おかあさん公民館で会いましょう

2009年10月01日

エッセイストとしての川本三郎

「町そのものを主人公にした先駆的作品だと思う。
 この小説が函館ロケで映画化されるとしたら、こんなにうれしいことはない。」

川本三郎さんが、「海炭市叙景」を映画化すると知って送っていただいたメッセージです。

金曜がすぎて、土曜になったらお会いできるのです!
函館をこよなく愛していただいており、年に何度か訪れてくださっているとの事。
評論はどうしても肩に力が入ってしまうが、エッセイは気張らずに書ける・・・とあとがきに記しているエッセイ集が「旅先でビール」です。

この中では、函館への想いも読むことができます。

「美術館や文学館がある。
 路面電車が健在で、これを利用すれば市内のたいていのところに行ける。
 海に囲まれている。
 町のあちこちから海が見える。
 心なごむ。
 大正や昭和はじめの木造建築が数多く残っていて、自分の町でもないのに懐かしい気持になる。
 (中略)
 ホテルに泊まり、海を眺め、市電に乗って温泉に行く。
 こんなことが出来る町は函館くらいしかないだろう。」

このあと一人で自然にひとときを過ごせる大衆食堂への愛も語られております。
今週末のイベントでは2日間、評論ではなくエッセイに近い肩の力を抜いたトークが聴けそうです。

”あらゆる酒の中でその日最初に飲むビールほどおいしいものはない”
とおっしゃる川本さん。
一緒に飲むビールも楽しみです。


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