2010年06月

2010年06月30日

竹原ピストルさん、おかえりなさい

いよいよ7/1は函館での竹原ピストルさんライヴです。

行こうと思っている方に、いち早くお伝えせねば。
なんと、会場の「魂のフォーク亀しょう」に確認したら、予約だけですでに満席なのだそうです。

亀しょうBBS

明日、とりあえずいってみようという方は、予約の方が入店し、ピストルさんの演奏が始まる前の20時頃に。
予約の方で来てない方がいれば、入れるかもってな状況です。

私、予約しておらず・・・。
外でもれ聞こえる音にきき耳、もしくはステージが見えない席でいいから何とかってお願いするのが現実的かも。

まずは明日の19時頃に。
地元のコミュニティラジオ「FMいるか」にピストルさんが出演予定です。
函館近辺の方は、FMの80.7MHzに乞うご期待。

FMいるか「青春、魂交差点」

そうそう、会場は本町です。
以前、万代町にあった「焼肉亀しょう」は、本町に移転して「魂のフォーク亀しょう」となっております。
まちがって万代町に行こうとしていた方がいて、事前に気が付いてセーフ!でした。

会場に入れた方は、ぜひご堪能くださいませ。


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2010年06月29日

27回目の実行委員会を開催しました

4月が前回だったので、3ヶ月ぶりです。

東京での試写会の様子や、今後の活動の予算の内訳・・・やはりこのままでは圧倒的に宣伝費が少ないとあらためて実感です。

今後のスケジュールの確認も行いました。
10月26日に実施予定の函館試写会では、なんとか複数回の上映を考えております。
いち早く「海炭市叙景」を見ていただくため、協賛いただいた方や、ご協力いただいた方、そしてできれば撮影実施後に応援の気持ちを持っていただいた方の枠も作りたいなと思っております。

もちろん、ゲストをお招きしての舞台挨拶も調整しております。

スケジュールや実施方法、そのほかの告知イベントなど、さあさあさあ、忙しい毎日が再びやって来ます!


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2010年06月28日

深夜食堂の思い出

小林薫さんが主演したテレビドラマ「深夜食堂」が好きです。

東京・新宿で真夜中12時から朝まで開いている「めしや」。
飲み物のほかは、豚汁しかメニューにないのですが、注文してくれりゃあるものなら作るよってお店なのです。

お客さんが注文する料理が、毎週のタイトルになっています。

「海炭市叙景」関連としては、全10話の中の1話目と10話目に山中崇さんが出演されています。

あがた森魚さんは「バターライス」の回に出演。
ギターで弾き語る「函館の女」と、おいしそうに食べるバターライスに目が釘付けになりました。
以来、ひとりの休日には、たまにこっそりバターライスを作って食べるようになりました。
あがたさんにならって、バターをご飯でフタをして蒸らす間をじっとガマンして。

その魅力的な食事を担当したフードスタイリストの飯島奈美さんが作る料理を楽しみながら、小林薫さんと糸井重里さんが対談されています。
来月下旬まで、ちょっとづつ更新されますので、ゆっくりじっくりお楽しみくださいませ。

ほぼ日刊イトイ新聞「小林薫さんと、居酒屋ごはん」

思えば小林薫さんは、「海炭市叙景」ではコンビニ弁当とビールなどを、しかも一人ぼっちで食べるシーンばかりだったのです。
「深夜食堂」とは対極の男を演じていただきました。

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2010年06月27日

さよならと言うよりは

2010年も間もなく折り返しです。

2009年初めに足を踏み出してから、あっという間に1年半になろうとしています。この間に様々な出来事がありましたが、物理的な意味での距離感を感じることになった方々が数人。

函館と近隣市町に住んでいて、この1年半の間に引越しを経験したメンバーが何人かおります。

プラネタリウムの撮影で訪れることになった室蘭や、函館のお隣の木古内町(坂本龍馬の物語などにも登場する大きな船「咸臨丸~かんりんまる~」の終焉の地でもあります。)、そして今回、あるメンバーが新しい生活の場を札幌に決めました。

いつもものすごく多忙で、ミーティングも途中参加や途中退席する場面がたくさんあり、それなのに書き物や写真撮影や愛ある気配りを惜しみなく最大限発揮してくれています。
寝不足なはずなのに、明るく現場を盛り上げてくれるので、いないとすぐにわかる存在。

