.com


ご予約は上記の電話かメールに、件名「佐藤泰志イベント希望」・お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。
※イベント当日と前日は、お電話のみにてお問合せください。

告知HP
http://tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=1068#more-1068




お二人とも佐藤泰志の作品を高く評価していただき。
それぞれ函館で映画化のための講演会に出演していただきました。


どうやら岡崎さんは、「川本さんがフリーになって初期の、レアな雑誌の記事」も持参してくれるらしい。

okatakeの日記(2011,7,5)
http://d.hatena.ne.jp/okatake/20110705




次の金曜に東京・神田に行けるという方は。
定員になっていないかお問い合わせの上、ぜひこの貴重なイベントを目撃してくださいませ。




そして。
前回のクイスの答えです。

「へんとうせん(返答せん)」でした。


ふむふむ。
さっ、次っ!


「布がひらひらと床に落ちました。
音が鳴らないはずが、少しだけ音がしました。
さて、これはどんな布?」

うーん、ややキビしいダジャレかな。
答えは次回のブログにてっ!

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2011年07月15日

札幌でアンコール上映決定!

アンコール上映決定です!
北海道・札幌市のシアターキノにて!

10/8(土)~14(金)の1週間です。

なんと。
初日となる10/8(土)には、熊切監督の舞台挨拶も予定されております!


「海炭市叙景」DVDの発売が11/4の予定なので。
その直前に銀幕で見ることが出来るチャンスなのです!


札幌で見ることが出来るという皆様。
あと3ヶ月ほど。
楽しみにお待ちくださいませ。


シアターキノHP(まだアンコール上映の情報はアップされていないようです)
http://theaterkino.net/





そしてっ。
前回のクイズの答えです。

「薬屋さん(”くすり”屋さん)」でした。


さあ次っ!

「お医者さんが診察しながら『うわー、はれてますね。痛いでしょ?』と問いかけても、まったく返事をしてくれません。
さてこの人は、どこがはれてるのでしょう?」


答えは次回のブログにてっ!

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2011年07月14日

足跡その21~監督とプロデューサーを招いてのトークショー決定


2009年4月早々に、監督とプロデューサーによるトークショーを函館で開催する事としました。

監督は最新作「ノン子36歳(家事手伝い)」が高い評価を受け、前年12月の「函館港イルミナシオン映画祭」に主演の坂井真紀さんとゲスト出演した熊切和嘉さんです。
その時に「海炭市叙景」の映画化構想のお話しをさせていただき、すぐに文学館で「佐藤泰志作品集」を購入し、読破し、この無謀ともいえる企画に賛同していただいたのです。

プロデューサーの1人となった越川道夫さんとのトークショーは、4/4に設定しました。

函館に来ていただき、地元のTVやラジオの取材も受けていただき、まだシナリオも出来上がっていませんがロケハンも行なうスケジュールを組んでいます。


外せないのは冒頭の「まだ若い廃墟」だ、という点では一致していたので、炭鉱を造船所に置き換えることをイメージしてのロケハンを行ないました。

2泊3日で、なるべく多くの事ができるように。
何の準備をしていいかもわかっていない状況でしたが、想像できる限りのことを考え、足りないことは何かを考えながら当日を迎えたのです。




「忠夫は、腰と手首のスナップを利かせて速い球を投げた。
 いい音をたてて、球はグローブに吸い込まれた。
 自分で決めたのなら、それでいい。
 明日、俺は女房とデパートへ行く。
 元気な子供が産れるように階段を繰り返し降りる。」

(大事な事 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)





(続く)




そして。
前回のクイズの答えです。

「ミ」でした。

ド、シ、ラ、ソファの下ですものね。
忘れた頃にやってくるドレミのクイズでした。


さて、次っ!


「いつでもちょこっと微笑んでいるお店は、何屋さん?」


答えは次回のブログにてっ。

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2011年07月13日

足跡その20~幅広い世代が集った


ある一定額の協賛をいただいた方には、映画作りの夢を一緒に実感していただくための「映画製作通信」を定期的に郵送する事に決めました。

お金を出していただき、あとは完成作品を待ちわびるのではなく。
今、ここまで来ている・・・という事をその都度感じていただきたいと思ったのです。


そのパイロット版という位置づけとなった「実行委員会便り 映画『海炭市叙景』通信」は、2009年3月9日付けで発行されています。
これは完全に実行委メンバー向けの内容でした。

