2009年08月18日

文章から作り出すイメージ

原作がある映像作品は、持っていたイメージとの違いは避けて通れないもの。
「もっとナイーブな感じ」
「美人すぎる」
「デニーロみたいな人で」
「年齢はもっと上に」
まあ、100人いれば恐らく100種類の人物像がそれぞれ作られているのかと。

音楽はいかがでしょう。

小説「海炭市叙景」を読んで、どんな音楽が聞こえてくるのか。
アコースティックギターの透明な感じ?
無機質なリズム楽器?
ピアノとチェロの哀しげな旋律?

映画を撮影している現場にいてイメージが出来上がっても、最終的にどんな音楽をプラスするかで全く違うものになります。
どんな音楽が劇場を満たすのか。
最近、想像(推理?)しながら曲を探したりもしております。



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2009年08月17日

動員数という目盛り

映画の動員数って、今だと「仮面ライダー」だったり親子で足を運ぶ作品がトップなのですね。
けなすつもりはありませんし、仮面ライダーは僕にとっても永遠のヒーローです。
ただ、映画として10年や20年後もマイベストに挙げる人がどのくらいなのかは全く分かりません。

動員数と、普遍性は別のものと考えたほうが良さそう。
大量にTVで宣伝してれば、年に何度も映画館に足を運ばない身としては「見てみようかな」度がおのずと上位にきますし。

なにをもって成功とするかも、作っている人達によって違うでしょう。
映画「海炭市叙景」は、どうなのか。
興行収入が何億円とか。
上映館がケタはずれだとか。
2年3年のロングラン上映だとか(これはいいな、うん)。

見てくれた方の心を揺さぶって、どこかの瞬間だけでもずっと忘れられないシーンとして持って帰ってもらえるといいな。
そういう作品になってくれるよう、愛を持って接していくのです。
日々、具体的になっていく作品づくりが、楽しくてたまらないのです。


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2009年08月16日

待ちすぎた僕はとても疲れてしまった

なんて歌がありました。

「海炭市叙景」の登場人物は、待っていることが多いのです。
尋常じゃない時間をずっと待っていたり、愛する家族のために真冬の寒さの中で待っていたり、帰ってこない事が度々あるようになった大事な人を待っていたり。

必ず来ると思っているのに、それを考え直すほどの時間が経ったりして。

何かあったのかなと、いろんな事が頭をよぎってしまうものです。

しかし日常的には、何の理由もない事も多く。
その場合、待たせた側は心配させたことなんか全く気づいてない場合も多いものです。
ま、無事ならそれでいいのですが。



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at 22:59|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 小説「海炭市叙景」 

2009年08月15日

産業道路と電車道路

函館は歩いてこそ街の魅力がわかると常々感じています。
「海炭市叙景」の主人公は街そのもの。
熊切監督が来函した際に車であちこち移動しましたら。
そしたら「全国チェーンの建物が多いと、どこの街に来てるのかわからなくなる事が多い」とおっしゃってました。
そして繁華街の裏通りなど、ふだん撮影隊がロケしないような場所へ、次々と足を運んでいたのです。

小説「海炭市叙景」には電車の運転手や、産業道路を車で走り続ける夫婦が登場します。

函館の街は、車道の真ん中を路面電車が走ります。
路面電車の終点「湯の川」からは、車の行き来が激しい産業道路が大きな半円を描いて延びています。

小説では電車や車に乗った視点で、街の個性を映し出しています。
それは、電車の速すぎない慎重なスピードだったり。
産業道路を探し物を求めてひた走る疾走感だったり。

歩いている時にはわからない見方で街を見てるのですね。
映画なら、さらに他の角度からも街を見る視線を取り入れられるかもしれません。


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at 21:05|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック スタッフ | 函館

2009年08月14日

時代を示す小物

小説「海炭市叙景」の舞台は80年代の日本です。
携帯電話やノートパソコンは普及しておらず、ファッションもメイクも当時ならではのものが存在する時代。

さて、映画の「海炭市叙景」はどうするべきか。

80年代にこだわる事はなく、かといって2010年にも限定しない時代設定がよいのかも。
"昔、こんな人たちがいた"でなくても構わないし、今だけになりそうな流行のメイクやファッションをわざわざフレームに入れる必要もなし。
最近つくられたピカピカの建物も、出番はないかもしれませんね。

