2010年08月

2010年08月31日

今年も3分の2が過ぎました

9月です。

今年がはじまった時は大まかに。
1~4月は撮影と、そのあとの作業。
5~8月は宣伝告知の作業。
9月からは上映直前の大騒ぎって感じかと予想してました。

ひょっとしたら10月公開かもって状況でしたし。

実際に9月を迎える今、告知宣伝と、その他の事務作業も山盛りです!

小説「海炭市叙景」では描かれていない夏と秋の季節。
今、その真ん中におります。

少しづつ空が高くなり、トウキミなどが食べごろ。
描かれるはずだった海炭市の今の季節に、想いをはせたりしております。


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2010年08月30日

募金のお申し出に感謝です

お便りをいただきました。

「この映画のことを知ってからだいぶ時間が経ちました。
原作を読んだ時の感覚が、よみがえってきます。

もうすぐこの映画を見ることができるのですね。
とても楽しみです。

まだ出来ていなかった募金をさせていただきたいのですが、窓口がわからなくなってしまいました。
どうか、もう一度、どちらかで教えていただけないでしょうか。

よろしくお願いいたします。」


ありがとうございます!
そして申し訳ありません。
現在の我々のHPには、募金方法が記載されておりませんでした・・・。
実際は、御協力を心待ちにしております。

映画製作協力金は1口1万円。
映画製作サポーター募金は1口3千円。

どちらも映画入場券を1枚差し上げます。
また、映画製作協力金で3万円以上の場合は、映画台本もご用意させていただきます。

映画のエンドクレジットへの記載など、すでに不可能な特典もありますので、それに代わる何かができないか検討中です。

このような条件でもよろしければ、ぜひ宜しくお願いいたします。

振込先は
ゆうちょ銀行
口座番号・・・02760-4-100352
加入者名・・・映画「海炭市叙景」製作実行委員会
(カナ)エイガカイタンシジョケイ セイサクジッコウイインカイ


どんな広報をどこまでできるか、残りの予算と相談しながら知恵を絞ります。


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2010年08月29日

南果歩さんの幸せ

南果歩さんと渡辺謙さんが挙式を行ったそうです!
おめでとうございます!

シネマトゥデイ記事
「参列者は近親者のみで」

函館でのロケの時に。
もう、ほんとに周囲に最大限よりさらに気を配っていただいたのです。

実は私、腕を組みながらとっても親しげに話すという役をさずかりまして。
ああ、5週間の撮影の中でも、至福の一瞬だったなあ、と振り返るわけです。

その時にご家族とのお話しもちらっとだけ聞きまして、とっても幸せな気持ちにさせていただきました。
函館土産は喜んでいただけたでしょうか。

再会を楽しみにしております。


20100219撮影4日目52





















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2010年08月28日

東京国際映画祭で上映していただきます

なるべくたくさんの方に知っていただくため、通常上映のほかにも何かないかなと模索しておりまして。
10月の「東京国際映画祭」の上映作品に選んでいただけました!

8月下旬というこの時期に、上映作品が発表になるのは異例のようです。

それだけ映画祭の皆様に期待していただいたのかと。
ありがとうございます!
そんなわけで、10月末に函館で予定していた先行試写が、東京国際映画祭と期間が重なってしまったため、函館での試写を11月に変更させていただきました。

何卒、ご了承いただければ幸いです。


東京国際映画祭HPでの「海炭市叙景」上映に関するニュースはこちら
「第23回TIFF コンペティション出品決定第一弾!!」

本日のスポーツニッポン記事はこちら
「『東京国際映画祭』出品作、異例の8月決定」

映画.comの記事はこちら
「函館市民の思い結実!「海炭市叙景」東京国際映画祭コンペ部門出品」


映画祭に足を運んでいただける方に、何かが届きますように。
そして、このニュースをきっかけに、「海炭市叙景」に興味を持っていただける方が生まれますように。



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2010年08月27日

10月下旬に

11月末の函館での先行上映。
そこまで色々と仕掛けていきます。

10月下旬には、大きなお披露目が出来そうです。
おそらく週明けには、内容をお伝えできるかと!