このあと3月~4月の活動予定。
8月までの大まかな予定。
そして現時点での実行委メンバーの名簿。



まだ顔と名前が一致しない我々。
名簿にも、一度もお会いしていない方がズラリと並んでいました。

職業だけ見ても、自営業、社長、公務員、サラリーマン、マスコミ関連、芸術家、政治家、落語家、弁護士、主婦、文芸誌の同人、そして佐藤泰志の古くからの友人・知人。

面白いことになるな、という予感がすでにあったのです。



目的も全く同じではなく。
「佐藤泰志の復活につなげたい」
「映画を作りたい」
「函館の街のためになると感じた」


結局は仲間はどんどん増え、クランクインの頃には、高校生から60代まで幅広い世代の集まりとなりました。





「でも、この『違い』『差異』がひとつの目標に向かって集結すると、これはすごい力になるはずです。
 年代や職業が固まりがちな組織が多い中、今回の実行委員会のこの顔ぶれの多彩さは素晴らしいものです。
 函館におけるひとつの活動モデルになるかもしれません。
 これから、多くの困難もあるかもしれませんが、みなさんがこの実行委員会に加わろうと思った時のその志・夢を忘れずにいれば、困難はきっと乗り越えられる!」

(実行委員会便り 映画「海炭市叙景」通信(2009,3,9発行) より)





(続く)




そして、前回のクイズの答えです。

大きな竜もイビキをかいて寝てるので「竜宮城(竜グーじょう)」でした。


はいはい、すぐに次にいきましょっ。



「あらら、ソファの下に入ったまま、どうしても取れないものがあるぞ。
さて、なーんだ?」

答えは次回のブログにてっ。

P1030541川本三郎講演会




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2011年07月12日

足跡その19 ~チラシ作製


映画製作資金を集めるための募金の準備は、知らないことだらけでした。

まっさきに準備するものとして。

・領収書
・出金伝票
・元帳
・金銭出納帳
・ゴム印
・振込払込書(印字サービスのもの)
・朱肉
・黒スタンプ
・代表名の三文判

そして募金のための告知チラシとポスターです。

チラシはA3を真ん中から折るデザインで1万枚。
ポスターはA2で100枚。


結局はポスターは足りなすぎ。
チラシも内容を少し変えたバージョンで更に作製するという状況になりました。

ですよね。
1ヶ所に10~20枚だと、あっという間に「もうなくなっちゃったよ」となる枚数ですし。
平均で50枚の設置としたら200ヶ所への設置・・・函館以外の場所にもお願いするとしたら、圧倒的に少ないのです。



自分たちがやろうとしている事と、実際の対象となる人数・場所の規模が、やっと実感できた瞬間でした。



「左手の源兵衛町には老舗の蕎麦屋や和菓子屋や薬局がある。
 そのどれも、この数年で店構えが新しくなった。
 市が近隣の町村と合併をはじめた頃からだ。
 街はふくらんだ。」

(週末 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)




そして。
前回のクイズの答えです。

「うっとり(鳥)」でした。


へへへ。


さあ、次っ!


「大きな生き物が、海の中でイビキをかいて寝ているぞ。
 さて、それはどーこだ?」

答えは次回のブログにてっ。

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足跡その18


まずは映画作りの活動を知ってもらうために。
お金をかけずに伝える方法を考えました。

新聞紙上でのエッセイもそのひとつ。

北海道新聞の夕刊に別刷りとして、函館を含む渡島(おしま)地方と、お隣の檜山(ひやま、桧山とも書きます)地方のみ配達される「みなみ風」に連載を持っていたメンバーが複数おりました。


同人誌の編集人の立場から執筆していた当実行委の事務局長・西堀滋樹が2009年3月に寄せたエッセイを、少し抜粋してみます。
この時は”100年に一度といわれる大不況と雇用不安”で、”支援をお願いすることの心苦しさや不安も付きまとう”と書いています。




「だが、戦争に向かいつつあったあの時代もそうだったのだ。
 『こんな時代だからよした方がいい』
 『今どき、映画づくりやってる場合か』

 だが、そんな時だからこそ、自粛するのではなく、文化は不況の波に耐え、表現し続けなければならないと思う。
 そして、苦しい時だからこそ、閉塞感を吹き飛ばし、人々に夢や希望を与え続けるのが文化なのだ。
 そんな思いで、足を踏み出した。」

(苦しい時こその文化 from 北海道新聞夕刊別刷り「みなみ風」(2009,3,4) / 西堀滋樹)




(続く)





そして、昨日のクイズの答えです。

野球の「スクイズ」でした。


さあ、次っ!


