2009年08月04日

川本三郎さんがやってくる

詳細はもう間もなくお伝えできると思いますが、10/3?4の2日間で、川本三郎さんを函館にお招きしてのイベントを開催いたします。
特に10/3はスペシャルな事になりそうです。

ぜひ予定を空けておいてくださいませ。
函館近郊にお住まいでない方は、もし来れるならぜひこの時期にお待ちしております。

映画「海炭市叙景」にとって、重要な重さを持つ日になりそうです。


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at 23:25|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック イベント 

2009年08月03日

夏が暑いと冬は寒くなる

と聞いた事があります。
という事は次の冬は過ごしやすくなるのかも。
いえいえ、2月には雪景色になってほしいのです。
映画「海炭市叙景」には、雪の力を借りるシーンが数多くあります。

雪国に旅行する方は雪を待ち望み。
雪国に住む方は「もういらない」なんて思いもあることでしょう。
暑い地方の方が平均寿命が長いイメージも・・・イメージだけですが。

いずれにせよ、寒い季節と雪景色は大好きです。
気持ちが凛といたします。
この映画にも、そう思わせてくれる雪が必要です。

そんな思いもあり。
これから暑い暑い夏を過ごしたいものです。


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at 16:19|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

2009年08月02日

夏祭りの季節

函館に限らず、夏のお祭りの真っ最中というところが多いかと。
浴衣とか下駄とかうちわとか。
たとえ涼しすぎる夏でも、季節を伝えるアイテムは気持ちを夏真っ盛りに連れて行ってくれます。

あっという間に8月。
砂が濡れてたり、皇帝がいなかったり、ダイ・シー・マストだったり。
我々にとって種をまく時期はそろそろ終わり、水をあげて芽が出るのを心待ちに過ごす日々がやってきます。
ま、種はまき続けますけども。

祭りの楽しさを感じながら、ギュッとひきしまる部分が同時にあるのです。



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at 22:51|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

2009年08月01日

傷つけられたのは、傷つけたから

「海炭市叙景」には18のストーリーが存在します。
季節ごとに9つのストーリー。
本来ならば四季それぞれ9つのストーリーで36の短編からなる物語の予定でした。

佐藤泰志の死で物語は永遠に中断されたまま。
でも僕が受け取った18のストーリーからなる物語は、不思議と途中半端な印象を受けません。

そう思って読んでいるからか、そうなる予感で書いたのか。

映画となる「海炭市叙景」は、その中からいくつかのストーリーをピックアップする形です。
登場人物は、それぞれの重たい人生を歩いています。
明日には良いことがあると信じているのです。
でも、自分や、自分の大事な人や物が傷つけられる事があるのです。

自力ではどうしようもない環境の変化だったり。
世の中の変化に対峙した結果だったり。
そして自分が傷つけたことが理由だったり。

どのシチュエーションも自分の歩いてきた道で思い当たってしまうのです。
それが切なくもあり、明日の光へのヒントだったり。

気付かずに人を傷つけているという事に、気付いてないであろう自分にがっかりしながら。
明日は気付けると思ってみたくなるのです。


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at 21:10|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い | 小説「海炭市叙景」

2009年07月31日

脚本家・宇治田隆史さんに会いたい

映画「海炭市叙景」の脚本を書いていただいてます。
函館にはまだ一度も来たことがないそうです。
それでも第一稿の脚本からは、風の音や雪の匂いが感じられるのです。

実際に函館の土の上でお会いしたいものです。
より物語が函館の空気の匂いや湿度や音や色や。
様々な要素を質感を感じていただけるのかと思っております。

熊切監督とのコンビで作った「ノン子36歳(家事手伝い)」では、セリフには出さずに「ごめんね、さよなら」と表現するシーンがあります。


※ここからはネタバレです。「ノン子」を未見で、これから見る予定の方は3行ほど飛ばして読んでくださいませ。


その前にも同じしぐさを一度しているのですが、相手は気付かずに素直な笑顔を見せるのです。
そしてその後で気がつく別れ・・・。
このシーンには完全にノックアウトされてしまいました。



ああ、宇治田さんはどんな方なのだろう。
函館という名の海炭市でお待ちしております。


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at 22:39|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月30日

目の前の出来事をフレームに切り取るという事

最近、同じ場所で同じものをカメラで撮影したのに、こうも出来上がった画像は違うものかと思い知らされる事が多々あります。

その瞬間をいかに予測するかとか、どういう角度でカメラを構えるかとか、一緒にフレームに入るべきものは何なのかとか。

これはもう、ただただセンスの違いが真っ先にあるのかと。

初心者だとか、カメラの性能うんぬんとかは全く違うのです。
もう、憧れのような目線で別な方が撮影した写真を見ております。

「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人さんは、どんな風に撮影現場でひらめくのだろう。
熊切・近藤コンビへのインタビュー(「ノン子36歳(家事手伝い)」での内容です)をどうぞ。