情報解禁は、とあるメディアを皮切りにいたします。
そしたらすぐに、このプログでも。

もう少々お待ちくださいませ。


20100320撮影最終日12



















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2010年08月26日

照明スタッフのホープ

3人の照明スタッフで、まったく未経験で飛び込んできたのが柴田貴哉さんです。

21歳の若さで、人生の半分以上をサッカーに捧げた男!
北海道民なら、室蘭大谷高でサッカーをやっていたといえば、充分ピンとくるでしょうか。
大学でもサッカーを愛しつつ、演技に開眼。
結局は、大学をやめて演技を学ぶ学校に入り直したのです。

そして今回。

未経験なれど、プロの現場を学べるなら何でもやります!
体力には自信があるので、深夜や早朝もOKです!
情熱だけではダメですか?

という熱烈なアプローチをいただきました。

函館での宿も確保できるし。
土地勘もあるし。
1ヶ月以上のロケも最後までフルタイム参加できるし。

という事で来ていただきました。


実際は。
寝坊も多かったぞー。
宿がなくて、途中からあわてて我々が用意したぞー。
室蘭~函館間の深夜ドライブ往復で、運転手(私です)に熟睡でよりかかってきて困ったぞー。

なんて事が多々ありながら。
「たかやー」とあちこちで呼ばれる愛されキャラでした。
現場の雰囲気を和ませてくれて感謝!

今回はスタッフ志望の方が、ものすごく大勢いながら選ばれたのです!
これがよい経験になりますように。

いい男です。


2・25 撮影10日目32




















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2010年08月25日

ピストル&アナム!

竹原ピストルさんの昨夜のライヴ。
河島アナムさんと共演したのですって!

「竹原和生A.K.A.竹原ピストルのブログ」

アナムさんは、アナム&マキのアナムさん!
現在は休止中・・・再開すれば良いのに!
ひょっとして河島英五さんの娘って説明のほうがピンとくる方も多いでしょうか。

函館でのアナム&マキLIVEの時は、目が釘付けになりました。
アコースティックギターを弾き語る2人が、少なくとも5人分くらいの音を出してたのです!

どちらもレコーディングしているのが、中島みゆきさんの「ファイト!」です。

竹原ピストルさんは、社会の底辺に生きる身の悲しみと力強さを感じました。
そして、アナム&マキは、とても切実な切り刻まれるような叫びに聴こえたのです。

昨夜は2人で「ファイト!」も歌ったのですって。
どんな共演だったのだろう。


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2010年08月24日

照明助手は山田和弥さんです

照明チームの若きアシスタントが山田和弥さんです!
どんな指示にも「できません」とは言わない方!

まったく初心者のスタッフを教育し、励まし、支えながら。
大将の藤井さんのイメージを正確に現場で作り出せるよう、最大限を更に上回る力でこなしていただきました。

東京から持ってきた厳選された数少ない機材で、狭い室内でも想い描いた光を作り出せるように毎日加工作業したり。
機材車に積み込む備品を、最も使いやすいように収納したり。

藤井さんの「まずは、やらせてみる。」って指導のもと、日々のハードワークを確実にこなす姿にただ感謝でした。

尊重するべき相手には、常に敬語で丁寧な物腰で接していたのは忘れません!
それは、こんな市民スタッフの私にも常にそうだったのです。

「ロケに来た時は、その土地の言葉や方言に触れるのが、とても楽しい」とおっしゃってました。

ぜひまた、海炭市のなまりをゆっくりじっくり堪能していただけますように!