「あれ、こんどはハートの形の目でこっちを見てる鳥がいる。
さて、どんな鳥?」


答えは次のブログにてっ!

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2011年07月10日

足跡その17


2009年がスタートしてすぐに集った我々。
2月中旬に映画化を決意し、次の集りは3月4日でした。

その時点で。
実行委の名簿が出来上がっていて。
募金呼びかけチラシのラフ案もできあがっていて・・・そこには川本三郎さんをはじめとする予想外のビッグネームからのメッセージがすでに集っていて。

なるべく多くの人たち、幅広い世代、さらには函館がどこにあるかご存じない方々にまで。
いろいろな状況の方々に想いを伝えるための方法や我々が立つべき位置、気付いていただくためのチラシの写真選定や配布方法など、実に様々な事を協議しました。


実行委の基本的な約束事とか。
どう振舞うべきか、とか。
細かな事ですが、「制作」ではなく「製作」実行委員会という名称とする事とか。


ひとつひとつが決まっていく事は希望に満ちていて、”ほんとうに映画を作ることができるのか”という不安を小さく小さくしていったのです。


そしてそのまま、大きな壁をひとつひとつ乗り越え、もしくは壊していく結果となりました。




「小博打で、どうにかなる人生なんてものはどこにもない。
 そんなことは俺だって知っている。
 だが一年前、不意にやってみたくなったのだ。
 五百円や千円買って適当に遊ぶのをやめたくなった。
 いいわけはできない。」

(夢見る力 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)



(続く)






そして。

昨日のクイズの答えです。

それは「コイ(恋)」だったのでしょうね。



さあっ、今日のクイズ!

「100点満点の出来だったのに、1点しかもらえなかったクイズって、どんなクイズ?」


答えは明日のブログにてっ!

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2011年07月09日

アジアと中東でいよいよ上映


いよいよ、シンガポールとエルサレムで「海炭市叙景」が上映となります!



7/2-10「シンガポール日本映画祭」 
http://sfs.org.sg/japanesefilmfestival/jff2011/

クロージングフィルムとして、映画祭のフィナーレを「海炭市叙景」が飾ることになります!

7/10(日)の夜7時。
日本とは時差が1時間で、日本での日曜夜8時からの上映となります。
http://sfs.org.sg/japanesefilmfestival/jff2011/sketches.html





そしてもうひとつ!

7/7~16「エルサレム国際映画祭」
http://www.jff.org.il/?cl=en

こちらでの「海炭市叙景」上映は7/10夜9時と、7/11お昼12時15分の2回上映。
日本とは時差が7時間で、日本だと7/11(月)の午前4時から、そして同じ日の夜7時15分からとなります。
http://www.jff.org.il/?CategoryID=750&ArticleID=995





アジアと、中東と。
どんな人たちが、どんな想いを受け取るのか。

ぜひ知りたいと思っております。


この作品から、何かを感じていただけますように。







そして!

昨日のクイズの答えです。

「ダンボール」でした。



てへ、えへへへ。

さて次っ!


「池の中からハートの形の目でこっちを見てる。
 君は誰?」


答えは明日のブログにてっ。

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2011年07月08日

足跡その16


まるでサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」の主人公たちのように、というと聞こえは良いですが。
我々はまず、お金を持ち寄って準備資金といたしました。

赤裸々ですが、総額およそ30万円。

まず使うべき事は。

・募金呼びかけチラシ
・専用封筒

といたしました。




そして、まずやるべき事は。

チラシを持っていくべき場所のリストアップ。
チラシのための写真、文章、それをまとめるデザインを担当していただく人選。
ホームページの制作と公開の準備。
募金先の開拓。
映画の監督・プロデューサーの確定。
その発表の効果的な方法。



すぐに製作実行委員会の立ち上げを宣言し。
4月そうそうに監督を函館にお招きしての正式発表をする。

その予定にすると決めました。

つまり。
大車輪で、たった今から一気に動き出すという事を全員で確認したのです。




振込口座を準備したり。
東京サイドとひっきりなしに連絡をとり続けたり。
想いを体現する写真を撮影するために動いたり。


それぞれの準備期間が始まりました。

そしてそれは大変な事でしたが。
後から来る怒涛の日々に比べたら、まだほんの助走だったのです。




「外で、もう一度、山を見たい。
 まだ、山は吸い込んだ陽を空に向けて発光させ、まるで海炭市全体にそのこまかい粒子をふりまいているだろうか。
 海炭市の人々すべてに光をばらまいているだろうか。」

(一滴のあこがれ from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)




(続く)







そして、昨日のクイズの答えです!