函館と札幌は、地図上ではけっこうな距離ですが、我々にとっては「すぐお隣」くらいなものです。
映画「海炭市叙景」チーム札幌支部として、強力なツートップが誕生し、協力していただいている多くの方との絆がさらに深まるのです。

さよならと言うよりは、少し遠くなったけど今まで以上のおつきあいの始まり、と思っております。


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2010年06月26日

ゴライアスクレーンがなくなって1年がたちます

函館の港の、ひとつの大きな特徴的だった存在のゴライアスクレーンがなくなって、6/27で1年がたつのです。

ええっ、もうそんなに。
つい、この前の出来事では。

というのが正直な感想です。
およそ40年という期間に存在したゴライアスクレーンは、見る人によって

「子供の頃から当たり前にあったもの」
「新しい時代を迎えた時の、転換期の象徴」
「長い港の歴史のほんの一部」

など、さまざまかと。

映画「海炭市叙景」は、このゴライアスクレーンの姿をフィルムに収めた、最後の作品になるかもしれません。
造船所で働く兄妹の「あの頃の幸せな想い出」は、クレーンとともに映像に収められています。

このシーンは、函館でクレーンを見続けた方には、特別な意味を持って語りかけるかも。

なんにせよ、我々は新しい時代を切り開いていかなければ。
あの頃のクレーンの映像を見ると、そう思わずにはいられないのです。


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2010年06月25日

日曜日は函館「道南四季の杜公園」へ

いよいよです!
昨年の函館開港150周年イベントで、約1,500人という関連行事の中でも群を抜いた動員数を記録した「HAKODATE黒船」が開催されます!

この日曜日に、道南四季の杜公園にて。

映画「海炭市叙景」製作実行委員会メンバーや、出演していただいた市民スタッフ、裏方として尽力いただいた大勢の方が作り上げたイベントです。

ステージではGeorge-Kさんや、市民キャストとしてGeorge-Kさんと対峙する役で出ていただいたPROZACCさん(エンドロールでは本名で表記されているのでわからないかも)のライヴもあるのです!

6/27(日)は10時開場で、11時~18時の間に彼らも登場します。
四季の杜というくらいなので、会場では草の匂いをかぎながら、季節の花々をながめ、音楽やファッションやおいしい物を味わったり・・・特別なひとときを楽しんでくださいませ。

詳しくは公式HPにて。
HAKODATE黒船2010 公式HP

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2010年06月24日

ジム・オルークさんの音楽

映画「海炭市叙景」は2時間半ほどの作品となります。
ものすごくたくさんの方々にお力を貸していただき、エンドロールでのお名前のご紹介も、かなりの時間となりました。

そのエンドロールまでも、映画の余韻とともに最後まで見たいと思うのは、そこに流れるジム・オルークさんの音楽の魅力が大きく存在感を表していることにもよります。

ギターや鍵盤楽器、ビヴラフォンやチェロまで、すべてご自身で演奏されています。

繊細で。
地に足が着いていて。
それでいて物語の邪魔をせず寄り添うような音楽。

9月19日の京都でのイベント出演のチケットが、この土曜日に発売されます。
遠藤賢司、くるり、ベンチャーズなどなど、すごい事になりそうです。

京都音楽博覧会 公式HP

ご期待くださいませ。


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2010年06月23日

更に完成に近づける

11日に0号試写会を行いました。
実はそのあとの19日にも再び試写を行ったのです。

11日は撮影監督の近藤龍人さんがスタートからは参加できず、19日の試写が最終的な色合いなどを決定する場となりました。

場所は、東京・五反田のIMAGICAです。
映像も音響も、国内最高のクオリティを誇るというその館で、函館メンバーも試写を見てきました。
11日に参加した函館実行委員のこちらのレポートもご覧くださいませ。

「君の瞳にラムハイを 函館ネプチューン物語 2010,6,20」


おそらく「まったく客観的に見ました」と胸を張って言えるメンバーは1人もいなかったかと思います。
それを差し引いても、それぞれの感想からは、何か胸を張って誇ることができるものを作り上げたとの実感を感じます。

オーディションに合格し、まったく初めてカメラの前で演技をした方も多数いらっしゃいました。
予算が少なすぎて、それでもなんとか仕上げたという舞台背景のパーツが多々ありました。
1ヶ月以上ずっと誰かと相部屋でプライベートが皆無に近かったスタッフ達。