2・17 撮影3日目39


















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2010年08月23日

ピーアール作戦

9/12の函館でのイベントでは、陽が沈んでから街中に出没しようと思っております。
ピーアールのために、チラシ等を配り歩こうと思っております。
まあ、我々もはしご酒を楽しみながら。

配布するチラシの枚数は限られておりますが。
みなさま良い感じに酔っていらっしゃるでしょうが。

目立つように。
ユニフォームのような存在のスタッフジャンパーを着ようかな、と。
真冬の撮影で使ったドカジャンを着ようかな、と。
9月中旬の夜は、ドカジャンには暑すぎるとわかっていながら、と。

すぐに脱いじゃうかもしれませんが、暑苦しいドカジャンご一行を見かけたら、話しかけていただければ幸いです。


20100310撮影23日目49


















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2010年08月22日

3週間後にイベントです

9/12(日)は函館の大人気イベント「バル街」が開催されます!

我々も、インフォメーションセンターとなる、末広町「函館市地域交流まちづくりセンター」にて、イベントを開催させていただきます!

・・・あら、本日付で市民活動情報のカテゴリーに先行上映記事がアップされてます。感謝!

予定では、9/12(日)の午後3時から。
出演いただいた市民キャストの方々をゲストに招いて、撮影時のエピソードなど、ここでしか聞けないって話をたくさん教えていただきます。

また、これまでのパネル展では出さなかった新作、初出しのメイキングビデオ新作。
間に合えば、映画の予告編も見ていただけるかも!

入場無料です。
公開まで、更に盛り上げていきます!


また、同じ日に東京で開催を予定していたイベントは、延期となってしまいました・・・情報が入り次第お伝えいたします!

「西荻ブックマーク イベント情報」



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2010年08月21日

8,000枚のチラシ

なんと、すでに足りなくなりつつあります!
これから配付する場所は、1件につき10~20枚単位かも。

すみません。

函館市内と近郊に、なるべく数多くの場所に置いていただきたいと思いつつ・・・次回は枚数を増やすため、まず協賛金集めも考えねば。

なんとかします!


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2010年08月20日

映画「海炭市叙景」製作実行委員会が活発に動きはじめております

我々、実行委メンバーはメーリングリストで連絡を取り合っております。
函館ロケ中は「これを大至急さがして」「明日の朝6時に2トン車を運転できる人を大募集」「あさっての夕食弁当を現場まで車で配達できる方はいませんか」・・・みたいなメールが飛び交っていました。

春からは、かなり落ち着きましたが、昨日あたりから、また活発なやりとりになってまいりました。

どこにポスターとチラシを配付できたか。
どこにお断りされたか。
この地区に行けそうな人はいるか。

去年の春に「映画を作ろうとしています。協賛金を募集しています」というポスターとチラシを配付した事がまざまざと思い出されます。

こういう、顔が見える範囲でのやりとりが一番我々らしいとも思っております。

「うちにもポスターやチラシをちょうだい」と言っていただける方がいらっしゃれば、すぐに手配させていただきます!

動ける人が、動けるときに。
これが我々のスタンスなのです。
忙しくて手が回らない人の分は、他の人がフォローしながら。
なんとか少しでも多くの方に、ポスターやチラシを見てもらえますように。


090525ロケ12





















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2010年08月19日

加瀬さんにブラボー!

加瀬さんの撮影では、ほとんどが一般キャストとの共演となりました。

プロの俳優陣とは、三浦誠己さんとの息詰まる応酬や、大森立嗣さんや伊藤裕子さんとのやりとり、あがた森魚さんとの絶妙な空気感・・・もうたまりません!

そして一般キャストには、ヒントとなるアドバイスをしていただき、少し時間を置いてから撮影スタート!
そうして、本人の潜在能力を引き出す役目も、お願いせずとも担っていただいたのです!
もう現場の全員が加瀬さんファンになったってな状況です!
こんちくしょう!
すごいっ!

たぶん普段の撮影現場の何倍も気力体力を使っていただいたのかと。
ありがとうございます!

そんな加瀬さんに、はじめて父親役を演じていただきましたが、TVで同じく父親役を演じたドラマが放送されます。
来週の木曜日、NHKのハイビジョンです。

8/26(木)22:00
妖しき文豪怪談「後の日」室生犀星×是枝裕和

ハイビジョンを見られるって方は、ぜひ!