「アイス」でした。
とけちゃうから、ゆっくりしてられない・・・ですよね。



さあっ、次はどんなクイズかな?!


「キャッチボールしようと思ったら、四角いボールが飛んできた!
さて、これはどんなボール?」

答えは明日のブログにてっ!

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2011年07月07日

函館で「さや侍」上映決定!

ものすごく地域限定なニュースです。
函館での、竹原ビストルさん出演作「さや侍」の公開がついに決定!

やった!

シネマアイリスで、7/30からとなります。
http://www.cinemairis.com/film.htm


函館で見ることが出来るという皆様。
お待たせいたしました。

映画の中の「海炭市のあの風景」とは逆の、真夏の季節を楽しみながら映画をご覧くださいませ。




そして。

昨日のクイズの答えです。

「競馬の騎手」でした。
ジョッキーって言いますものね。


さあすぐに、次っ!


「座ってゆっくりしたいな。
あらら、このイスは全然ゆっくりできないぞ。
さて、これはどんなイス?」


答えは明日のブログにてっ!

20100310撮影23日目46




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2011年07月06日

足跡その15


かなり不定期ですが、これまでの活動を振り返っております。
ここから何日かは、続けてお話しできそうな予感です。


2009年の2月に、映画化する事を決定事項として今後の活動計画を考えました。

真っ先に来るハードル、そしてそれを越えるための作戦を立てなければいけなかったのは資金です。





協賛いただいた方に、一定額以上の場合は映画チケットを差し上げたい。
その際に、そのチケットで映画を見ていただいた場合は、あるパーセンテージ分の金額をその劇場に実行委から支払う事になります。
実際に協賛いただいた金額ではなく、映画製作に使える金額はそこを計算して考えないといけません。


さらに大きな金額を協賛いただけた場合は、台本のプレゼントなどプラスアルファをしたい!
つまり、ますます製作資金のために協賛を計画以上に募らなければいけません。

しかも今やろうとしている事は、完成品を売り込むのではなく。
「皆様の協力で、映画を製作させてください」という、かなり無茶苦茶なお願いに等しい状況です。





いったい、どのくらいの協賛をいただけるのか。





実行委メンバーの誰もわからなかったし。
確信のかけらも持てなかったし。
そもそも、万人受けしそうにないこの小説が、映画化できたとしても受け入れられるのか?

その点は、考えないようにしていました。
なぜなら、こんな無茶な事をやろうとしている、その仲間たちの表情を見ながら「これは、やるべきだ」と感じたのだから。
たとえ、函館出身の「わが町の讃えるべき財産」という、地元としての目線が強すぎたのだとしても。



・・・もとい。
それは僕だけだったかもしれません。
でも、確かに何か「これは夢物語ではなく、力を合わせれば素晴らしいことになるに違いない」という予感があったのです。






今年の春に、佐藤泰志さんのご家族にお会いしました。
その時に「こんな暗い小説を映画にしようと思った人たちが、こんなに明るく楽しい人たちだった事に驚いた」と、お褒め(?)の言葉をいただきました。


つまりは、そういう事だと思います。
作品の存在感は、ひと握りのコアなファンの人たち(イメージです、すみません)が支持するだけのものではなかったのです。
さまざまな世代の、さまざまな表情の人が、作品が放つものに何か共感したり引きつけられたりするのが当然の事だと誇るべきものかと。


つまりは、そういう事だと思うのです。



そして今、一斉に再発された佐藤泰志作品に様々な賞賛の言葉が寄せられている事に、ただ感じ入っています。
我々自身も、佐藤泰志作品の魅力にあらためて触れることができております。





「けれども、街を正反対の方角から眺めるのは少し奇妙だ。
 裏返しにした感じだ。
 裏返しになっているのは自分かも知れない。
 たぶんそうだ。」

 ( ここにある半島 from 「海炭市叙景」 / 佐藤泰志)








さあっ!

昨日のクイズの答えです。

「ソフトボール(祖父とボール)」でした。


え、いや、なかなか語呂がいいっしょ、ねぇ。





さあ、次もダジャレでバンザイ!


「スポーツ選手の中で、最も生ビールが好きな人の職業は?」


答えは明日のブログにてっ!

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2011年07月05日

7/6は竹原ピストルさん「さや侍」のあの曲発売!