試写を見たかなり大勢の方に「傑作」と言っていただきましたが、それは"非の打ち所がない"という意味ではない事は重々承知しております。
たどたどしい瞬間があっても、見終わったときに確実にひとつの"何か"がずっしりと心に住みつく作品なのだと感じております。

函館の映画館で見られる11月末まで、あと5ヶ月です。
その後は、ぜひ全国のなるべくたくさんの場所で上映する事ができますように。


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竹原ピストルさんのニューアルバムついに発売

6/23はニューアルバム「BOY」の発売日です!
竹原ピストルさん待望のフルアルバムなのです!

ソロになってからのナンバー、ビートたけしさんや中島みゆきさんのカヴァーが収められています。

ライヴでじっくりと熟成されてきた曲ばかり。
感情の爆発のような押さえきれない想いは、アップテンポな曲だけでなく、スローに静かに歌われる曲でも感じます。

今回の北海道各地でのライヴを、汽車ではなく車で回るのは、大量にこのCDを積んでいるからに違いない!

タイトル曲の「BOY」は、日本で多くのボクサーを育てたエディ・タウンゼントが、教え子を「ボーイ」と呼んでいたことに由来しています。
カシアス内藤、ガッツ石松、赤井英和、井岡弘樹・・・とてもたくさんの日本人ボクサーに、進むべき道を教えた男。

ああ、CDは予習のために今買うか、ライヴ当日に買ってライヴ翌日に聴こうか。

函館でのライヴを楽しみにしております。


20100307撮影20日目10


















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2010年06月21日

これから夜は長くなっていく

夏至でした。
昼が一番長い日、と思いきや。
函館では明日22日の日の出は今日と同じ、日の入りは1分遅いという状況で、実際には夏至の今日は一番短い夜ではないみたいです。

とはいえ。
これからは夜が長くなっていく時期に入ります。

撮影中は長い夜が多かった。

予定より少しづつ進行が遅れて、終了時間がどんどん遅くなっていったり。
雪が降ってくるのをじっと待ちながら、夜が更けていったり。
逆に天候の回復を待っていたり。

「てっぺん」というのは、12時の"時計の針が重なり合って天を指差す時刻"という意味だと、はじめて知りました。

個人的に長い夜だったのを強烈に実感したのは、撮影6日目でした。
夜の電車のシーンを撮影したあと、室蘭へのロングドライブ。
結局、電車のシーンも遅れに遅れて、てっぺんではありませんでしたが、予定を大幅に遅れて函館を出発しました。

機材を満載したトラックのドライバーとして参加したのですが、助手席に乗り込んだ長時間撮影だったスタッフが寝入ってしまって寄りかかってきます。
残念ながら男性でしたが。
起こすのも申し訳なく、そんな状況で睡魔と闘いながらの長距離ドライブでした。

明けて午前4時前くらいに到着!
2時間くらい眠れるかな・・・と思いつつ相部屋の撮影助手・甲斐さんは、ずっと機材の手入れをしています。

真冬の北海道ですものね。
明日(といっても2時間後)の撮影を万全な状態にするため、誰も見ていないところで超人的な努力をするスタッフの姿に、ただただ感動しました。

室蘭での撮影も無事に終了。
その日のうちの函館への帰り道が、最も長い夜でした。
みんな、よくがんばった!


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2010年06月20日

あの男がやってくる

竹原ピストルさんは今夜、東京の渋谷ラママでライヴです。
「渋谷ラママ午前2時」という歌に出てくる人たちとは、再会できたでしょうか。

そして、1日おいて火曜日には北海道にやって来ます。

22日(火)から7/1(木)まで道内で1日も休まずに、毎日ちがう場所でライヴなのです。
その最終日となる7/1は函館です!
10日連続の最終日!
次の日はお休みなので、心おきなく燃えつきていただきましょう。