人間のシワと同じく、時代の流行とは無縁な年輪を感じさせるものが映し出されるといいな。
と思うのです。



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at 14:38|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 想い 

2009年08月13日

イベントに参加します

すみません。
サケロックの田中馨さん、本日は出演されませんでした・・・。
週末には石狩での某有名野外フェスとのこと。
昨日1日だけの特別出演でした。
すみません。

そして「海炭市叙景」映画製作をアピールすべく、函館の色んなイベントに参加させていただこうと計画中です。
函館のNPO団体が集まる「NPOまつり」は8/30に、秋の「バル街」は9/11です。
どんな形での参加になるか、さあ準備開始です。


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at 22:26|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック イベント 

サケロックでつながった

函館では現在「第2回はこだて国際民俗芸術祭」が開催されています。
昨日は元町公演でのフリーステージ最終日。
雨の中登場した「ひのき屋トラベリングバンド」のゲストベーシストは田中馨(たなか・けい)さんでした。

馨さんは日本が誇るステキなバンド「サケロック」のベーシスト。
サケロックのギタリストは星野源さん。
星野源さんは「ノン子36歳(家事手伝い)」にも出演。
「ノン子36歳」は「海炭市叙景」の監督である熊切和嘉さんの最新作。

つながりました。

馨さんはひのき屋リーダーのソガさんと同じ学校を卒業してたり、実は実家が函館のお隣七飯町の大沼だったり。

つながりました。

本日は国際民俗芸術祭の最終日。
函館市民会館に登場してくれます。
楽しみです。

2年前の共演エピソードはこちら




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at 10:06|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック ひと | 他の作品

2009年08月12日

お詫び

一昨日からサーバーのトラブルで更新できない状態となっておりました。
何度かアクセスいただいた方もいらっしゃるかと思います。

復旧作業の結果、先程から平常に戻ったようです。
当ブログでは復旧できなかったデータはなく、完全にもとの状態です。

御迷惑とご心配をおかけしまして、誠に申し訳ありませんでした。
これにこりず、今後ともよろしくお願いいたします。



at 14:12|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック

2009年08月09日

はじまりの文章

「トンネルを抜けると・・・」ではないですが、はじめの一文が物語の世界の最後まで、集中したまま連れて行くきっかけとなる事が多々あります。

小説「海炭市叙景」は、短編ごとに様々な出だしになっております。


最初の一文で状況説明と、主人公を登場させるもの。

「連絡線が海峡に出かかり、山の裏側を迂回する頃、彼はひとりで甲板に行った。」(2話目「青い空の下の海」)

「最初から客は博ひとりだった。」(8話目「裸足」)


次の展開につなげるもの。

「毎晩、あんな調子では本当に困ってしまうわ。」(5話目「一滴のあこがれ」)

「あのね、と恵子はいいかけた。」(17話目「この日曜日」)


そして恐ろしく短い文章で、最後まで太いラインを感じさせるもの。

「待った。」(1話目「まだ若い廃墟」)


計算というより、ひらめきのなせる業なのでしょうか。
このあとの「あと3分。兄さん、それしか待たないわよ。」という台詞がとても印象に残ったのは、きっと出だしのこの一文のせいかと。

「ネコを抱いた婆さん」もとっても短い一文でスタートします。
ポイントとなる短編は、何か特別な思いが込められているのかも。

・・・なんて素人の深読みしすぎですね、きっと。





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at 22:34|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック 小説「海炭市叙景」 

2009年08月08日

アクション映画

現在発売中の「映画芸術」最新号に、我らが実行委員長が寄稿しております。
「シリーズ ジャンルから見る私の映画史VOL.2 アクション映画 外国映画篇」で、マイベスト10作を挙げております。

あなたならどんなラインナップに?

「ブリット」や「ゲッタウェイ」など、スティーブ・マックイーンが複数作とりあげられました。
「ブリット」の坂道カーチェイスは、函館でロケしたらどうなるかな、とか。
"ハードボイルド"というキーワードで佐藤泰志とつながるな、とか。

そんな事を考えながら読んでました。
函館で映画を作るモードになってしまってますね。
時間を置いてから読み直してみます。

映画芸術最新号HP


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at 22:29|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック メディア | 実行委