3・2 撮影15日目5
















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2010年08月18日

チラシとポスターを配布しております

函館市内に、第一弾チラシとポスターを配布しております。
実行委メンバーで手分けして、という状況なのでいっぺんに多くの場所にって訳にもいかないのですが。

見かけたら、ぜひチラシを手にとって見てみてくださいませ。

上映まであと3ヶ月と少し。

楽しみにしていただけたら幸いです。


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2010年08月17日

試写会は11/18(木)に変更させていただきます

東京のほかにも山口や、札幌や、各地での関係者向け試写会が行われます。

この映画を作るためにお力を貸していただいた皆様のための試写会は、10月末に予定しておりました。
しかし、諸事情により日程変更せざるを得なくなりまして・・・誠に申し訳ありません。

完成披露試写会は11月18日(木)に、函館で行います。

遠方からの方を含め、すでに予定を立てていただいた方が多数いらっしゃるかと思います。
誠に申し訳ありません。
これが最終的な実施日として確定すると思われます。

また、会場からすぐの場所にて、パネルや撮影関連グッズを展示するイベントも同時期に計画しております。

なにとぞご了承くださいませ。
そして、11/18にぜひ函館にて映画「海炭市叙景」をご覧いただければ幸いです。


かわりに10月末になにがあるのか。
近々、告知OKになりしだいお伝えいたします。


なにとぞ。
よろしくお願いいたします。


20100308撮影21日目20


















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2010年08月16日

光と影の芸術

撮影現場に携わって、照明スタッフの作業がいかに細やかなものかを目の当たりにしました。
撮影スケジュールに沿って機材を準備し、東京から函館に持ってきた機材を日々の撮影内容で駆使しつつ、必要と思ったものを新たに作り出し・・・。

人物のアップでは、どんな柔らかさの明かりを、どの角度から、どれくらいの距離で当てるのか。
また、それは複数の角度が良いのか。

「リビングに間接照明っていいよね」なんて言っていた自分が、実は何も知らなかったんだと気づかされるプロのすごさを、間近で驚きと共に見させていただきました。

照明は藤井勇さん。
アシスタント1人、「何でもやります」と志願してくれた照明は未経験の若者1人というチームで、彼等を優しく厳しく導きながらの仕事ぶりは驚嘆に値します!

彼が所属する「照明集団 照太郎」のブログで、めったにない藤井さんの書き込みはこちら!
「照太郎日記」

ぜひ今後、藤井さんをフォローした仲間たちも紹介させていただきます。

本日は藤井さんにブラボー!


3・4 撮影17日目58




















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2010年08月15日

わたしたちは、あの場所に戻るのだ

街を見渡せる山の山頂で、元旦の初日の出を見るためにやって来た登場人物が、街を見下ろしながらこう思いました。

函館山山頂での、このシーンのロケの時。
撮影が終わったら、自分もこう思うのかもな、と思っていました。

ロケが終了し。
撮影スタッフがみんな函館から旅立ち。
その前までの日常が戻ってきました。

それまでの嵐のような怒涛の日々から、いつもの日常に戻る。

明日からの生活のメドがつかない兄妹に比べれば、恵まれている生活です。
街はガレキには見えませんでした。
それはきっと、金銭的な面だけではなく、話をかわせる人たちがたくさんいたから、なのかも。
助け合って生きていくのは、とても勇気付けられるし、街の見え方も変ってきます。

本格的なクランクインとなった2/16から、半年が経とうとしています。


20100216撮影2日目22


















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2010年08月14日

試写会の反応

金曜日に2号試写会がありました、
おかげさまというべき満員での試写会。

お世辞かもという要素を差し引いても、やはり「傑作」なのだと思わせていただける感想を多数いただき感謝です。
低予算なのに。
カメラ前での演技は初めてという一般キャストが多数出演しているのに。
雪がある間という、限られた時期での大急ぎの撮影なのに。

寝ないで頑張った甲斐がありました。
これからの一般上映で、この疲弊した地方都市の物語が、同じ境遇もしくはまったく実感できない境遇の方にも、何かを届けますように。


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2010年08月13日

お盆の時期

8月のお盆となり、市内は人や車がすごく増えている印象です。
こないだ、沖縄ナンバーの車も見ました!
ものすごく遠くからようこそ!

