2009年08月25日

世代の違い

小さな子供と接しているとき、自分が子供の頃に接した大人はいわゆる"大人"の振る舞いだったと気付きます。。
今の自分は子供に近い目線で接しているような気がします。

どちらの方が良い・・・という話ではなく。

上の世代は「早く大人になりたい」度が僕らより強かったのか。
そうならざるをえない社会環境だったのか。

自分と近い世代は「子供のまま大人になった」気分が大きいような気も。
責任を取りたがらないのは、まさしくそういう事かと。

佐藤泰志は「青春小説」の作家と、よく聞きます。
確かに代表作と言われるものの多くは、若者が主人公である事が多いかも。
しかし「海炭市叙景」は、青春の後でなかなかうまくいかない人生を送っている年齢の登場人物が多いのです。

どんな想いを重ねて書いたのだろう。
齢相応というだけでは、すべての理由になっていない感じがしております。


あの少年は、格好良く海に飛び込むことができただろうか。


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at 21:49|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 佐藤泰志 | 想い

1+1を3とか5に

30日には末広町のまちづくりセンターで「NPOまつり」。
9/1からは五稜郭タワーでパネル展を開催です。
私は現在、五稜郭タワーでの9/6のステージイベントを準備中!

何人かでひとつのストーリーを朗読したり。
映画音楽や「海炭市叙景」とつながる曲を演奏するコンサートを予定。
あらもう2週間をきりました。
数日中には詳細をアップいたします。

コンサートはなんと、自分自身が出演者。
しかも函館が誇るパーカッショニストとのデュオ!
2人だけで3人分とか5人分の密度の音が出せるよう準備中です。
入場無料。

ああでもその前に、朗読劇の台本を作らねば。
こちらも楽しい展開になりそう。

乞うご期待。
自分もとても楽しみです。


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at 01:33|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック イベント 

2009年08月23日

夏の終わりは来週に

湯の川の花火大会は、本日も強風と高波となり来週土曜日に延期となりました。
今夜はこのあと少しだけ雨になって、涼しくなるのでしょうか。

"夏は冬に憧れて、冬は夏に帰りたい"
とは言え、もうちょっとだけ夏です。

"時がとまればいい"と思ったり。
"海沿いのカーブを曲がれば夏が終わる"と気がついたり。
色々な季節の変わり目への想いはあるもの。

小説「海炭市叙景」のラストを飾る一編「しずかな若者」の主人公は、来年の夏はここにいないと知りながら、今だけのそこでの夏をしずかに味わっています。
失ったものが何であるのか、ぼんやりと考えながら。

あの想いは、佐藤泰志本人の想いだったのだろうか。



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at 21:03|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 函館 | 小説「海炭市叙景」

2009年08月22日

夏の終わり

函館に住んでいると。
湯の川の夏祭りで打ち上げられる、かなり近い距離で大きく広がる花火が「夏の終わり」を華々しく彩るイメージがあります。

今年は今日がその日でしたが、強風で明日に延期となりました。
夏の終わりも一日のびて。
それでもそろそろ長い冬に向けて、心の準備をする時期です。

今年の冬は忙しいぞ。
撮影スタッフと、役者陣と、エキストラのみなさんと、撮影を支えてくれるみなさんと。
ものすごく大勢の方々と出会うことになるのです。

まずは残り少なくなってきた夏を、それでもゆっくりと楽しんでおくのです。


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at 22:16|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 函館 

2009年08月21日

「千の風になって」という映画

探し物をしてましたら、映画パンフレットの中から「千の風になって」という映画のパンフが出てきました。

今はタイトルを言っただけで「ああ、あの曲」となりますが、当時は現在ほどの知名度ではなかった(といっても充分知られていた歌・詩でした)ような。
なくなった大切な方への手紙をショートストーリーにした3編からなるオムニバスの映画です。

1話目は南果歩さん演ずる母親が5歳の息子を病気で亡くしてしまいます。
病院で、息子がある言葉をささやくように2回繰り返して母に伝えます。
周りの人たちには「この子はしゃべれない状態なのに、かわいそうなお母さん」といった同情の目で見られてしまい・・・。

このシーンに弱くて。

病気で苦しんでいる子供が意識もはっきりしないのに、語りかけたその言葉の思いといったらもう。
今また上映したら再び多くの人が劇場に足を運ぶだろうか。

「海炭市叙景」も、子と親のつながり、もしくはすれ違いに心動かされてしまうのです。


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at 22:31|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 出演者 | 他の作品

