2009年07月

2009年07月31日

脚本家・宇治田隆史さんに会いたい

映画「海炭市叙景」の脚本を書いていただいてます。
函館にはまだ一度も来たことがないそうです。
それでも第一稿の脚本からは、風の音や雪の匂いが感じられるのです。

実際に函館の土の上でお会いしたいものです。
より物語が函館の空気の匂いや湿度や音や色や。
様々な要素を質感を感じていただけるのかと思っております。

熊切監督とのコンビで作った「ノン子36歳(家事手伝い)」では、セリフには出さずに「ごめんね、さよなら」と表現するシーンがあります。


※ここからはネタバレです。「ノン子」を未見で、これから見る予定の方は3行ほど飛ばして読んでくださいませ。


その前にも同じしぐさを一度しているのですが、相手は気付かずに素直な笑顔を見せるのです。
そしてその後で気がつく別れ・・・。
このシーンには完全にノックアウトされてしまいました。



ああ、宇治田さんはどんな方なのだろう。
函館という名の海炭市でお待ちしております。


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at 22:39|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月30日

目の前の出来事をフレームに切り取るという事

最近、同じ場所で同じものをカメラで撮影したのに、こうも出来上がった画像は違うものかと思い知らされる事が多々あります。

その瞬間をいかに予測するかとか、どういう角度でカメラを構えるかとか、一緒にフレームに入るべきものは何なのかとか。

これはもう、ただただセンスの違いが真っ先にあるのかと。

初心者だとか、カメラの性能うんぬんとかは全く違うのです。
もう、憧れのような目線で別な方が撮影した写真を見ております。

「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人さんは、どんな風に撮影現場でひらめくのだろう。
熊切・近藤コンビへのインタビュー(「ノン子36歳(家事手伝い)」での内容です)をどうぞ。

熊切和嘉(映画監督)・近藤龍人(キャメラマン)インタビュー




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at 20:05|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月29日

いかだに乗って行こう

さっきTVでいかだに乗って川を進んでいく場面を見ました。

小説には出てきませんが、映画「海炭市叙景」では重要な存在としていかだが登場する予定。

山を歩くのも危険が伴うのに、子供たちが自作のいかだで海に出て行く場面の夢や希望や勇気といったら!
自分でも船を作ってみたくなったのか、海に飛び出していく憧れがあったのか、はたまた子供時代特有の先を想像しない行動力なのか。

小学生の頃に作ったもので、今も大事な宝物。
無形でも想い出として心のいちばん深いところに置いてある方も多いかと。

そういう存在は、今でもものすごく大事なものである事が多いものです。
そんな気持ちを呼び覚ます作品です。


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at 22:50|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

佐藤泰志を知っている

あちらこちらで映画製作をしているという話をしていると、生前の佐藤泰志さんを知っている方に出会うことがよくあります。

いいなと思うのは、賛否両論で「ああ、まあいいんじゃない」的な反応がほとんどない事です。
描き出す世界を絶賛する方、酔っ払いで迷惑ばかりかけてて嫌いだったという方、どちらも美化していない素直な印象を教えていただいたと感じております。

そして今日お会いしたのは小・中学校で同級生だったという方。
成績がよくて女にモテて、あんなやつ大嫌いだ。
と話していただきました。

世界のクロサワは正面きってけなしにくい雰囲気があります。
ピカソの絵がよくわからんと言って見たりも。

それに比べたら佐藤泰志評のなんと幅ひろい事か!
しかも作品と関係ない部分まで、様々な話が聞けるのです。
そんな人間性を考えながら作品を読むのは、何か違う気がしてますが。

そういった幅ひろい目線が、映画になった「海炭市叙景」も自由な解釈で受け入れてもらえると思っております。

「異なる人物がひとりのキャラクターになって、しかも話にとけこんでる!」
「この人物はこんな行動を取るはずがない」
「イメージにぴったりの配役だ」
「イメージとぜんぜんちがう」

いろんな感想を受け止めながら、50年も100年も色あせない作品になりますように。
長ーい目で見守ってくださいませ。


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at 01:41|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 皆様からの声 | 佐藤泰志

2009年07月27日

光の芸術

音楽にも絵画にも小説にもなくって、映画や写真でダイレクトにメッセージを伝えるもののひとつが「光」です。
そういえば5月に4日間だけ撮影したあの時も、顔を出したばかりの朝日が照らす光景とか、水に映る光とか、夕暮れの日が沈んでしまう直前とか。
様々な光を撮影しました。

どんな風にフィルムに切り取られたのだろう。

そして「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人(こんどう・りゅうと)さんが撮影した映画「ウルトラミラクルラブストーリー」が上映中!
見てきました。