松本人志監督作品「さや侍」は、まだ海炭市では上映予定がありません。
とても気になったまま、まもなく公開1ヶ月となります。

すでに劇場で見たという方!
うらやましい!

いかがだったでしょうか。


劇中で竹原ピストルさんは、終盤に登場して、物語のキーマンとなるらしい。
見る前に、あまりストーリーを知ってしまわないように気をつけているのですが、記事などを見ていると大体の感じがわかってしまったような気にも・・・。

当ブログも、ネタバレしすぎないように気をつけます。


さて、そのピストルさんが歌うエンディング曲「父から娘へ~さや侍の手紙~」が、CDとなって明日7/6に発売となります。
http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/5b4c2c90ae4fff8b612fcc27a99e32ae



どうやら詩の内容は、映画の重要な部分にふれているらしい・・・?!

CDを買いつつ、映画を見るまで我慢するか。
いやいや、聴いてしまって映画を見る時の新鮮さを奪う結果になるか。


私、聴いてしまいそうな気がするので、買わずに我慢することにいたします。


なのでますます、映画が近くの劇場での公開となりますように!





そして。

昨日のクイズの答えです。

「スイセン(推薦)」でした。


さあ、今日は?


「おじいちゃんがボールをプレゼントしてくれました。
このあと一緒に何をして遊んだでしょう?」


答えは明日のブログにてっ!





「海炭市叙景」で最後のシーン終了後『竹原ピストルさん、オールアップです!』と紹介された瞬間です。
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小山燿くん、ハッピーバースデイ!

7/5は、ガス屋の息子を演じた小山燿くんのお誕生日です。

おめでとうございます!


きっかけはオーディションでした。
それまでは演技経験がないながらも、見事合格!

継母とうまくいかず、その事で父(加瀬亮さんです)を悩ませる。
その事を思い悩む難しい役柄でした。


加瀬さんとの電車の中でのシーンはメインビジュアルに採用され、ポスター・チラシなどでも使用されております。
あまりの美形ぶりに「女の子かと思った」という方が続出!


そして、この「海炭市叙景」をきっかけに、俳優への道を歩き始めることとなりました。
所属事務所は株式会社ディケイドです。
http://www.decadeinc.com/jpn/index.html

「海炭市叙景」ではガス屋にやってきた浄水器の男を演じた三浦誠己さん、スナックの男を演じた村上淳さん、南果歩さんのスナックのママの声(電話のシーンのみの出演)を演じた渡辺真起子さんが所属しています。

このディケイドのバードレーベルの中の「ブラックバード」が燿くんの所属になります。
http://www.birdlabel.net/index.php/blackbird




今後の出演が決まったら、すぐにお伝えいたします!
ああ、「鈴木先生」が映画化されますように!

お誕生日おめでとうございます!





そしてっ。

昨日のクイズの答えです。

「モナリザ」でした。


ええっ!
まあまあ、すぐに次に行きましょ!


「花屋さんがイチオシの花ってなーんだ?」


答えは明日のブログにて!

チラシ用画像




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2011年07月03日

録音の吉田憲義さん、お誕生日おめでとうございます


7/4は、録音の吉田憲義さんのお誕生日です!

おめでとうございます!



もうすぐ1歳という可愛いさかりのお子さんがいるのに、海炭市に1ヶ月以上も滞在しての録音をがっちり引き受けていただきました。

現場では妥協せず、常に集中力を失わない目線が大変印象的。
それは、助手として同行した西條博介さんの模範となり、かつ育て上げるという使命感もあっての事と思います。
人に厳しい以上に、自分自身に厳しい方だったのです。

宿泊は個室をご用意できなかったため、気を張ったままの5週間を強いてしまいました・・・すみません。




そして、その仕事ぶりは映画「海炭市叙景」の重要な要素となりました。




心情を代弁するようなドアの開閉音。
新年を告げる、遠い遠い鐘の音。
家に戻れない事を意味する玄関の施錠音。

表情豊かな音が、全編に散りばめられています。




吉田さんが所属する音のプロ集団「Cinema Sound Works」(シネマ・サウンド・ワークス株式会社)では、執行役員という立場です。
ひらたく言うと、社長の次のポジション!

精鋭スタッフを見守り、指導し、そして会社の未来像のために大きな視点で動いていく日々かと想像しております。


海炭市ではお会いできませんでしたが、音響効果の佐藤祥子さんや、整音助手の加藤詩織さんもシネマ・サウンド・ワークスのスタッフです。

CSW公式HP
http://www.csw.jp/




これからも大車輪で動く毎日と思いますが、海炭市民としても末長くよろしくお願いいたします。
腰痛は、安静よりも効く薬はないと、経験者の立場からお伝えいたします!