今後のライヴスケジュールはこちら
「竹原ピストル ライヴスケジュール」

会場となる「魂のフォーク 亀しょう」での前回のライヴの様子はこちら
「亀しょうライヴ 2009,9,8」


3月の函館でのライヴで「次に来るときは『フィッシュ・オン』を歌ってください」とお願いしたことを、覚えてくれてますように。

20100310撮影23日目47



















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2010年06月19日

これからの計画

6月も下旬になります。
3/20のクランクアップ(実際は、東京で4月に追加撮影がありましたが)から早や3ヶ月がたちます。

上映までの日々を、少しづつ盛り上がりながらピークを迎えたいものです。

今月中に「映画『海炭市叙景』製作実行委員会」としてのミーティングを開催いたします。
イベントはおそらく、7月の参院選(衆院選もあるのでしょうか?)が終わってから色々と実施していくスケジュールになるかと。

お客様の世代を考えての複数のイベントとか。
皆様が興味がある点を大きく紹介する内容とか。
会場を設定してのもの、webなどで全国にアピールするもの、細かく様々な場所で大勢の方に気づいていただくべきもの。

さあ、どんな事をどこまでできるか。
楽しくなってまいりますよ。

ひょっとして1ヵ月後くらいに、大きなニュースをお伝えできるかも。
そのためにも、フル回転いたします。
まずは体力をつけておかなければいけませんね。

20100320撮影最終日33



















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2010年06月18日

私たちの望むものは

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が絶賛上映中です。
函館では7/10から公開になる予定。

映画「海炭市叙景」に出演していただいた大森立嗣さんが監督、小林薫さんが闘犬の男役で出演されています。

大森さんは「海炭市叙景」0号試写にも来ていただき、"明日は「ケンタ」の初日舞台挨拶で朝が早いんだぁ"と言いつつ2次会までご一緒していただきました。
その翌日の初日舞台挨拶では。

「表面上のつまらないものをはずして、一人の人間として出会っていくところを描きました。
ケンタは、実はジュンだし、カヨちゃんだし、罵倒するのは、それは愛の印で、やさしい気持ちで描いています。 」

と、おっしゃっていたそうです。
上映後の舞台挨拶だったため、ネタバレな内容なのでほとんどの事をここでお伝えできません・・・ぜひ劇場でごらんいただければ幸いです。

主題歌は岡林信康さんの「私たちの望むものは」のリメイク。
70年代の迷える時代に、「私」ではなく「私たち」と歌った先は、社会ではなく、自分と仲間たち自身だったのかも。



”私たちの望むものは
くりかえすことではなく
私たちの望むものは
たえず変ってゆくことなのだ”

 (私たちの望むものは / 岡林信康)

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2010年06月17日

谷村美月さん、お誕生日おめでとうございます

この文章を書いているのは6/18まであと20分ほど、という時間帯です。
18日になると、谷村美月さん20歳のお誕生日です。

おめでとうございます!

「海炭市叙景」の撮影は、マネージャーさん等は同行せず「大部屋にみんなで雑魚寝だけど、まあ行っておいで」と、ひとりで送り出されたそうです。
メイクも髪もご自身で・・・しかも真冬の北海道での連日のロケという、ありえない環境だったのです。
それなのにイヤな顔ひとつせず、逆に現場に幸せな空気を作り出していただき、ただただ感謝の毎日でした。

セリフがないシーンでの、表情やたたずまいで見せる演技の凄まじさは、まばたきをさせてもらえない存在感です。
すごいです。
あの時は19歳だったのだと、一生忘れられないと思います。

これからも末永く、よろしくお願いします。

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2010年06月16日

イカつい美術スタッフ

昨日ご紹介した、3/15付の竹原ピストルさんブログで、イカつい美術スタッフと表記がありました。

いえいえ。
実は函館スタッフによる美術サポートは20代の女性が多く、加えて人手が必要なときに現役の大学生にお手伝いをお願いしたり、男の職場って感じではない瞬間が多々ありました。

例えば、年越しそばを仕込んでいるこの写真。
あら、男くさいですね。
最後にのせるかきあげは、まぎれもなく谷村美月さんの包丁で仕上げがされてましたが。
たまたま、ええ、たまたま男性陣だったのです。

右は美術の山本直輝さん。
プロフェッショナルな準備と作業で、時間も人員も足りなすぎる状況の中を、黙々と、そしてキッチリと仕事をする職人でした。
「ストイック」という言葉を聞くたび、山本さんの仕事ぶりを思い出します。

そして左は監督助手の伊藤学さん。
美術に限らず、現場の色々な作業をフォローしていただきました。
自主映画を作っていて、プロの現場でこんなに長期間を過ごすのは初めての事。
あきらかにフラフラな体調の中、日々の撮影にくらいつくように動いていて周りからの厳しい指示に全力で応えてらっしゃいました。