2009年08月20日

初日の出

お盆も過ぎ、気がつけば今年も4ヶ月と少し。
齢を重ねるごとに1年があっという間とはいいますが、今年は特に早く感じております。
これはきっと充実しているからに違いない。

小説「海炭市叙景」は、山から見る初日の出が物語のターニングポイントになっております。
映画でも重要なシーンとして存在する事になりそう。

今年の初日の出は五稜郭タワーにて。
雲が多く、日の出の時刻から30分ほど待ってお日様があらわれました。
どんな気持ちのときも、太陽は美しいものです。
さて、映画の初日の出は、函館山からどんな風に撮影されるのか。

こんな歌を思い出しました。

"君は太陽は海から昇ると言い張り
 僕は海に沈む太陽しか見たことがないよ"


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at 22:14|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 函館 

2009年08月19日

これからイベント盛りだくさんです

さきほどまでミーティングでした。
もっと会話をしないと。
実行委の中でも、その周辺の近い方々とも。
素晴らしい広がりを見せるチャンスがあちこちに!
あとは見ているだけでなく、がっちりつかまえれば良いのです!

このあと8/30は末広町のまちづくりセンターで「NPOまつり」です。
函館で色んなアクションを仕掛けてる方が大勢集まります。
PRの絶好の機会です。

1日はさんで9/1?11は五稜郭タワー1Fアトリウムでパネル展です。
9/6にはステージで朗読劇やら、演奏やらができそう。
私も何かしでかす予定。

密度が濃すぎるくらいの準備になります。

10月の川本三郎さんイベント2Daysは、ちかぢかチケット発売できそうです。
決まり次第お伝えいたします。


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at 23:45|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 実行委 | イベント

2009年08月18日

文章から作り出すイメージ

原作がある映像作品は、持っていたイメージとの違いは避けて通れないもの。
「もっとナイーブな感じ」
「美人すぎる」
「デニーロみたいな人で」
「年齢はもっと上に」
まあ、100人いれば恐らく100種類の人物像がそれぞれ作られているのかと。

音楽はいかがでしょう。

小説「海炭市叙景」を読んで、どんな音楽が聞こえてくるのか。
アコースティックギターの透明な感じ?
無機質なリズム楽器?
ピアノとチェロの哀しげな旋律?

映画を撮影している現場にいてイメージが出来上がっても、最終的にどんな音楽をプラスするかで全く違うものになります。
どんな音楽が劇場を満たすのか。
最近、想像(推理?)しながら曲を探したりもしております。



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at 21:17|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

2009年08月17日

動員数という目盛り

映画の動員数って、今だと「仮面ライダー」だったり親子で足を運ぶ作品がトップなのですね。
けなすつもりはありませんし、仮面ライダーは僕にとっても永遠のヒーローです。
ただ、映画として10年や20年後もマイベストに挙げる人がどのくらいなのかは全く分かりません。

動員数と、普遍性は別のものと考えたほうが良さそう。
大量にTVで宣伝してれば、年に何度も映画館に足を運ばない身としては「見てみようかな」度がおのずと上位にきますし。

なにをもって成功とするかも、作っている人達によって違うでしょう。
映画「海炭市叙景」は、どうなのか。
興行収入が何億円とか。
上映館がケタはずれだとか。
2年3年のロングラン上映だとか(これはいいな、うん)。

見てくれた方の心を揺さぶって、どこかの瞬間だけでもずっと忘れられないシーンとして持って帰ってもらえるといいな。
そういう作品になってくれるよう、愛を持って接していくのです。
日々、具体的になっていく作品づくりが、楽しくてたまらないのです。


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at 22:39|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

2009年08月16日

待ちすぎた僕はとても疲れてしまった

なんて歌がありました。

「海炭市叙景」の登場人物は、待っていることが多いのです。
尋常じゃない時間をずっと待っていたり、愛する家族のために真冬の寒さの中で待っていたり、帰ってこない事が度々あるようになった大事な人を待っていたり。

必ず来ると思っているのに、それを考え直すほどの時間が経ったりして。

何かあったのかなと、いろんな事が頭をよぎってしまうものです。

しかし日常的には、何の理由もない事も多く。
その場合、待たせた側は心配させたことなんか全く気づいてない場合も多いものです。
ま、無事ならそれでいいのですが。



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at 22:59|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 小説「海炭市叙景」