立待岬のあたりや、外人墓地のあたり、そして反対側の東山墓苑も大勢の方が訪れています。

東山からは、兄妹が初日の出を見るために登った山と、そこから広がる街並みが一望できます。

小説「海炭市叙景」の第一章を締めくくる物語「ここにある半島」の表現を借りれば、”地図で見ればそれは小指ほどの半島”。
”山が海峡に突き出ており、両側を海に挟まれた市街地が扇のように末広がりになっている”のが見えるです。

観光の方は、ほぼ立ち寄らないであろう場所。
映画が公開されたら、お墓参り以外の目的で訪れてくれる方が現れるでしょうか。


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2010年08月12日

戦争を考える

サイモン&ガーファンクルの「4月になれば彼女は」という歌が大好きです。
韻を踏む美しさというと、この中の

"August , die she must"

"September I'll remenber"

というフレーズが真っ先に思い浮かびます。
8月、彼女は亡くなり、9月に僕は彼女を思いだすだろう。


愚かな戦争を続けてきた世界の中で、日本がそれを2度としないと誓った8月は、日本人の僕にとって特別な意味を持っています。
そしてこの歌も、そこに重ね合わせてしまう時があるのです。


「キャタピラー」という映画が、今週末に函館でも公開されます。
どうしても「ジョニーは戦場へ行った」と重なってしまい。
佐藤泰志の「そこのみにて光り輝く」も連想してしまいます。

その痛みを知らないくせに。

もっともです。
でも、その痛みを知るとてもたくさんの人たちから、受け継いでいるのです。

こんな事は2度とあってはいけない。
常に思いつつ、再確認する8月です。
体験していない事がどれだけ幸運なのか、いつのまにかそれが当たり前と思ってしまう自分への戒めの8月です。


「そこのみにて光り輝く」と同じ、ただ海と太陽を感じていたいのに。
現実はものすごく多くの事を突きつけてきます。
海炭市に住む彼らの夏は、どんな夏なのか。


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2010年08月11日

光の魅力

近代だからこそという魅力です。
人間が作り出した光は、たくさんの種類となり、未来に向かって更に増え続けています。

家や街灯や看板などの灯り。
車やバイクや電車や船や飛行機や、移動する灯り。
オレンジの道路灯など、観光地として考えて設置された灯り。

少し前まで真上に存在した夜空の星の輝きを失って、我々は地上に様々な美しい灯りを手に入れました。

誇らしいことに、先日、まったく一般の方々の手によって作られたプラネタリウムもお目見え!
小説「海炭市叙景」で描かれた町、プラネタリウムがある町になったのです。

「昔は良かった」と一方的に言うつもりはありませんが、まぶしすぎる地上への違和感は、やはりトゥー・マッチな気もいたします。

プラネタリウムで楽しみながら、実際に夜空も確かめられたら、きっと楽しいだろうな。
・・・便利な暮らしを捨てられないくせに、わがまま言いました。



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2010年08月10日

海が見える場所

函館市、そして海炭市には、大きな放物線を描く海辺がふたつあります。
きれいに対になっているから、夜景もきれいなのでしょう。

海を背にして歩いたのに、15分くらいで目の前に海が現れる不思議。

たとえば空港の滑走路を飛行機が飛び上がる瞬間も海を背景にしています。
競馬場で走り抜ける馬と海が一緒に見えるのは、日本ではここだけらしいですし。
夜景が見える山とは反対側の山にある墓地からも海が見渡せます。