こういう方々がスタッフだったからこそ、みんなで助け合いながらクランクアップを迎えることができたのです。


20100304撮影17日目26


















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2010年06月15日

「消えもの」その2

考えてみると、竹原ピストルさんと谷村美月さんのシーンで「消えもの」を使う事が多かった気がします。

ビールを飲むシーンでは、なんと地元の地ビール会社様より未使用のビール瓶とキャップを無償提供していただき、撮影当日にノンアルコールビールを入れて丁寧に栓をして撮影に使わせていただきました。

大晦日のシーンでは、谷村さんが年越しそばを作るシーンがあります。
「一杯のかけそば」ではありませんが、"ひとつのかき揚げ"を兄妹ふたりで分け合っての年越しそばです。

これまた魅力的!
ピストルさんが、自分の携帯で写真を撮りたくなるほどです。
後日、ご自身のブログで紹介されてました。

竹原和生A.K.A.竹原ピストルのブログ 2010,3,15


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「消えもの」の撮影

「そこのカメラに映りそうな小物、笑って!」
「えっ、は、はい。・・・あは、あはは、あははははっ」
「違うっ」
みたいな会話は実際にはありませんでしたが、「片付ける」ことを「わらう」と言ったり、素人にはわからない専門用語がたくさんあります。

打ち合わせの時に、「消えものを用意したい日がここと、ここと、ここで・・・」なんて会話がありました。
消えものっていうのは、実際に食べるシーンがあって、撮影後には用意したものが消えてなくなってしまうことから”本物の食事”の小道具の事を言うんですって。

竹原ピストルさん演じる颯太は、毎朝お弁当を持って仕事に行きます。
なつかしの黒い大きな弁当ケース。
中身はロケ場所近くに住む実行委メンバーに作ってもらいました。

「カラフルではない、質素なお弁当」という注文です。
主婦スタッフが、普段とはまったく違うお弁当を作りました。
映画では黙々と、しかしテスト時には、実にニコニコと食べていたピストルさんを思い出しております。

最新アルバム「BOY」は、発売前ですがライヴ会場では手に入るのですって。
早く聴きたいっ。

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2010年06月13日

熊切監督の新作が見たい

映画「海炭市叙景」の感想が届いても、ネタバレのものも多く、今はご紹介できないのです。
海炭市という街に暮らす人々。
街や人の質感は、映画館でぜひ感じていただきたい!
そんな感想がたくさん寄せられております。

熊切監督の最新作はこの年末までおあずけ・・・いえいえ、短編を先にご覧頂きます。

「海炭市叙景」が東京地区で上映されるのは渋谷ユーロスペース。
この映画館で、来月7/3から上映される作品が「プラス・ワンvol.3」です。

4人の映画監督の短編による作品。
我らが熊切監督は、宇治田隆史さん脚本、録音は吉田憲義さん、編集は堀善介さん、助監督は松尾崇さん等など、多くの「海炭市叙景」スタッフとともに『鶴園家のめまい』を作り上げました。

詳しくはこちら。
「plus1 vol.3」公式HP

ほかのお三方は山川直人監督、冨樫森監督、篠原哲雄監督!
あら。
冨樫監督は「星に願いを。」、篠原監督は「オー・ド・ヴィ」やら昨年の「つむじ風食堂の夜」やら。

4人中、3人が函館で映画を作った方なのです!
ああっ。
例によって(?)函館の上映予定は今のところありませんが・・・。
東京、大阪、そのあとに決まると良いな。

未来の映画人が多数出演しております。

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2010年06月12日

「海炭市叙景」の感想と、大森立嗣さんの新作

試写会の感想が続々と届いております。
まずはお二方をご紹介。

函館に来ていただき、講演会に出演していただいた岡崎武志さんのブログです。
「これは、ずしん、と来る傑作ですよ。」
「okatakeの日記 2010-6-12」

越川プロデューサーは
「この作品ほど、フィルムで撮影したことがよかった、と思える作品はないかもしれません。」
「スローラーナーblog 2010-6-11」


皆様にも年末には見ていただけるかと。
ぜひ、その日までじわりじわり期待しつつお待ちくださいませ。

それまでの間に様々な映画鑑賞はいかがでしょう。
6/12から公開となった作品のひとつに「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」があります。
監督は大森立嗣さん。
「裂けた爪」というエピソードで、加瀬亮さんの学生時代からの友人を演じていただきました。
北海道をめざして旅するケンタとジュンとカヨちゃんは、何を見てどう感じるのか。
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」公式HP

このブログで紹介する映画としては少ないパターンですが(?)、函館でも上映されます!
やった!