「こういう才能がいるのか」と、監督の感性にほれぼれ。
そしてカメラに見つめられた光がとても美しいのです。
日没寸前の柔らかな光とか、森の中の優しい木漏れ日とか、物干し竿のロープ(?)に反射する光とか。

子供たちのナチュラルすぎる輝きと共に、深く印象付けられました。

ああ、海炭市にそそぐ光はどんな輝きなのでしょう。


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at 22:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月26日

街頭募金が無事終了

本日お昼から、丸井今井函館店前で映画製作のための街頭募金活動を行いました。
朝から晴れたり小雨だったり曇りだったりのお天気。
結局は大雨になる事はなく、無事に終了することができました。

予想以上にたくさんの方に声をかけていただいて、嬉しい驚きでした。

「がんばって」「応援してるよ」「新聞に載ってたね」
なんて話しかけられるのが、ひとつひとつとても嬉しいのです。

「チラシあるかい」
「はい、どうぞ」
「なんもさ、10枚くらいけれじゃ」
「えっ、ありがとうございます!」

ただただ嬉しくて、とってもたくさんのパワーをいただきました。
声をかけていただいた皆様、募金をしていただいた皆様、そしてあたたかく見守っていただいた皆様。

ありがとうございました。

明日からも、映画が素晴らしい形で完成し皆様に見ていただけるよう、がんばります。


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at 20:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 | 皆様からの声

2009年07月25日

全国から応援と注目をいただきはじめました

普段はチラシを配ったり、ポスターを貼るお願いをしたり、知人に「映画を函館で作るのだ!」と話したりしてます。
実行委のメンバーが、それぞれ色々な方向に発信しているので、気がついたらものすごく広い範囲に我々の活動が伝わっております。

取材で取り上げていただいたり、活動を知った方が自分の場所から発信してくれたり。

感謝です!!!!!

そしてこの行動は、日々広がっているのです。
受け取った方は「佐藤泰志」「映画製作」「熊切監督」「函館」もう色んなポイントに反応していただいてます。

ブログなどで紹介していただける事も多く、これまた大感謝です。

東京に住んでいる方の、長い時間をかけてつながったエピソードを語っていただいたブログをご紹介します。

中村惠一の落合雑記帳2009-6-4


皆様の想いを受け取って、上映初日まで更にがんばります。




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at 19:14|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 皆様からの声 | 佐藤泰志

2009年07月24日

大きなスケールと小さな表情

たった今、函館野外劇を見てきました。
わかっていても、毎回はじまりのシーンのキラキラから主題歌へ移る瞬間は体が震えるような感覚を覚えます。

光と、炎と、水が効果的。
特に水は、水面に映る姿やフラッグダンス、放水して浮かび上がる光の映像・・・多彩な使われ方に感動です。

我々が作る映画は、このスケール感もありつつ。
ちょっとしたしぐさや表情などでも感情を揺さぶりたいものです。
それこそが映画にこそできる表現方法です。

本日の北海道新聞函館版の夕刊「みなみ風」に、脚本完成の記事を掲載していただきました。
そしてこのブログのアドレスも!

たくさんの方々に興味を持ってもらえますように。


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at 21:11|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 函館 | メディア

2009年07月23日

あれから半年です

スタッフのみなさまに業務連絡。
プロフィールなどにもアクセスをいただいてるようで、あわてて色々加筆しております。
足りない部分や、リンクし忘れのページ、「ネタをバラしすぎるな」「自分の写真をアップして」などのご意見ご希望をぜひぜひ教えてくださいませ。

そしてバイオグラフィ加筆で足跡を追っていたら、本日は「映画を作ろう」と最初に集まった日からちょうど半年だと気付きました。

あの雨の日、「映画ってどういう風に作られるの?」「そんな大金がほんとに集められるの?」という疑問や不安や、そして輝ける希望の中を半信半疑でスタートさせました。
僕にとってもターニングポイントとなりました。

メンバーの半分以上の方は、ここ半年のお付き合いなのですね。
ずっと昔から知り合いだった気がしております。
密度が濃い交流だという事かと。

末永く、よろしくお願いします。

そして、このブログを読んで「ぜひ仲間に加わりたい」という方は、ぜひご連絡くださいませ。
リンクのトップにわれわれ実行委のHPがあります。
もしくはこのブログのプロフィールに僕のメールアドレスがあります。

一緒に夢を見て、そして実現した時に喜び合いたいのです。


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at 14:48|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 

2009年07月22日

子役の存在感

撮影は次の冬からスタートの予定。
でも函館ドックのゴライアスクレーンが無くなってしまうというので、急遽クレーンをフィルムに収めてから早2ヶ月になります。

主役の兄妹の子供時代にクレーンがあった。というシーンをいくつも撮影しました。
函館在住の実際の兄妹に出演していただきましたが、素人と思って撮影をはじめて、すぐに監督もカメラマンもテンションがどんどん上がっていきました。

すごい存在感!