小説「海炭市叙景」では、これらの場所はすべて、印象的な舞台として登場します。
ずっと住んでいて、いろいろな場所から景色を眺めるときに、海の存在感は格別のものがあります。

佐藤泰志が架空の場所を作り上げたときに、「海」という言葉が名前に入ったのは、至極当然なことだよなあ・・・と、住んでいる身としては思うのです。


526 函館山ロケ5

















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2010年08月09日

チラシ配布の準備をいたします

映画のチラシって、たいていは裏面の一番下に上映映画館や期間が印刷されてます。
もしくはそういうスタンプが押されています。

映画「海炭市叙景」の第一弾チラシも、そこが空白の状態で大量に納品されました!
さあ、函館向けのものに追加で印刷をしたらあちこちに配布だ!

実は誤植がありまして・・・。
我々の団体名である「映画『海炭市叙景』製作実行委員会」の、あたまの「映画」という文字が抜け落ちております。
シールを上から貼ったりする予算もなく・・・たいへん切ない状況ですが、このまま配布いたします。
来月に配布予定の第二段チラシでは、もうなるべく多くの目で校正作業をいたします。

誠に申し訳ありません。
ご了承くださいませ。

って、他にも誤植がないかしっかりチェックせねば。


裏面の文字を読み取れる大きさで見せてってリクエストを多数いただきました。
これでいかがでしょう。
携帯でもきちんと見られるでしょうか。


クリックで拡大してみてくださいませ。


kaitanshiuraol(拡大用)






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2010年08月08日

亡くなって1年がたちます

佐藤泰志の追想集に文章を寄せた西校時代の同級生である方が、昨年の8/9にお亡くなりになりました。
あっという間にあれから1年。

定年直前に仕事をやめて、函館山の麓で喫茶店を開いて間もなくでした。

お店の客としてお見かけしたことはあったと思うのです。
しかし、「海炭市叙景」の映画化の活動の中でぜひお話しを聞きたい方でした。
追想集に寄せた文では「『そこのみにて光輝く』しか読んだことがなく、変なタイトルだと思いながら読んでいくうちに胃のあたりがズシリと重たくなって・・・」という内容だったのです。

その方のお店で、奥様に見守られながら川本三郎さんを招いてのイベントの打ち上げをさせていただきました。


まもなく公開です。
喜んでいただけますように。


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2010年08月07日

海と山を照らす朝日

函館そして海炭市には、海も山も川も畑も広い野原も、そこにあってほしい存在がきちんとその場所に存在しています。

いつになく暑さが尋常でないこの夏。
海や川で涼んだり。
山の木陰でほっとしたり。
広ーい畑や野原に生命力を感じたりしたいのです。

強すぎた日差しにも関わらず、夕暮れは少し寂しくなりますし。
朝には青空を見ながら「今日もいい天気だ」と楽しくなります。

山から見る朝日が、海面に光を渡らせる。

海も山もすぐそこにあるからこそ、の贅沢な気持ちになります。
この町がとっても好きな理由のひとつです。
ガレキに見えてしまうこともあるけれど、
子供の頃は、よく見るとそこにたくさんの生命力の美しさがある事をわかっていたのです。


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関係者向けの上映が続々決定!

映画「海炭市叙景」は、シネマシンジケートに加盟する映画館での全国展開をさせていただきます。

今年の「全国コミュニティシネマ会議」は山口県山口市で行われますが、9/10の「シネマシンジケート部会『映画館と観客の関係を考える』」にて「海炭市叙景」に1人でも多くの方に映画館に足を運んでもらうには何が必要なのか。映画館サイドの方々の集まりでテーマに選んでいただきました。

翌11日には、プレミア上映も開催していただけるとの事。

映画の現場、それも作り出す側ではなく、それを受け取る観客の表情を日々見ている方々の集まりなのです。

この作品がどう受け止められ、どんな作戦会議になるのか。
とても興味があります。


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2010年08月05日

2号試写を行います

一般の方への開催ではないのですが、2号試写を行います。
撮影監督の近藤龍人さんによる色味のチェックを終え、初号から更に手が加えられています。

なんと来週の金曜。
13日の金曜日なのですね。

暑すぎる日々が涼しくなりますように。

これを越えて、お盆休みを越えたら、次は予告編に取り掛かります。


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2010年08月04日

本日も誕生日おめでとうございます!