夏を待ちます。

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2010年06月11日

背中ばかりなのです

本日、東京にて映画「海炭市叙景」の0号試写が行われました。
今頃は幸せな宴の真っ最中かと。

熊切監督も、やっと一息ついた解放感に浸れていますように。

さあ、ここから。
映画をたくさんの方に見ていただくための具体的な動きに入ります。

家族の物語。
原作の佐藤泰志が描き出した物語を映画にしたこの作品を、どう伝えて映画館に足を運んでいただくか。
かなりワクワクしております。

佐藤泰志の作品の中に「背中ばかりなのです」というエッセイがあります。
家族への無関心や、その理由から解き放たれた解放感が、短いエッセイの中で語られています。
亡くなる一年前のエッセイ。

そこには、「海炭市叙景」で描かれるはずだった後半の物語は、解放感も重要な要素だったのかも、と想像してしまう世界観がありました。
・・・とても個人的な感想ですが、こういうエンディングだったらいいな、というエッセイなのです。


”彼女はクレヨンで画用紙に絵を描いていた。
 なにを描いているんだ、といって見せてもらったら
 それは僕が机に向かっている背中の絵で、下に
 「なぜかいつも背中ばかりなのです」
 と一言書いてあった。”

 「背中ばかりなのです / 佐藤泰志」


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2010年06月10日

チャンスをつかむために

撮影時に皆様への様々なお手伝いを募集しました。
ものすごく多数の申し出をいただき、結局ごく一握りの方に御連絡し、お手伝いいただいた結果となった事をお詫び申し上げます。

自分が役に立てるなら、と申し出ていただいた方々すべてにぜひお世話になりたかったのですが、結果的に「1ヵ月くらい、いつでも参加できます」という方から順にお声をかけさせていただきました。

中には、東京から来た方もいらっしゃいます。
俳優志望の若者、お金はあまりないけど、プロの現場を間近で見られるのなら、と宿の確保もしないまま函館に来ていただいたのです!

撮影現場では、献身的に様々な作業をしていただき、最終日まで素晴らしい働きをしていただきました。

その人は鍛代良(キタイ マコト)さん、現在、東京で舞台の真っ最中です。



劇団わらく第一回公演
『堕ちてゆくなまもの』

前売・当日:3000円


東京公演:スタジオあくとれ(Tel.03-3384-3495)At中野
このあとは
11日(金)14時~/19~
12日(土)14時~/19時~
13日(日)14時~

千葉公演:神崎ふれあいプラザ
18日(金)18時30分

【HP】
http://wara-ku.com/i/post-28-a.php


東京近郊の方で、ご興味のある方はぜひ、足をお運びくださいませ。



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2010年06月09日

旅をする

週末に、映画「海炭市叙景」0号試写を行います。
スタッフや、関係していただいた方々が集まり、函館スタッフもここに合流いたします。

みんな旅の身支度に忙しい頃でしょうか。
函館を出発し、かの地で函館で出会った方々と再会し、スクリーンでいつも見ていた・・・しかし違う街「海炭市」を見るのです。

この不思議な感覚。
そして再会。

2ヶ月半くらいの期間が過ぎましたが、ものすごい昔のようにも、つい昨日の事のようにも思える撮影の日々でした。

その試写会や再開、新しい出会いの様子は、この場でもお伝えしたいな、と考えております。

みんな!
東京は最低気温でも18度とか20度らしいっす!
函館の最高気温と同じくらい?
体調に気をつけつつ、現場の様子レポートをよろしく!