熊切和嘉(映画監督)・近藤龍人(キャメラマン)インタビュー




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at 20:05|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月29日

いかだに乗って行こう

さっきTVでいかだに乗って川を進んでいく場面を見ました。

小説には出てきませんが、映画「海炭市叙景」では重要な存在としていかだが登場する予定。

山を歩くのも危険が伴うのに、子供たちが自作のいかだで海に出て行く場面の夢や希望や勇気といったら!
自分でも船を作ってみたくなったのか、海に飛び出していく憧れがあったのか、はたまた子供時代特有の先を想像しない行動力なのか。

小学生の頃に作ったもので、今も大事な宝物。
無形でも想い出として心のいちばん深いところに置いてある方も多いかと。

そういう存在は、今でもものすごく大事なものである事が多いものです。
そんな気持ちを呼び覚ます作品です。


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at 22:50|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

佐藤泰志を知っている

あちらこちらで映画製作をしているという話をしていると、生前の佐藤泰志さんを知っている方に出会うことがよくあります。

いいなと思うのは、賛否両論で「ああ、まあいいんじゃない」的な反応がほとんどない事です。
描き出す世界を絶賛する方、酔っ払いで迷惑ばかりかけてて嫌いだったという方、どちらも美化していない素直な印象を教えていただいたと感じております。

そして今日お会いしたのは小・中学校で同級生だったという方。
成績がよくて女にモテて、あんなやつ大嫌いだ。
と話していただきました。

世界のクロサワは正面きってけなしにくい雰囲気があります。
ピカソの絵がよくわからんと言って見たりも。

それに比べたら佐藤泰志評のなんと幅ひろい事か!
しかも作品と関係ない部分まで、様々な話が聞けるのです。
そんな人間性を考えながら作品を読むのは、何か違う気がしてますが。

そういった幅ひろい目線が、映画になった「海炭市叙景」も自由な解釈で受け入れてもらえると思っております。

「異なる人物がひとりのキャラクターになって、しかも話にとけこんでる!」
「この人物はこんな行動を取るはずがない」
「イメージにぴったりの配役だ」
「イメージとぜんぜんちがう」

いろんな感想を受け止めながら、50年も100年も色あせない作品になりますように。
長ーい目で見守ってくださいませ。


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at 01:41|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 皆様からの声 | 佐藤泰志

2009年07月27日

光の芸術

音楽にも絵画にも小説にもなくって、映画や写真でダイレクトにメッセージを伝えるもののひとつが「光」です。
そういえば5月に4日間だけ撮影したあの時も、顔を出したばかりの朝日が照らす光景とか、水に映る光とか、夕暮れの日が沈んでしまう直前とか。
様々な光を撮影しました。

どんな風にフィルムに切り取られたのだろう。

そして「海炭市叙景」の撮影監督である近藤龍人(こんどう・りゅうと)さんが撮影した映画「ウルトラミラクルラブストーリー」が上映中!
見てきました。

「こういう才能がいるのか」と、監督の感性にほれぼれ。
そしてカメラに見つめられた光がとても美しいのです。
日没寸前の柔らかな光とか、森の中の優しい木漏れ日とか、物干し竿のロープ(?)に反射する光とか。

子供たちのナチュラルすぎる輝きと共に、深く印象付けられました。

ああ、海炭市にそそぐ光はどんな輝きなのでしょう。


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at 22:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 他の作品

2009年07月26日

街頭募金が無事終了

本日お昼から、丸井今井函館店前で映画製作のための街頭募金活動を行いました。
朝から晴れたり小雨だったり曇りだったりのお天気。
結局は大雨になる事はなく、無事に終了することができました。

予想以上にたくさんの方に声をかけていただいて、嬉しい驚きでした。

「がんばって」「応援してるよ」「新聞に載ってたね」
なんて話しかけられるのが、ひとつひとつとても嬉しいのです。

「チラシあるかい」
「はい、どうぞ」
「なんもさ、10枚くらいけれじゃ」
「えっ、ありがとうございます!」

ただただ嬉しくて、とってもたくさんのパワーをいただきました。
声をかけていただいた皆様、募金をしていただいた皆様、そしてあたたかく見守っていただいた皆様。

ありがとうございました。

明日からも、映画が素晴らしい形で完成し皆様に見ていただけるよう、がんばります。


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at 20:53|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 | 皆様からの声