昨日に引き続きめでたい日です!
スタイリストのアシスタントを努めてくれた、函館スタッフの高橋恵里さんのお誕生日なのです。
おめでとうございます!

もともとは出演者オーディションに応募していただき。
出演者ではなくスタッフとして参加していただく事となり。
撮影終了後にスタイリストの小里幸子さんに弟子入りする形で本格的にスタイリストへの道を歩むこととなりました。

小里さんは撮影が軌道に乗るまでの関わりの約束だったのですが、自費で函館に残っていただき最終日まで尽力していただきました。
次に函館に来ていただいた時には、ほんとにもうたっぷりとお礼をさせていただきたい!

ぜひ素晴らしい師の下でたくさんの事を吸収してください!
Happy Birthday!


左が小里さん、右が高橋さんです。
20100221撮影6日目38

















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2010年08月03日

お誕生日おめでとうございます!

8/3は、実行委メンバーで、市民キャストとの連絡係として超多忙な日々をがんばってくれたスタッフの誕生日です。
おめでとうございます!

なるべく縁の下の力持ちでいたい、という方なので、お名前も写真もあえて伏せさせていただきます。
まあ、このブログではちらほら写真は出てはおります。

睡眠時間もプライベートも置き去りにして、集中した作業を受け持っていただいたのです。
ほんとにもう、ただただ感謝!


そして!
もう1人!
幼い兄妹を演じたお兄ちゃん、中野敬輔くんは12歳の誕生日!
撮影時は小学5年生でしたが、役の設定年齢に追いつきました。
Happy Birthday!

5月末の寒さが残る中、真夏のシーン撮影でランニングになってくれたり。
ほんとは半日で終わる撮影が3日間になって、へとへとだったのに全くそんなそぶりも見せなかったり。

函館での撮影の初日と、年が明けて冬になってからの最終日は、どちらも彼がカメラの前に立ったのです。
そうそう、ファーストシーンは撮影最終日に撮影したのです。

ありがとう!


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2010年08月02日

誰もいない校舎

夏休みの校内は、普段と違う雰囲気でした。
ワイワイガヤガヤのざわめきがなく、自分の足音もすごく響き渡っている感じ。

運動部のかけ声や、吹奏楽の練習の音、静かな分だけ誰かがどこかで話している声も存在感を増して届いてきます。

昨年のロケハンでは、そんな学校のアナザーサイドを思い起こす瞬間も多々ありました。
机やイスだけでなく、ドアのサイズや廊下の幅も「もっと大きい気がしていた」って感じるのです。

映画「海炭市叙景」では、そんな校舎が不安感を物語るように大きく感じられ、そこを心細い気持ちで子供達が歩いていきます。

いつもの校舎が、違って見えてしまうのです。


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2010年08月01日

8月、お祭りの季節です

8月になりました。
函館では港まつりが始まり、港の上空を花火が彩りました。

小説「海炭市叙景」に収められたエピソードのひとつ”週末”でも、港まつりをモチーフにして海炭市のこの時期の様子が描かれています。


「そして、祭りだ。
今年は港が開かれて百三十一年目にあたる。
百年祭の時には二週間もぶっとおしで続けられた。
香具師(やし)たちの稼ぎ時だ。
その出店は、このグリーンプラザの両脇に沿って何十と出る。」


函館は今年で開港151年目。
グリーンプラザの両脇にはたくさんの出店が賑わいを見せています。

同時に、町内会単位のお祭りもあちこちで行われています。
子供達が走り回って夏の夜を楽しんで、大人たちが目を細めてそれを見守っているいつもの光景。

どちらも、この街の8月の、昔から変らない姿です。


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