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2010年06月08日

プロの俳優と地元の一般キャスト

映画「海炭市叙景」では、カメラの前に立つのは初めてという一般キャストが数多く出演しています。
演技の経験という点ではプロの俳優のすごさに見ほれるばかり。
ただ、函館をモデルにした海炭市で日々暮らしている息遣いやたたずまいは、真似の出来ない空気感をすでにたっぷりと持っているのです。

大きな海を、さも当たり前に感じる解放感。
なのに毎日同じ部屋で過ごす閉塞感。
少しの移動で景色がまったく違ってくる楽しさ。
うまくいくはずだった生活が何故なのか思い描かなかった方向に進みそうな不安。

プロと一般キャストが同じフレームの中で生活しています。

もう、誰がプロで誰が地元の人間なのかわからないくらい、溶け合っているのです。

写真には。
プロの俳優、竹原ピストルさん。
函館在住の一般キャスト。
映画「海炭市叙景」製作実行委員会のメンバー。
撮影スタッフ。
そして、たまたま居合せた函館どつくのスタッフの方々。

もう、誰が誰やらわかりませんが、たたずまいに「海炭市」がにじみ出ている気がしております。
実際はピストルさんのアップの表情だけが映画で使われております・・・すみません。


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2010年06月07日

関係ない

映画「海炭市叙景」は、家族の絆の物語でもあります、というか、です。
どんな物語にも様々な要素が詰まっているもの。

その中でも家族の絆。
その断絶と、再生を願う想いは「海炭市叙景」のとても重要なテーマです。

映画の登場人物が「関係ない」と言い放つシーンが何度かあります。
家族との関わりに関して吐き捨てられる言葉。
自分がその場で、その言葉を聞いたらどう反応するべきか。
物語は見るものに問いかけるのです。

壊れてしまった、もしくは壊れかけていてやり直せるかもしれない時に。
この言葉にどういう行動で答えを示すのか。

自分に問いかけて、そこに戸惑いを覚えるのです。
そして、どうやり直すのか。
映画に登場する彼らの選択は、どういった道なのでしょう。


・・・あまりストーリーに足を踏み入れすぎないうちに止めておきます。
ニュートラルな状態で見たいという方には申し訳ありませんでした。

彼らが歩もうとする選択を、ぜひご覧ください。


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2010年06月06日

潮の香り

気温が高くなってくると、潮の香りも強くなります。
雨が降るときには、海から離れている場所でも潮の香りが感じられることも。

海沿いでは潮の香り。
山や森では木々や草の香り。
この時期は田んぼに水が引かれていて、風が運ぶ水や草(苗)の香りが心地よいのです。

あらためて、五感のうちの嗅覚で季節を感じられる事に嬉しくなります。

映画では冬の海炭市が映し出されます。
焚き火での木材の匂い。
真冬の潮風の香り。
厚化粧で街へ出る夜の蝶たちの化粧品。
叫ぶ男達の汗の匂い。

映画を見ている時に想像力も喚起し、様々な匂いを感じていただけますように。


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船を愛する男

「海炭市叙景」のオープニングを飾るエピソード『まだ若い廃墟』では、海炭市にある炭鉱が重要な場所として登場します。
映画では、その場所は造船所に設定されています。

船を愛する少年は、大人になってからも変らぬ、いやそれ以上の愛で船を見つめ続けるのです。

折り紙で作った小さな船。
廃タイヤを利用したイカダ。
職業として船を作る道に進んでからの、大きなタンカー。

愛し続けたものと離れ離れになってしまうとしたら、美しいはずの街の景色は、彼の目にどのように映るのでしょう。

竹原ピストルさんが作った新曲「海炭市叙景」でも、印象的に船が登場します。
今月末に発売されるアルバムには収録されていませんが、ライヴでは聴く事が出来るかも。

そうそう。
船といえば。
この水曜日に、函館どつくでは進水式が予定されています。
普段は入ることが出来ない構内で、巨大な船が海に浮かぶ瞬間を間近で見ることが出来ます。
函館近郊で、水曜のお昼前に行けるという方は、無料ですのでぜひ足をお運びくださいませ。

「函館どつく進水式情報(2010,6,9)」


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2010年06月05日

George-Kさんにまた会える

4月のイベント「1980.」から早や2ヶ月、またGeorge-Kさんが函館にやって来てくれます!

昨年は函館開港150周年という記念の年。
そこで行われた様々なイベントの中のひとつ「黒船2009」が、2010年の今年も開催されるのです。

昨年は潮風が心地よい緑の島を会場に、なんと約1,500人が集まった巨大イベント!
今年は山の空気が心地よい四季の杜公園を会場に、音楽、ダンス、ファッションなどが、やっぱり盛りだくさんの内容になります。

6/27(日)開催
「HAKODATE黒船2010」公式HP

出演者もすごいメンバーです。
ミュージシャンで何組かピックアップしても。
湘南乃風
May J.
DAISHI DANCE × 武田真治
などなど!

