2009年08月07日

ない袖は振れない

小説「海炭市叙景」は18のストーリーに18の登場人物がいます。
兄妹ともに失業してしまい、年越しに小銭しか残っていない2人。
いくらなんでも小銭しかないなんて・・・という点に不自然さを感じなかったのです。

小説も映画も、強引な設定に直面して物語の世界から現実に帰ってしまう瞬間というのはあるものです。
こういう人達がいるという事は、僕にとってはとてもリアルでした。

大事でないものはすべて売り飛ばしてしまった。
一人暮らしならともかく、大切な人のためにはお金を使うものです。
自分に嘘をつく仕事はしたくない。

青臭いとはわかっていますが、明日はなんとかなると最後の小銭で小さな贅沢。

音楽や本や映画に使う金がなくても、「海炭市叙景」はそうするだけの価値がある映画にしてみせます。
余裕がある人も、そうでない人も、この作品に触れたことで心に豊かな何かが生まれますように。


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