お誕生日、おめでとうございます!




そしてっ。
昨日のクイズの答えです。

先頭に並んでいたので「銭湯(せんとう)」でした。


さあ、本日のクイズ!


「夏の夜空は、色々な星が輝いているなあ。
おや、ずーっと静かにこちらに向かって微笑んでいるように見える星座があるぞ。
さて、何て星座?」


答えは明日のブログにてっ。

2・17 撮影3日目3




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2011年07月02日

シンガポールとニューヨークとエルサレムで上映!


7/2になり、シンガポールでの映画祭がスタートとなりました!


7/2-10
「シンガポール日本映画祭」 
http://sfs.org.sg/japanesefilmfestival/jff2011/

「海炭市叙景」はクロージング・フィルムです。
7/10PM7:00の、映画祭最終上映作品としてご覧頂くことになります。
http://sfs.org.sg/japanesefilmfestival/jff2011/sketches.html

熊切監督の特集上映の一環で、「青春☆金属バット」「アンテナ」と合わせて上映。


「アンテナ」は加瀬亮さん主演、「青春☆金属バット」は竹原ピストルさん主演。
この二人がそろい踏みする「海炭市叙景」が、いかにスペシャルな状況かという事をいまさらながら実感しております。





そして。
今週末からはニューヨークでの映画祭がスタート!

7/7-22
「Japan Cuts」
http://www.japansociety.org/japancuts

「海炭市叙景」は7/19PM6:30の上映。
http://www.japansociety.org/event_detail?eid=586d7702

ニューヨークの上映は、ジャパン・ソサエティ主催のJapan Cutsという上映会です。
こちらも日本文化をじっくり見つめてのセレクトになっているようです。





そしてそして。
同じく7/7からエルサレムでも映画祭がスタートします!

7/7~16
「エルサレム国際映画祭」
http://www.jff.org.il/?cl=en

「海炭市叙景」は7/10PM9:00、7/11お昼12:15の2回上映のようです。
http://www.jff.org.il/?CategoryID=750&ArticleID=995

「13人の刺客」、「白夜行」といった作品群と共に、どう受け止められるのでしょう。




あと1週間ほどで、海外のあちこちで上映!
とてもワクワクしております。





そして、昨日のクイズの答えです。

「カメ」でした。
反対になると「メカ」ですものね。



はいはい、次っ!

「映画祭で並んでいる人のうち、一番早くから並んでいた人が疲れた体を癒したのは、さてどこでしょう?」


答えは明日のブログにてっ。

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2011年07月01日

「海炭市叙景」DVD発売日決定!


お待たせしました!

「海炭市叙景」がDVDになります!
正確には、DVDとブルーレイそれぞれ発売です!


発売日は。

11/4(金)ですっ!


あと4ヶ月。
被災地への支援もしつつ、お小遣いをためようと思います。


まだ確定していないのですが、特典つきのバージョンもご用意できる予定です。
なので金額などもあわせて、発表はもう少々お待ちくださいませ。

我々、実行委メンバーの作業もこっそりしてたりして。
採用されますように!

内容など、決まり次第その都度お伝えいたします!





そして明日7/2は、1日だけスクリーンでの上映です!


・・・・・ 7月のウィークエンドシアター 「海炭市叙景」 ・・・・・

日時 : 7/2(土)14:00から1回上映

会場 : 「SKIPシティ 彩の国Visual Plaza」 (埼玉県川口市 上青木3-12-63)
http://www.skipcity.jp/

料金

前売
 大人(高校生以上)600円
 子供(3才以上)300円

当日
 大人(高校生以上)700円
 子供(3才以上)400円
 


電車だと

•JR西川口駅からタクシーで約7分
•J埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅からタクシーで約10分

という距離のようです。


http://www.skipcity.jp/event/hall/1105304.html


当日券があるかどうか、ぜひお問い合わせの上お出かけくださいませ。
お問い合わせ : 「彩の国ビジュアルプラザ」 Tel.048-265-2591

 






そして、昨日のクイズの答えです。

「ウグイス」でした。


またまた生き物シリーズ!

「逆立ちしたら体が鉄製になっちゃった!
これ、なんて動物?」


答えは明日のブログにてっ。

20100313撮影26日目6




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