そして脚本には他にも子供が重要な位置にいる場面が多々あります。

哀しいのに、それを受け入れて笑おうとする子供。
まだ会わぬその子は、そのシーンでどんな表情を見せるのだろう。

久々に故郷に戻ってきた子供は、距離を置いていた父に会ったときどんな目で彼を見つめるのだろう。

どんな俳優がキャスティングされ函館にやってくるのか。
想像してみるだけでワクワクします。
そして、それはもう間もなくなのです。


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at 21:37|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 撮影の様子 

2009年07月21日

今後の予定

本日の実行委員会で確認したことを箇条書きに。

7/24(金)20:20頃
FMいるかに中野さんが出演(元メインパーソナリティーなのです)して日曜の募金活動を紹介します。

7/26(日)12:00?14:00
丸井今井函館店前で募金活動を行います。小雨結構いや決行。

8/6
次の実行委員会

8/30
NPOまつりでパネル展示と募金活動

9/1?11
五稜郭タワーでパネル展、9/6はステージイベントも

そして10/3は川本三郎講演会
10/4はシネマアイリスで映画&トークショー。川本さんが成瀬巳喜男監督1952年作品「おかあさん」を語ります。


詳細は確定し次第つぎつぎと!


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at 21:56|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 | メディア

2009年07月20日

議事録がほしい

通信第2号は、函館周辺の方ならすでに今日のうちに多くの方が手にしたかと。
発行日は明日の日付ですが。
読んでいて自分も知らなかったことがたくさんで興味津々。

そうか、佐藤泰志さんの奥様が函館に来ていたのか。
小説の登場人物のモデルについてとか、我らが事務局長が間近で見つめ続けた佐藤泰志像とか。

ミーティングに出られなかった時に出た会話も、聞き逃せないものが多いんだろうな、と思いました。

そうだ、せめてミーティングの議事録を作ってメンバーで回覧できればいい!

早速、明日提案だ。
こうして一歩づつ進みながら、絆が深まっていくのだ。
これがものすごく楽しいのです。


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at 22:16|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 

通信第2号が完成

今回は1,000部を作成し、発送!
実行委のメーリングリスト登録は現在33アドレスで、2組がちかぢか登録予定。
着実に規模が大きくなってきています。
俳優陣が決まれば、いっきに色々な事が具体的に動き出せそう。

今出来ることを、今のうちに準備しておかなくては。
忙しくなります。


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at 05:11|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 

2009年07月18日

撮影監督・近藤龍人

映画となる「海炭市叙景」の監督は熊切和嘉さん。
そして撮影監督は近藤龍人(こんどう りゅうと)さんです。

この2人のコンビ作は「ノン子36歳(家事手伝い)」。
おみくじを結んだり、画面いっぱいのヒヨコの開放感だったり。
坂井真紀さんのほんとに色んな表情が印象に残っています。

その近藤さんが撮影した最新作「ウルトラミラクルラブストーリー」がシネマアイリスで公開中なので、見たいな。
お会いできる日が楽しみです。


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at 22:09|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月17日

遅すぎるなんて、ありはしないのだ

はこだてドックのゴライアスクレーンが完全に撤去されて幾日。
映画では「あの頃の想い出と一緒にある」という存在です。

もっともっと月日がたって完成した映画を見たときに、それは喪失感として迫ってくるのだろうか。
豚と一緒に頑なに我が家を守っている老婆のような、強い愛とは少し違うのかも。

でも巴座があった場所にある駐車場に入るたびに、やっぱり今でも巴座を思い出してしまうのだから。
クレーンもそんな存在になるに違いない。

弥生小学校の取り壊し。
反対の声を上げるのは遅すぎたって言った人がいたらしい。
遅すぎることなんて、ありはしないのだ。


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at 23:10|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 函館 | 想い

2009年07月16日

脚本第一稿が届いた

小説で感じたクライマックスとは、まったく違う組み立てが心地よく「ああ、つらい事ばかりだけど、これからもこの町で生きていこう」と思いました。
函館市とはことなる海炭市。
小説とはことなる映画。

脚本が映画になる時のマジックが、いまからものすごく楽しみです。




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at 00:00|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 撮影準備 

2009年07月15日

スタートします

はじめのいっぽです。
これからどんな関わりが生まれていくのか。

たくさんの出会いを記録していきます。
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at 01:16|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い