そしてPROZACCさんの紹介では「映画『海炭市叙景』に出演」と!
竹原ピストルさんとのやりとりなど、短くも強烈な印象を残していただいております。

「出演者~Special Live Guest」

さあ、あと3週間だ!

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2010年06月03日

6月の函館は

天国のようだ!と観光で訪れていただいた方からおっしゃって頂くことが多いような気がしております。
梅雨の真っ只中から函館に来ると、確かに快適な気候は段違いの過ごしやすさです。

屋内や電車・バスから外に出た時の「モワーッ」という湿度の高さは、道産子には信じられない世界ですもの。
"不快指数"なんて言葉が生み出されるのも、なんとなくうなずける気がいたします。

せっかくですから、この季節の函館への旅なら早起きもオススメです。
日の出に近づく、1分ごとに変る色合いは、地元の人も知らないっていう出会いがあるかもしれません。

写真は夜明け少し前の函館山からの光景です。
少しづつ空が明るくなり、街の明かりが気づかないうちに少しづつ消えていき、そのぶん空が明るくなってきます。

映画で見ることが出来る日の出のシーンは、それこそ日付が変る深夜ころからずーっと待ちわびた状況でした。
しかも最初の撮影では雲に隠れて太陽が姿を現さず、2日後の早朝に再度チャレンジしての撮影。
「お日様だ!」という表情は、実際にかなり長い時間待った状態の表情なのです。

ぜひ、街のあちこちで、この時間帯の色合いの変化を体感してくださいませ。


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2010年06月02日

疲れたときは甘いもの

撮影は真冬の北海道。
スタッフも、キャストも、そして函館の寒さには慣れっこのはずの我々も・・・みんな何重にも重ね着をしてのロケでした。

そんな中で嬉しいのは、温かい食べ物や飲み物、そして甘いものです。

撮影期間のほとんどを、市内のカフェや居酒屋の厨房スタッフが調理し、主婦スタッフを中心としたメンバーで何十というお弁当パックに毎日毎日詰め込んだ特製ロケ弁が大好評でした。
これには温かい汁物がつき、更にデザートとなる甘いお菓子も!

特に大好評だったのはチーズケーキでした。
まるで市販されているかのように、ひとつひとつが専用の包み紙にくるまれて、デザートのおかわりを求めるスタッフが続出!
これはプロの厨房スタッフではなく、普通の主婦スタッフの手によるものでした。
ええっ!という完成度なのです。

疲れきって、寝不足で、でもこういった愛にあふれた食事の時間が我々を新しい気持ちにしてくれたのです。
ただただ感謝!

そして甘いものといえば。
色々な差し入れもいただき、そのひとつひとつが嬉しかったのです。
写真はある日のロケ現場の「ささっとつまみに来てねテーブル」です。
こういう差し入れが嬉しい!
ありがとうございました!


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2010年06月01日

加瀬亮さんと三浦誠己さんの「アウトレイジ」

6月も映画界は注目作目白押し!
来週末、6/12には北野武監督の最新作「アウトレイジ」がいよいよ公開されます。

我々にとっては、前日に行われる「海炭市叙景」0号試写で頭がいっぱいなのですが、この「アウトレイジ」も興味津々です。

「海炭市叙景」の別々のエピソードの中心人物を演じる二人、加瀬亮さんと三浦誠己さんが、「アウトレイジ」にも出演しているのです。

どちらも、何かのきっかけであっという間に崩れ落ちてしまいそうな繊細で壊れやすい、でも何とか踏みとどまっている人物像を演じていただきました。
二人が同じ場面で共演する瞬間も多々あり、その駆け引きや絶妙な間の取り方に思わず引き込まれてしまいます。

「アウトレイジ」ではどんな人物を演じているのか。
ああ、楽しみ!
と、ここでデジャブを感じるようなセリフですが、なんと函館では上映予定がないのです。

ああ、映画文化にお金を使わなくては。
そうしないから、こんな風に映画館で映画を楽しむ選択肢が限られていってしまうのですよね。

大逆転で、函館でも上映されますように。


20100224撮影9日目14
















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