2009年09月16日

貧乏を考える

「海炭市叙景」の最初のエピソードに出てくる兄妹は、大晦日に二人とも無職という状況でした。
それでも家中の小銭をかき集め、ロープウェイにのって山の上から初日の出を見ようとします。

本日、ものすごく長い間続いたひとつの党がすすめてきた日本の政治が終わりを告げ、新しいページを開きました。
どちらにせよお金に困ったことがなさそうな国のトップですが、それでも底辺の人々の気持ちを理解できないはずはない!

僕は数年前、給料日前日に愛車のガソリンが底をつきそうになり、かの兄妹のように車内の小銭をかき集めた経験があります。
お財布の残金と合わせて200円!
ガソリンスタンドで、「レギュラー200円分」と注文したとき、恥ずかしさはみじんもなく、「これで明日までなんとかなる」というほっとした状況でした。

まわりの人に言っても「うそうそ、たったそれだけのお金がないなんて」てな感じで、自分たちは富裕層か中流層で、それ以下の人は別の世界の話・・・という雰囲気。

いやいや、いるのです。
10円単位で予算を計算するのです。
僕は住む部屋があるだけ、ありがたいと思っております。
今でこそ、少し楽になりましたが。

新しい政府には、そういうギリギリで生きている人たちに、ぜひ注目していただきたい。
そういう人たちも一票を入れるため投票所に足を運んでいるのです。

「海炭市叙景」の登場人物も、そのほとんどがギリギリのところで生きている市井の人たちなのです。
希望を失いそうになりながらも生きていく彼等を、どうしても映画にしたいと思いを新たにしています。


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